『シアトリズム ファイナルファンタジー ファイナルバーライン』DEMO版でも楽しいですよという話

シアトリズム ファイナルバーライン -Switch

この項を書くに至った動機

 皆さん、知っていますか! 『シアトリズム ファイナルファンタジー』シリーズがまた出ることを! カーテンコールとはなんだったのか!
 さておき。
 もともとシアトリズムシリーズは3DSで展開されていたシリーズです。FFの曲を使ってリズムゲーが出来る、というのを最大の売りにした作品です。二作目『シアトリズム ファイナルファンタジー カーテンコール』では他のスクウェア作品音楽もDLCで追加され、ある意味スクウェア曲集大成みたいな作品へと変化していきました。DQ? 知らない子ではないですが……。
 そんなシアトリズムFFの三作目、『シアトリズム ファイナルファンタジー ファイナルバーライン』(以下TRFFFB)ですが、これが中々良調整をしていて、DEMO版ではありますが大変楽しませていただいております。とりあえず、DEMO版の制限の中で出たキャラのレベル上げを、30までですがやっているところです。
 その過程でどこが良きか、というのを言語化したいと思い、文章をカカッと書くことにした次第です。
 前置きはそろそろ終えて、TRFFFBの良さについて語っていきましょう。

TRFFFBのリズムゲー部分の良さ

 TRFFFBの良さ、というのはまず最初に記載したようにファイナルファンタジーシリーズの曲がリズムゲーで遊べることです。FFを親しんできた人は数多くいますから、その曲でリズムゲーが出来る、というのは垂涎な人もいらっしゃるでしょう。
 そうなると、曲の方の担保はあるけど、リズムゲーとしてはどうなの? という方向に気が向くのは自然です。そっちの面について、今までのシリーズとの比較をしつつ、語ってまいります。
 最初に、一作目と二作目は3DSで出たタイトルでした。つまり、Switchとは操作性の部分で差異があります。前二作は3DSの作品ですので、タッチペン操作でした。そのタッチの部分をボタン押し、スライドの部分をスティックの操作、という風に変わりました。アーケード版はやったことないので、そこはスルーします。
 この操作性の変化についてはいい面の方が多くなっています。
 スライドをスティック操作でやることになったのはは地味に良調整でした。
 というのも、前二作のタッチペンのスライドが中々難しかったからです。縦横だけなラ問題ないですが、斜めがになると、斜め下のつもりが横あるいは下に、という感じで意図した方向に反応されないという事態になっていました。
 これが、TRFFFBでは先述の通り、スティックを倒す形に。これにより、方向の誤操作は格段に少なくなりました。また、スティックは二つあるので、二方向同時も可能になりました。
 それ以外にもボタン同時押しとロングノーツ二つ押しが可能になったり、フィールド曲時の上下移動するノーツの処理も簡便化しました。
 このように、3DSでの操作性とは結構変わっています。ですが、初めてでも押すと方向を入れるの二つの行動の組み合わせでシンプル。最初のハードルはかなり低くなっています。FF好きだけどリズムゲー初心者な方や、リズムゲーに少し苦手意識がある向きにもオススメ出来る仕様となっています。

TRFFFBのキャラ性とRPG性について

 TRFFFBはリズムゲーですが、キャラゲーの側面もあります。FFと言えばいろんなキャラクターがいました。彼らを自由に組み合わせたパーティーを作り、曲のクリアを目指していきます。
 そして、キャラクターを育てる、という側面もあります。レベルを上げ、アビリティやHPなどのステータスを増やしていくことで、難曲に立ち向かうことが出来るようになります。この辺のRPGの要素がこのシリーズのリズムゲーに対する一つの回答です。レベルを上げてHPを上げてケアル系があるならケアル入れまくって耐えればいい。腕前がなくても、それでごり押しも出来るよ! というある意味こういうリーチの仕方があるか、という感慨すらあります。
 このアビリティというかスキルの考えは、他のリズムゲー、例えば『CHUNITHM』や『D4DJ Groovy mix』でも導入されているものです。ある意味で先端の発案だった、とも言えますが、それはさておき。
 成長要素は前二作でもしっかりありましたが、TRFFFBではまた違う側面を見せます。
 例えばアビリティは、カーテンコールでは上限ポイントの中で出来るだけ入れられましたが、今回は三つに限定されています。
 これが結構悩ましい。どのアビリティを使うか、というので悩むのです。んなもん、高性能なのを選べばいいのでは? と思われるかもしれませんが、例えば攻撃魔法系なら強度の高いものになるとトリガーとなる成功判定回数の必要数が多くなりまし、高い成功判定を求められます。強いのを使うには、それなりのスキルが必要になってくるのです。なら弱いのでいい! とするかどうかは個人の感想にゆだねられます。
 さておき、とりあえずまだ出来るレベルが30までなので、わりと同じスキルを持つキャラがいますが、レベルが上がればキャラ固有のも増えてくるのかしら? という感じです。その辺はちゃんとあるとみていますが、まあまだ分からんので期待しすぎないようにしましょう。

DEMO版から入ってもいい理由など

 TRFFFB、もうすぐ発売日ですが、このDEMO版だけでも結構しっかりとゲームを楽しめます。無料で30曲ほど遊べますし、曲に対する4つの難度も全て遊べるので、リズムゲーとしてどういう手触りなのか、というのがきっちり理解出来ます。シンプルゆえにはいりやすく、しかしなかなか奥が深い。だからこそ、気になるならDEMO版をやるんだ! と無料のDEMO版だけに気軽にオススメしてしまいます。
 また、キャラクターはレベル30までですがレベルを上げられるので、本番へのスタートダッシュになりますよ、猿渡さん! という提案も出来ます。前述通り、レベルを上げるとHPが増えるので、それだけ難曲をミスってもなんとかなるようになります。好きなキャラがまだDEMO版では出ていなくても、製品版それをすぐ使ってレベルを上げる時のお供として、レベルの上がったキャラが使える、という算段も可能です。まあ、レベル上がるの早いんで、そこまで大差はない気もしますが。

まとめ。

「そうねえ。FFの曲で音ゲー、という言葉にティンときたら軽々にやって問題ない、でいいんじゃないの?」
「そうですね」