感想 増田こうすけ 『増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和GB』6巻

増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和GB 6 (ジャンプコミックスDIGITAL)
増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和GB 6 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 大体の内容もなにも永久不滅にギャグマンガオムニバスだよ!
 ということで、今年もやってまいりました。ギャグマンガ日和の季節です。そろそろ年に二回くる年も来そうなアトモスフィアですが、それはさておき、今回も何話かとり上げで、感想を縷々綴っていきたいと思います。

第119幕 好敵手(ライバル)現る

 バトルしている相手をビルの上から眺める、その人物をビルの上から眺める、その人物をビルの上から……。という永久機関が!? な回です。
 流石に永久とはいきませんが、それでも結構しつこく繰り返されるのでそれだけで笑いますが、そこに思わぬ仕掛けを施されています。その手があったか! と膝を打つと同時にくだらなさでオリジナル笑顔です。見事。
 しかし、ビルの上から見るが乱立する為、どうなってんだこの街のビル! 普通段々になってる場所自体そうないはずなのに、多すぎだろ! でしたが、ちゃんとこうなるよね、というネタにしていたり。そら、うっすいビルになるわ! というかそもそもビルとビルの隙間どうなってんの!?

第121幕 陰陽師探偵VS学校の怪談

 学校の怪談が気になるから、なんとかして! と陰陽師の阿部さんに依頼が。その学校で依頼内容を聞いたので、引くに引けない阿部さんの運命とは……。
 絶天狼怖がりの阿部さん、久しぶりの登場。GBでは地味に初だっけ? 今回もその怖がりが発揮され過ぎて怖がり方に新たな境地を見出すことに。嘔吐以外にバリエーションあるんだ……。
 しかしこの話の最大のゲインは、昼に話聞いたけど、夜に怪談のある学校になんかこれん! という自分の弱さを理解して、そのまま校長室のカーテンの中で待機していた阿部さんでしょう。依頼はちゃんとこなす、というプロ意識が素晴らしいですね? 別にカーテンの中で待機しなくて良かった点をのぞけばよー!

第124幕 幽体離脱倶楽部

 それは幽体離脱できる者たちの宴。
 幽体離脱できるようになったら、仲間だ! ってなるのはいいんですが、幽体離脱するようになってしているのが見えないのをいいことに不良に罵詈雑言を、な辺りが、倶楽部の方向性! 案件な回です。
 倶楽部の面々の陰キャ具合もネタになるんですが、新しく幽体離脱できるようになったやつも微妙に頭おかしくて、でもその視点からみても倶楽部……。ってなるのがよかったです。
 オチがさっぱり感のあることで有名な増田こうすけ先生ですが、この回は最後に至る過程がよくて、ちゃんときっちり終わっていたのも印象的です。こういう伏線回収するかー。

第126幕 マグ南無

 会わせたい人がいる。俺についてこい。から何も始まらない話。
 ついてこない、というワンシチュエーションコメディですが、本当に何も始まらないだけの回なのが異常過ぎます。
 ついてこい→こない→ついてこい→こない、を延々と繰り返します。本当にこれだけなのにギャグ漫画として成立するから、増田こうすけ先生は非凡です。
 普通なら考えた時点で「いや無理やろ」ってなるものを、きちんとギャグ漫画にできる。ただそれだけで、増田こうすけ=神所謂GOD機関なのは疑いようがありません。ほんまどえらいおかたや……!

第133幕 すごいヒーロー

 すごいヒーローが、どんどんすごくなっていく!
 ということで、ヒーローがリミッター解除するという熱い展開も、ここまでくるとギャグになるんだな、という限界値を見せてくれる回です。ほぼ最後のコマまでパワーアップし続けるという、何見せられてんだ今!? な回ともいえます。
 何事も過剰にすればギャグになるとはいえ、ここまで過剰で、しかしダレずに展開されることは稀。そのせいで趣旨がわかってもなにこれ!? なんですが、ここまで振り切れば、伝説になる、というものだな。と感心してしまいました。
 いいこと風にしましたが、読んでる時は最後までなにこれでしたけども。そこがいいんだ……(スパロボα外伝のキッド・ホーラ面で)。

最後だからなんか書いとけ

 今回も珠玉のギャグマンガオムニバスでした。これだけ長年ギャグ漫画描いてて、まだ掘り下げられる場所が見つけられる増田こうすけ先生は、月並みな台詞ですがマジで神所謂GOD機関だなと思います。次巻も震えて待ちましょう。