『増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和』一話一話の個別感想 第3幕

増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

この項について

 日和をば読みたい時に日和なし。ならば速攻揃えてみよう。
 ということで大きな林真理子さんじゃねえ大好きな『増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和』をカカッと買いに走っており、その上でせっかく再読するなら一日一話感想とか書いちゃお! となって再読と感想の果てしないロードに着きました。マジ一年近くかかる旅ですが、まあゆっくりやっていこう。
 ついでなのでページ数とコマ数も確認しています。コマ数は正確でないかもですが、目視であり機械でもないので、しょうがないね。
 さておき、それではいってみましょう。

第3幕 聖徳太子小野妹子<前編>

大体の内容

 聖徳太子小野妹子に隋に行くよう命ずるが、なんやかんやで自身も隋に行くことに。
 隋行きの船に乗り遅れた太子と妹子は、それでもなんとか追いついたのだが……。

感想

 日和初の前後編。といっても以降に前後編は数えるほどしかないので、地味にレアケースです。
 そんな前後編の前編は、妹子と一緒に太子も隋に行くことになる話。そこから船に遅れるわ、頑張って追いついたけど太子と妹子は仲違いするわ、そして船は燃えるわ、と大盤振る舞い。
 その中で意外と無駄が少ないというか、無駄のない無駄な動きが多い回とも言えます。
 特に妹子に差し入れの為に西瓜を温めてた火が船に燃え移って、というよくよく考えると部屋で火を焚くか? 案件。ですが、太子なのでしょうがない、となる辺りがこの回で太子の行いぶりです。そこをすぐ飲み込めるのが優れたキャラ造形と言えるでしょう。優れているのか?
 そのアレな人な太子に対して、きっちりツッコミをいれられる妹子の存在もでかい。前編でも既に太子のボケにちゃんと返せる逸材っぷりで、しっかり存在感があります。むしろ今までこのツッコミ役なしで太子を野放しにしてたのか? まであり、以後はバディめいた形になるのもむべなるかな。妹子には悪いが太子を制御できるの妹子くらいだからね。
 そういう意味では、太子と妹子の話の雛型はここで完成している、とも言えます。名物キャラになるよそりゃあ。

史実ネタ

 聖徳太子
 小野妹子
 遣隋使
 遣隋使ネタなので小野妹子が出てくるのは正答ですし、聖徳太子が絡むのも正答です。しかし、まさかこのまま太子と妹子という基礎パターンになるとはお釈迦様でも気がつくめえ。やはり序盤で前後編したから、印象に残ったのあります。

ページ数及びコマ数

  • ページ数:20ページ
    • 日和初の前後編でページ数も多い。ここから偶にある聖徳太子サーガの始まりとして相応しい形。以後前後編がそんなないのを考えると、まだ感覚が分かってなかったとかあるのかしら? とも思えます。それに、前後編である必要がないとこもあるので、やはり感覚掴めてなかった頃なんだろうか。
  • 総コマ数:110コマ
    • 平均5.5コマくらい。最少が5コマ。最多は8コマ。コマ数からすると平均ラインが高いか。
      • 聖徳太子103コマ。ほぼ全てのコマに出ていた辺り、今回のメインキャラであるのは間違いない。のだけど本当に殆どでてるのな。
      • 小野妹子78コマ。太子がたくさん出ているのに対し、意外とそれよりはコマ数が少ない妹子。それでもメイン級にはちゃんと出ている辺りは流石のメインキャラであります。

過去ログ

まとめ置き場