ネタバレ?感想 里見・U 『平成敗残兵すみれちゃん』2巻

平成敗残兵すみれちゃん(2) (ヤングマガジンコミックス)
平成敗残兵すみれちゃん(2) (ヤングマガジンコミックス)

 大体の内容「ある意味豪胆なんだけど」。ファムファタ任三郎との合同企画で、コス写真集の撮影し、イベント販売してこれが完売。すみれさん、このままトントン拍子なら行くのかなどと、その気になっていた俺の姿はお笑いだったぜ。
 ここでなんとすみれさん、売り上げ金をちょろまかして、念願のバイクを即金で買ってしまうのだが……。
 ということでダイレクト横領をかましたすみれさんですが、その穴埋めどうするかとか考える間もなく、コスの権利元と訴訟にはならないけど示談金としてお金が必要になり、横領がバレます。
 でもバイクすぐ売れば、元は取れる! となるのですが、そうは問屋がいかんざき。バイク、無残に盗まれて。
 というので、すみれさんどうなる!? が2巻中盤からの主題になります。
 実のところ、すみれさんがこのままトントン拍子なのか? みたいなノリというか助走が横領前に積まれるんですよ。なんか、積み重ね始めたぞ!? ってなる入れ方で、です。
 なので、一気に跳ねるか!? まだ2巻なのに! って身構えてたら流れるように横領。そして借金状態。金額も300万と生半には集められない額。
 これぞ逆境! と逆境ナインならテンション上がるとこですが、普通の人は逆境ナインではないので、すみれさんも追い詰められる形に。
 こうなりゃパチか!? でもそんなの無理! と懊悩しているところに、ある人物が接近してきて……。
 という感じで、すみれさんの人生が激動しており、なら2巻序盤のすみれさん上げはなんだったんだ!? まであります。上げておくとこで上げておくのはまめにやって悪くないですが。いずれこれが回収されるんだろう。で今は済ませます。
 さておき。2巻終盤で提示されたすみれさんの要素として、豪胆が上がってきます。確かに、売り上げ金をごっそり使って欲しいバイク買う辺りは豪胆ではあります。9割蛮勇でできた豪胆ですが。
 しかし、それゆえにできることがあり、それゆえに助けられた人もいて、それが回り回ってすみれさんの窮地に光明が差す、という流れとなっていきます。
 その助けた人の話、その話の前に単なる奇行としてお出しされたネタだったのに、その人を助けるためにした、という上書きしてきて、へえ、ってなりました。やったことはそれ含んでも奇行なんですが、そういう豪胆さが人を救い、一周回ってすみれさんを助ける、というのが縁やなー、ってなりました。
 さておき。
 ファムファタ任三郎さんは今回も中々飛ばしてました。今回はすみれさんが横領ぶっ飛ばしてたので影は薄いですが、すみれさんのダイエットの為にすみれ家の酒飲み干したりと細かいとこで存在感ありました。
 しかし一番存在感あったのは、横領されて金がないとわかったところ。ファムファタさん、この仕事をするにあたり、怒りを表すことをしないと決めているらしく、だから笑っているけど目まが全然笑ってないという変な状態に。いや、それ結局怒ってますよね!? なんですが、怒りの顔ではないので、なんともおかしな様態となっていました。そういうファムファタさんも、なんか良い!(変な癖が)
 さておき。
 すみれさん、とうとうAVに!? となったとこで回り回っての縁が、300万返済の道筋を照らす! んだけど、簡単にはいかんだろうから何が起こるやら。
 とかなんとか。