ネタバレ?感想 クール教信者 『ぱらのいあけ~じ』6巻

ぱらのいあけ~じ 6 (MeDu COMICS)
ぱらのいあけ~じ 6 (MeDu COMICS)

 大体の内容「エロ漫画はつづくよどこまでも」。ナチュラルボーンエロ漫画家、水木先生の生きざま漫画も6巻が出る運びとなりました。100回も越えてもますます力の衰えない水木先生というかクール教信者先生というかのほとばしる何か。それが『ぱらのいあけ~じ』6巻なのです。
 今回も、エロ漫画に対するエクスキューズというか、出来ることはヤろう。というチャレンジング精神に満ち満ちた、でもある意味いつもの『ぱらのいあけ~じ』です。
 今回は同業者ネタが結構多め。色々力強い、自分の妻のNTRを描いて離婚寸前になったという面白過ぎるエピソードを持ついかついおっさんもいいんですが、今回は連続三回ある他の女性エロ漫画家さんの話が白眉というか、水木先生ではお出しできないネタをカカッとやってくるの楽しかったです。
 一人目は抜群のエロ漫画を描いて水木先生もある意味お世話になっている方。生活感というものがけた違いにないという、ある意味抜き身の刀みたいな存在ですが、その人に生活をなんとかさせよう、と周りの人達が奮闘している描写などもあり、エロ漫画家コミュニティにはやはりエロというのが強いと重宝されるんだなあ、とか。
 そこでエロ絵でどう稼ぐか、という話もされていたのも面白かったです。イマドキなら、ネットを使えば色々と金策は出来るんだよなあ。というのをメインにしているのに間接的に見せられているとことか良。
 二人目はAIにエロ絵を描かせるという、今話題なやつをゴリゴリに進めている方。最初のイメージが出来れば、あとはAIがエロ漫画を描いてくれる、までやっていて技術レベル!! って感じです。でも最初のインスピレーションがちゃんとないとエロ漫画として成り立たない、というのでまだまだ人間のいる余地はあるのかしら? という話になるかと思ったらAIがどんどんエロ絵を作ってくれたらええのになあ! というオチになったのがこの漫画だなと思いました。エロ絵は七難隠すって言いますもんね。
 三人目は爆乳の方。そして自分の写真からエロ漫画を描く、というタイプで色々な撮影をしてたりするんですが、水木先生も爆乳マジありがてえしつつ撮影しながら、もっと他の人に写してもらえば? とのエクスキューズ。これにより、アシスタントの若い子が自動的にその先生のエロ漫画にアクセントとしてしっかり機能する形になってました。爆乳にドギマギする仕事か……。羨ましい……。
 さておき。
 個人的に他に好きな回というと断面図回が好きです。何故こういう断面図はないのだろう、というエクスキューズから、骨盤を描いてみたり手の場合の断面図とかやっており、そこを突き詰めますか? みたいな回なんですが、載せてみると意外と気になられてない、というのでそういうもんかね、となりました。エロとは微妙に違う感じだしなあ。
 最後にどうでもいいことですが、この漫画、他のクー先生の漫画とクロスオーバーしているのか? というのを思ったり。あれです、おっぱい絵本が出てきたのです。『チチチチ』の万光先生か? というか万光先生以外におっぱい絵本なんて奇態なもん描かんしな……。つながっているのかこの漫画も。
 とかなんとか。