格ゲーを長くやる為には

格ゲーマーが世に求めるものの内の

 皆さん、格ゲーやってますか! 拙も楽しくネタ掘りしております。起き攻めネタを考えるのは楽しい。対戦にフィードバックできるかは未定ですが。
 さておき、いきなりですが格ゲーマーが世に求めるものは何か。これは言われると解としては二つになります。
 一つが面白い格ゲー。もう一つが格ゲーに定住してくれる人です。
 面白い格ゲーは、誰もが当然と思うでしょう。格ゲーマーは常に面白い格ゲーを求めており、それがぶら下げられると鼻先人参状態になります。たとえ、それが無茶苦茶な格ゲーでも面白いと鼻先人参です。最終的に全て面白ければよいのだ! というグルグル目を基本しています。
 もう一つの定住者についても、そこまで難しい話ではありません。対戦するには、対戦相手が必要なのです。格ゲー定住者、つまり格ゲーマーが増えれば対戦しやすさも当然増すので、格ゲーマーは格ゲー沼に人が落ちる為ならころ人以外何でもします。(そこまでしません)
 なので、格ゲーし始めた人に、格ゲーを長く続けてもらいたいので、有効なマインドセットを考えていきたいと思います。

格ゲーを始めた時のマインドセット

 経験0から格ゲーを始めた方が最初に直面するのは、全然勝てないという厳然たる事実です。勝てても10回に2、3勝とか、運が悪ければ1勝すら遠い時もあります。
 なのでまず格ゲーを始めた時のマインドセットは、そうそう勝てるものではないと理解することと色々と基本を知ることが必要だと気づくことです。
 そもそも論として、格ゲー始めたばかりで無双できるならその格ゲーは欠陥品とまで言えます。低階層でも、格ゲー始めたてで勝ちまくれるほど格ゲーは甘くない。ある程度強い動きを知って押し付けるとかで行ける場合もなくはないですが、そうは問屋が卸さない場合がほとんどです。
 なので、ほぼ全ての場合で格ゲー始めたてのかたは最初は負けるものだ、と織り込んでおくのかがベターです。
 というか、格ゲー始めたてならまずCPU戦 をしろ! という話もあります。素人はまずCPU戦しとけ、というやつです。これはもうちょっと噛み砕くと自分の使うキャラをある程度意のままに操れるようになれ、となります。
 格ゲーはアクションゲームの一流派なので、まずキャラをそれなりにでも扱えないと話になりません。その上で相手キャラの動きに対応していくので、まずきちんと自キャラの動きができないとそもそも相手に対処すらできないのです。
 なので、トレーニングモードなどでそのゲームの基本及び自キャラの動きをちゃんと確認して、更にそれが自然とできるようにならないといけないのです。
 そしてそういうのの確認のためにも、相手がきちんと動くCPU戦をしろ! と言われるのです。
 とりあえず始めたばかりではほぼ勝てないのと、自キャラの扱いにこなれる必要がある、というマインドセットを念頭に、格ゲー始めたてのかたは練習と実践でトライ&エラーしていっていただきたい。

格ゲーを続ける為のマインドセット

 格ゲーに慣れたが、どうにも伸び悩みを感じる、というかたは初級から中級帯層には多いかとおもいます。ここで何をするか、というのは人それぞれですが、マインドセットとしては気楽にいく、がよいでしょう。
 基本的に格ゲーの腕前、特にランクというのはかなり極端に振れるとこがあります。そもそも、腕前というものが不定形で何をもって上がったとするかがわかりにくい。何ができれば腕前が上がるというものでもない。何か出来なくても上がるものでもある。
 一応、そのゲームのランクはある程度の腕前のレイヤーがわかるものの、それもちょっとランクマしてなかったけど他のとこで対戦積んでて腕前が上がった、とかで当てにならない形になることも多い。
 なので、伸び悩みもいきなり解消される場合も往々にしてあります。でもその閾値がどこかは人に寄る。よって、いくら考えてもいきなり変わるなら、気にし過ぎても仕方ない。
 ですので、伸び悩みもいずれいきなり伸びたりするしー、と気楽にいくのが慣れた頃には重要な考えです。
 ランクマにガツガツいくのもいいし、ゆっくりいくのもいい。ただいずれは上がる、くらいの気持ちであってほしいです。それくらいの気持ちなら変な折れ方はしないようになるでしょう。

目標を持つメリット、あるいはデメリット

 さておき、続けるなら目標をもつのがいいのでは? と思われた諸賢もおられましょう。
 それについてここで書いていきますが、題の通りメリットとデメリットがあります。
 まずメリットとしては、モチベーションが維持しやすい点が挙げられます。何か目当てがあれば、人は頑張れるものです。上位層になりたいとかそういうのが、頑張りをすっと出し易くなるのが目標の良いところです。
 で、デメリットあるの? ですが、これがちゃんとあります。
 それは目標を達成したら、モチベーションが切れる点です。
 例えば、スト6でマスター到達を目標にしていたとしましょう。
 艱難辛苦を乗り越え、マスターになりました。が、それからのことは? 今まで以上に強い相手との戦いが待っている?
 あ・・・? あ・・・?
 となるわけです。
 格ゲーおじはこうなるのを知っているのですが、格ゲーの経験が薄い人は強くなっても更に上がいて、自分のランクが上がれば上がるほど強い相手としか戦わなくなるというのをあまりピンとこないでしょう。でも、そうなります。
 なのでマスターに上がった後、更に強い相手と戦えるのに、そこに今まで大変だったんだけど、更に大変になるの!? と、モチベーションを断たれ、マスターになったからあがり、というようになってしまうのです。
 他のことの目標、例えばダイエットとか、目標達成した。のに今までの苦労を続けるの!? みたいにこれまでの維持でモチベーションが切れますが、格ゲーは今までの苦労を更に超える苦労をしないといけない。完全に競技系のそれなのです。
 つまり、目標を達成することがプレイの目的になると、目標を達成した後のモチベーションの維持が大変になるのです。
 とはいえ、そういうモチベーション問題をきちんと解決できるなら、目標を持つのはよいことではあります。上手く使えば武器になるレベルのものが、目標にはあります。
 ならどうするか?

目標を細かく立てるライフハック

 目標を立てるのは、モチベーションの維持に良い反面、達成するとそこでモチベーションが途切れてしまいます。
 そういう難点はあるにしても、目標を待つ効果はわりと高く且つ分かりやすい。
 なら、難点を最小化すればいい。
 高い目標までの辛さを乗り越えたら、更に辛い。格ゲーのランクはそういうものです。とはいえ、それに慣れていないと、そこでモチベーションがぷっつりです。
 なら、慣れればいい。
 つまり、目標を細かく立てて細かく達成と次の目標を立てるのをすればいい、ということです。
 スト6でシルバー帯なら、シルバー星5までいく、ゴールドに上がる、ゴールド維持する、ゴールド星5までいく……、という感じで、ジリジリ目標を上げるのです。
 細かく目標設定することで、次の達成のラインが低くなり、これ以上求められる!? となるのが比較的少なくなります。そして回数を重ねることで目標に到達してからの萎えに慣れる、という考えです。
 とはいえ、この手段はどうしたって頭打ちがあります。ランク上限までいくと終わりですし。しかし、その頭打ちまでに格ゲーのモチベーションの維持のやり方を覚えていけばいいのです。簡単じゃないかもですが、無駄に高い目標掲げて達成即引退、となるよりは格ゲーを長くできるのではないかと思う訳です。

歩くような早さで

 長々書きましたが、すぐには勝てん。動かし方を身につけよう。気楽に。目標は適宜。そういう話でした。
 とにかく、ここで言いたいのは、長く続けてくれい! です。一時の盛り上がりの中から、永く格ゲーする人が増えてくれい! というので書きたくなったのです。
 これは頑張って欲しいというのもありますが、格ゲー勢が増えれば、そこにリーチしようとメーカーがやり出して面白いゲームの出る確率が上がり、また対戦相手も増えて対戦が成立し易くなる。そういう利己的な理由が今回の根底です。
 とにかく、永く格ゲーする人よ、増えろ! と欲望を駄々漏れさせながら、今回はここまで。