『増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和』一話一話の個別感想 第31幕

増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和 3 (ジャンプコミックスDIGITAL)

この項について

 もしや、文豪格ゲーの精神的源流!?
 と錯乱はさておき、今回も日和感想をしたためてまいります。やりだして一カ月過ぎましたが、また新たな一カ月です。弛まず続けていきますよ。もう一カ月したからこそ、無印最後までやる以外にないのです。GBはどうしようかなあ、とはなってますが。
 ページ数とコマ数もやはり調べ続けております。何か研究の足しとするかもですが、そもそもの研究なんてしてないので、まあ無駄の産物です。
 さておきそれではいってみましょう。

第31幕 スーパー印象派バトル ルノワールVSセザンヌ

大体の内容

 ある日ふと裸婦が描きたいとつぶやいたルノワール。それをセザンヌに聞かれ、触れ回ろうとするセザンヌルノワールロケットをかますルノワール。そして絵画対決にもつれ込むのだが……。

感想

 開幕でセザンヌにヘイト集めつつ、中盤でどっちもどっちへ均していくヘイト管理が見事。過分な言い方ですがそれでも上手くヘイトを処理してるので、そこからの泥試合、絵画対決からの本当の泥試合からの最終的なオチには納得感しかない仕上がり。
 ページ数のとこでも言及しますが、ボケの量が多いのもあって読んでてダレ場がないグッドジョブ。特にお互いヒゲがあるのにヒゲヒゲ罵倒するとこと、ドガさん描くの面倒でああなってたわけじゃなかったのが明らかになるとこはこの回ベストといっていいボケでした。というか、あんなことされたらドガさんタヒんでいるのでは?
 しかし、絵画勝負対決はあれちゃんと描いてても絵が私怨が乗り過ぎてるからどうなったろう。と、ありもしない結末に思いを寄せたり。そもそもの印象派の絵じゃ全然なかったし、勝負の決着はちゃんとついたんだろうか。まあ、印象派の絵で勝負の段階で勝敗があるのか、って話ですけど。何をもって勝利になるのかが分からん。ジャッジ頼まれた面々も分からんしどうしよ、とか考えてたのでは?

史実ネタ

 ルノワール
 セザンヌ
 共に印象派の画家だが、どちらも後年は印象派からずれたとのことで、成程この話はその下敷きがあるわけねえーだろ! クソして寝ろ!
 ちゃんと同時代人なのは同時代人で、同じ印象派で面識もあったらしいので、今回のようなことが起こるわけねーだろ! ク(略の

ページ数とコマ数

  • ページ数:16ページ
    • 日和では長めのページ数ですが、先述通りダレ場のないボケの釣瓶落としなので、終始楽しく読める構成。

 増田こうすけ先生は10ページ以下の方が向いてる説を提唱する私ですが、こういう回で16ページが意味がある風をされると、まだまだ増田こうすけ先生に対する理解が足りてないな、と背ピンしたくなります。
 実際16ページが全然長くない。ボケが叩き込まれるから常に油断できないのです。ルノワールロケットのくだりなども、天丼にみせてもう一段癖だしてと、ページをめくる手が止まらない仕上がりでした。

  • 総コマ数:99コマ
    • 最少は2コマで1ページ目。最多は8コマで7ページ目。それ以外も結構コマ数はあるが、平均は6コマちょいになる。6コマも多いので妥当なとこなのだろう。
    • ルノワールは登場75コマ。セザンヌ登場コマ70コマ。この二人の押し問答というか喧嘩がこの回の肝なので、終始どちらも出ていたのは当然です。逆に出てないコマもあるのが不思議だったりも。

過去ログ

まとめ置き場