先に総評
「連載とゲストが完全に前半と後半に分かれて温度差が激しくございますー!」
「何ぃ!? それは真実(まこと)であろうな!!」
ということで、連載陣とゲストが完全に前半後半に分かれきった感じなのが、2024年8月号の様態です。今までも連載とゲストが分かれ気味というか、分離しつつではありましたが、今回ほどほぼ完全に分かれるのは意外と例が少ないです。『ばくちぬぎ!』と『異世界魔王ごっこ』が埋まっているけど! ほぼゲストの山に埋もれているのだ! どっちもちょい前までゲストだったから勘違いしてしまうのだ!
というくらいには後半はゲスト攻勢です。休載少なめだったのにゲストが多いので、そろそろ誌面の安定化を求めたくなるのはしがない一読者としては当然の帰結です。安定して連載が載っている誌面が見たいのだ!
現在の連載陣に不服はない。が、少ない! ゲストが今の半分くらいにならんかしらあ! と叫んでしまう誌面でした。好きは好きなんだけど、後半に行くほど満足度が減っていくのマジなんとかならんか……。終わり良ければ総て良しという名台詞を知らないのかよ。と心のブロントさんも言ってしまいます。
個別チェック三連弾
- 西畑けい『きもちわるいから君がすき』
- 神戸さんが、芦屋先生にアブラゲ(宣戦布告)! 相手の心を向けている相手を暴き、1500Mマラソン対戦に! 何言ってんだ! ふざけるな! そいつは俺が! となるとこですが、この漫画はそういうとこで頭おかしいのでこうなっちまうのです。とはいえ、私としては神戸さんが芦谷先生に刃で刺される未来すら見ていたので、なんかそういう方向にならなそうなアトモスフィアになって、本当に心底安心しました。ここからは原様モードはありえないな!(「この距離ではバリアは張れないな!」のノリで)
- 千種みのり『好都合セミフレンド』
- 金琥姉から帰り道デートに誘われるルカさん。お互い好都合だから、という関係性を話しながら、でもすうなちゃんは? と。そしたらルカさん超不機嫌。そしてすうなさんを意識しまくり出してまあ。そしてすうなさんも無自覚に攻めていくしで、この関係、きららに静置できる内容に進むのでしょうか。教師として『桜Trick』という偉大な先駆者がいますが、そっち方向はそれはそれで反面でもあるので、マジこの漫画どう振れるんだろうか。最後のページのルカさんの顔が今の結論なんだろうけど。
- さのださだ『ばくちぬぎ!』
- 学生漫画のお約束、放課後の体育用具室に閉じ込められた! でも現代なら携帯があるよ! というベタなところから、賭博部の基本的に何事も脱衣ギャンブルで解決するのが一番だ! というレッドゴリラ=サンもドン引く精神性な為、当然のように脱衣ギャンブルが始まります。そしてその試合に熱くなって無駄に時間を費やす、という馬鹿をしていました。当然携帯の充電も切れ、奇跡君も尿意が! というので色んな意味で大丈夫か!? となります。そこでおむつがあるよ! というので解決策になってないんよ! 何さも解決したような顔してんだよ! というかそもそもなんでおむつ持ってんだよ! と思ったら尿意ガマン系の勝負の時に、というので、なんだその勝負!? ってなりました。もう無茶苦茶だよ……。