『増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和』一話一話の個別感想 第51幕後編

増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和 4 (ジャンプコミックスDIGITAL)

この項について

 ストイコビッチなんていたなあ。
 前編の台詞からそんなことを思い出したのはさておき。今回もギャグマンガ日和一日一話感想をやっていきます。毎日少しずつ日和に触れるのは、なんか健康にいい気がします。日和のある生活、いいですよ?
 さておき、今回もページ数とコマ数の確認していきますよ。これも本当にするのが楽しいですが、それで得られる知見は特になさそうなので、それはそれ! として邁進していきます。
 それではいってみましょう。

第51幕 魔法少女誕生(後編)

大体の内容

 魔法少女の変身で全裸になった父に服を渡しにいくのだが……。

感想

 内容としては上で書いたのだけなのですが、おっさんがオフィスで全裸、それも決定打を外したサッカー選手の趣きで、となると中々シュールな絵になっていました。全体的にこれ描きたかっただけだろ感が満載されており、でもそうしたかっただけはある何とも言えない哀愁が絵から漂っていました。日本でこんな絵を描いて許されるのは増田こうすけ先生と漫☆画太郎先生以外にいないだろう、と勝手なことを言い出したくなるレベルです。
 その哀愁のついでに、森の精から男子トイレの精にされた妖精の哀愁も小さい方の便器に体育座りという絶妙なヤバ体勢から醸しており、これが描きたいために森の精は男子トイレの精に……。と慄くしかありませんでした。最初このシークエンスいる? とか思ってすみませんでした。この為だったんですね……。
 そのダブル哀愁のお陰でラストのもうおっさんでもいいかがイカれた蓋然性を持つに至るのも、かなりやられたところです。 見せたかった絵のゴールがここか! ゴールあるのかそもそも! って感じ。

何ネタ?

 前編から引き続き魔法少女ネタですが前編で大体のことは済ませてたのでほぼ変な空間の哀愁ネタだったとも言えます。なんだ哀愁ネタって、ですが書いてる私も混乱があるくらいには今読むと哀愁のあるネタなのです。それでいいじゃないか。

ページ数とコマ数

  • ページ数:5ページ
    • 前後編合わせても14ページだったので、一続きでよかったやんなどと、その気になっていた俺の姿はお笑いだったぜ。前編最後のコマのなんともいえない空間の妙はあそこで切らないと出てこないので、切るのはその為に必要だった、と思う。その分後編が変な感じになったけど、必要だったんだ。たぶんきっときっとたぶん。
  • 総コマ数:33コマ。
    • 最少は5コマで最多は8コマ。平均も6.6と多い部類。
    • 女子21コマに、男子19コマに登場。全体的に女子があまり目立ってないのにコマ数は稼いでる感があります。男子のが可哀想な目に遭ってるから印象強い。
    • ラーメンの精16コマに登場。こいつもあまり印象がない。前編ではいい賑やかしだったけど、そういう仕事ない後編では空気でした。
    • 父4コマ登場。オフィスで全裸で佇む、というえも言われぬアトモスフィアは一見して俺は何を……ってなりたい人にオススメです。(それどういう人?)

過去ログ

まとめ置き場