『サンキューピッチ』7話が意外と生半ではないことが堪らんちん

皆さん、住吉九『サンキューピッチ』を読んでください! 読んだ前提で話しますよ!!

 ということで、7話目が火曜日ド深夜に更新されました。このわしにうってつけ―! と夜中に読もうと思いましたが、今日は明日が仕事なんで、寝ないと大変だったので寝て起きて仕事行って昼休憩にカカッと読み終わりました。
 それで感想を書かないと気がすまないな! となりまして、今即興で感想を書いています。
 なので、ネタバレ全開で語りますが構いませんねッ!! という地点にいます。まだ読んでない人はこの文章読んでいる暇があったら『サンキューピッチ』を読みに行くんだな! ジャンププラスは24時間365日やってるぜ! と寺沢大介漫画の人みたいなことをいいます。
 いまんとこは途中の話がいきなりは読めませんが、それはそれ、これはこれ! 前話が読めれば大体のことは「あっ、理解可能」になると思うので、そういう意味では前一話が無料なのはこの漫画には超いい感じですな。
 さておき、感想というか書きたいことを書いていきます。それではいってみましょう。

とんでもなく癖がある桐山なんだけど

 とりあえず今回の話は三つの軸というか、これいいな、というのが三つあります。
 その一つがまず桐山が好漢であること。今回、野球精神の塊みたいなやつなのが明らかになります。元々結構野球精神が際立っているというのは、一話目のマウンドに対する神聖視から分かっていましたが、今回は応援、有難いんだ! ってとこで味方チームの心証をぐっとあげてきます。そこはあまりに陽で読者もぐっとくるので、プレイヤーならキュンキュン来ちゃったと思って間違いない。もう桐山が誰と掛け算するか考えだしてしまいますよ!(ダメ)
 そもそも、桐山は肘の故障とイップスがあって三球しか投げられない、という特異体質ですが、それがあるがゆえに更に野球に対する神聖視が高まっている、という感じが出ています。
 言ってしまうとだいぶ野球バカで勝負バカですが、それもこいつならしょうがないな。と思させる辺りがキャラ立てが巧み過ぎます。選手としては一瞬しか出てこないのに、こういうとこでキャラをカカッと立てている。これで相手チームの轟みたいな性格だったら、というのもだからこそ轟をここで出してきたんだろうな、というのも見てとれます。そういう意味では轟は桐山のネガの一部、とすら言えそうです。

阿川先生と小堀

 今回は野球にあるちょっとあまり知られてないネタがありましたが、そこで野球全然詳しくない野球部顧問という無茶な設定の阿川先生がいるので説明する、というのが自然とやられていました。その為の野球知識ゼロだったか! それのみならず野球知識少しあっても良く分ってなかったとこが開設されたので、ここで阿川先生という無知要員をかまして説明を自然にする、という手管が上手すぎます。逆に言うと今まで良く分っているところは全然知ってますよね? という面でやっていたことにも気づきます。漫画読みの野球知識のレベルを見切っている、という見事な塩梅でした。
 で、小堀。阿川先生が全く監督として役に立たないので、完全に監督として野球部を率いています。見事な采配も見せるし、マジで阿川先生の存在価値が野球を知らないこと以外になさそうです。
 その小堀、なんかこいつの立ち位置いい感じで言えんかなあ、と考えていましたが、ふとこいつ選手じゃなくてフロントとかチームの状況をまとめる仕事をした方がいいのでは? という理解に到達しました。監督もですが、後ろから支える仕事に対するスキルがとても高い。
 1話目で人脈が太いし維持もちゃんとしているとか、6話で監督たちの飲み会に参加してたりとか。そもそも轟のとこの学校との練習試合は三馬と桐山を計るには最適と考えていたりする辺り、真剣に野球の後方支援の仕事をするべきだと思いました。たぶん、小堀のスキルが必要なとこはかなりあると思います。絶対それで食っていけるレベルですよ、小堀。

三馬と轟と真澄と

 轟相手は駄目だった三馬ですが、それ以外はずんばらりと打ち取り、気持ちが乗っている時は本当にしっかり勝てるピッチャーなのを見せてきます。そういうとこ見せてくれて嬉しい! ちゃんとできる時はできるじゃん!
 が、ここで一つ誤算。轟単品が強いチームか、と思っていたら真澄という轟が入学する前はエースだった男が。こいつがピッチャーからキャッチャーに転向した、というのでこいつも野球センスあり! こいつが回ってくる回が正念場! という感じで三馬がヤバそうな雰囲気だしつつ、次回へ続きました。
 三馬も成長しないといけないけどここは轟ほどではないから打ち取れるのか、それとも弱気の虫が呵々大笑してくるのか。まだ桐山出すには早いので、ここを抑えられないと三馬の今後が心配です。とりあえずエースは他にいなさそうだから替えはないのはいいんだけどどうなるのかなあ。三馬が弱気の虫を越えるの、まだまだ時間かかりそうだしなあ。

まとめ

 小堀はマジで運営に手を出すべきです。現状もそうといえばそうなんですが、それにしたって運営向きのスキルが高すぎる。監督というのもありだけど、フロントに交じって運営していく方が小堀のスキルが活かせそうです。マジで野球チーム運営に手を出してほしい。高校だけではなくプロチームでもやっていってほしい。
 などと錯乱した意見を書いて、今回はここまで。