『増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和』一話一話の個別感想 第56幕

増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和 4 (ジャンプコミックスDIGITAL)

この項について

 兄弟子、お久しゅう!
 ということで久しぶりのギャグ漫画日和感想です。旅にでていたりもあり、書くことができませなんだ。今日からまた日々やっていきますよー。
 ページ数とコマ数の確認もつぶさに。普通の感想だけで良さそうですが、これだからできるアトモスフィアもある。自由とはそういうものだ。

第56幕 尾花沢でスランプ

大体の内容

 奥の細道旅で、尾花沢に向かう松尾芭蕉曽良。しかし芭蕉はまたスランプになり、作る句作る句曽良に木のウロに押し込まれる。尾花沢で句会を開くの確定の中、スランプの芭蕉は手を打つのだが……。

感想

 その打った手が曽良さんとの二人羽織(縦)と外人だってことにすれば! なので、むしろそれでいけると思っていることに爆笑します。そして実際無理だった。となってそらそうよ、と爆笑します。特に二人羽織(縦)が成立するわけないんだけど、それでもゴリ押ししたことにより、へそから茶を飲む形になって先手を打ってキレたり、俳句の奥の深さなんだよ! とか言い出したりでメチャクチャでした。
 芭蕉さん、今までもそうでしたが妙に見栄を張るんだよなあ、と。今回などは見栄の張り方を完全に間違えた回なんですが、それによって行われる奇態があまりに脳に刺さる。不可能、というか成り立つわけねーだろ! をやりまくることでのみ浮かび上がるギャグ、といった風情です。そんなニッチな攻めする漫画ある? あるやろがい!
 と言っておいてなんですが、実はこの回で好きなところはスランプ句を木のウロに押し込む曽良さんのとこ。そうはならなかったけど、場合によっては芭蕉さんの句が押し込まれた木として名を残したのでは? と、この漫画の創作だろ! という部分に想いを馳せたりします。見てみたいですよ、芭蕉の句がギチギチに押し込まれた木。(創作だつってんだろ!)

何ネタ?

 史実ネタ。この漫画のせいで句会の意味が変わってしまって、芭蕉さんが奇態したとこでしょ? って記憶になってしまった! おのれディ(略)
 というか、この漫画のせいで松尾芭蕉が奇人ムーブしまくってたのに俳聖なんて無理でしょ、って印象になってしまった! おの(略)

ページ数とコマ数

  • ページ数:13ページ
    • この頃は短めが多かったので、10ページ超えると長編感があります。最初期に比べると短いのも、今になると面映い。13ページなので波がありますが、二人羽織(縦)がないとこの回映えなかっただろうから、必要な要素は余分なくしっかり組み込まれた感じの回と言えるかと。
  • 総コマ数:92コマ
    • 最少は5コマで2回。最多は8コマでこれも2度ある。平均はほぼ7コマ。コマ数が多い回だった。
    • 芭蕉さん76コマに登場。7割は芭蕉さんの顔を見る回でした。曽良さん46コマ登場。意外なことに半分でている。もうちょい少ないイメージだったわ。

過去ログ

まとめ置き場