ネタバレ?感想 nonco 『カナン様はあくまでチョロい』

カナン様はあくまでチョロい(1) (週刊少年マガジンコミックス)
カナン様はあくまでチョロい(1) (週刊少年マガジンコミックス)

 大体の内容「ちょっれー! チョロすぎ!」。という、懐かしの『速攻生徒会』ネタがバチリと決まり過ぎるくらいただひたすらちチョロいカナン様を見る漫画。それが『カナン様はあくまでチョロい』なのです。
 暴食の悪魔ベルゼブブの娘、美食のカナン。彼女は魔界がつまらないのでいっそ人間界で美味しい魂をいただこう、ということで奉納学園に巣食い、その最初の一口目、としてモブっぽい感じの供犠君に狙いをオン! テリトリーに導き入れて美味しくいただこう、としたのだが……。
 ということで、最初の一口目だったはずの供犠君の亜空の押しの強さと、持って生まれた数千年レベルのバージンが絡み合う時、カナン様があくまでチョロい状態になってしまう! そういう押される女の子を見てキュンキュンするタイプの人に向けた一作となっております。
 某ネコアルクも言いました。
「攻めは激ツヨ、守りは激ヨワ。萌え」
 ということで、攻めはそこそこ強いんだけど、供犠君の攻めの方が妙に強いせいでひたすら守りを強いられ、しかしその守りは激的に弱い、ということでひたすらチョロムーブするカナン様最高というか最ッ高だぜッ! チームサティスファクションの復活だッ!!(カーン) な漫画となっています。基本的に、それ以外は些末! というレベルで、カナン様のチョロムーブを見せつけられます。
 サブキャラもちらほら出てくるのですが、メインはカナン様のチョロさを見るという部分で、これが常にあるので食傷するかもしれません。ですが、超チョロい人が超チョロくなることでしか得られない栄養素があるんです! というか、可愛くてチョロいって最高じゃないですか! 最ッ高(略)じゃないですか! なので、かなり個人差がある部分ではありますが、刺さる人には永続トラップでトゥーンワールドされる感じになります。私はこうやっていっているので分かるでしょうが当然刺さりました。トゥーンワールドはあかん。
 さておき。
 基本的にカナン様が守りが弱すぎる、チョロすぎる訳ですが、そこに対して、そのチョロさを引き出す乳酸菌、供犠君の存在も忘れてはなりません。カナン様さえチョロさせれば、基本どういうやつでもいい、という位置にありながら、なんかこいつおかしくねえか……? という妙なる押しの強さでカナン様をチョロさせる存在として、供犠君はいます。
 最初は思春期だしな。だったんですが、その最初でもわりと押しが強過ぎる、食べるって言われて思春期反転してからすぐに、カナン様を好きになりました! という都合良すぎるテンションでごり押します。その後もとにかく押しを強く持ち、カナン様にぶつかっていきます。
 ぶっちゃけ、カナン様はなんでこんなヤバタニエンを最初に!? でしたが、途中で魂の味がかなりの上物だというのが提示されます。成程。成程?
 ということで、最初の出会いがやや無茶だったけど、カナン様がひたすらチョロいのと供犠君の強過ぎる押しが絡まり、非常に良いラブコメになっています。頭お菓子な押しに対してひたすらチョロい。そしてそれから生まれるキュンキュン度が堪らない。チョロい女の人が好きな人にはマストバイ! と力強くオススメしておきます。チョロくて百面相する女の子、好きだから―!
 とかなんとか。