ネタバレ?感想 クワハリ:出内テツオ 『ふつうの軽音部』4巻

ふつうの軽音部 4 (ジャンプコミックスDIGITAL)
ふつうの軽音部 4 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 大体の内容「学祭ライブ! そして積みあがっていく厘さんの信心」。厘さんの策略もありつつ、でも最終的にははとっちの行動によって学祭ライブに出場できる形になり、ついでに厘さんの信心が高まっていき、というのが『ふつうの軽音部』4巻なのです。
 今回のメインは学祭ライブですが、その裏で進行していた厘さんの策略の方も見所です。その策略は、出場バンドの一つに恋愛関係の不和を起こさせ、入れ替わってしまおう、というあんた平和な方って言ってただろ、厘さん! というアグレッシブなものでした。というかこれが平和な方なら違う方はどういうやつだったんだよ! と君は好きだと叫びたいレベルで叫びたいです。
 そこまでしてやった策で、実際にもうちょっとまで成功しそうでしたが、その恋愛不和が恋愛成就になってしまい、これでは策が成り立たない! となったところで、はとっちの頑張りが回り回ってその策を最終的に成立させます。
 これにより、厘さんは神の行動が神の展開をもたらした! やはりはとっちは神! 私程度の策略なんて意味ないんや! と信心を濃くしていました。もう厘さんの信心ははとっちがミスってもなくならない状況でしたが、ここまで勝手に信心が上がっていくと今後も信心を失うことはないな……。となります。むしろ何が起きたら信心なくすんだよこの子……。
 というか、どうして厘さんははとっちに信心を持っているのか。というのでじわじわと情報が提示されています。
 はとっちと厘さんは同じ中学校だったとは今までで情報として出ていて、でもこれだけではそれで見知っている可能性はある、という程度です。だから何かしていたんだろうけど何をしていた? というのがありました。
 それについて地味に情報が公開されています。高校で放課後に歌ってたように、中学でも歌っていたことがあるのでは、という疑い、疑いがですが、あります。4巻ではジャーンとギターの弾き真似でしたが、これなら歌ってた可能性も全然あるな? となります。そこが、厘さんとの現在の繋がりに関わっている可能性があります。
 実際問題、中学の時の厘さんはだいぶふさぎ込んでいた模様なのが鷹見くんのバンドメンバーの田口君の回想で分かるのですが、となるとそことはとっちの歌が何か絡まりそうなアトモスフィアなのか? はとっちの歌に救われた、というのがあるのでは? だからそれに再びめぐり会って神を見たのか? なのですがまだこの辺の情報は明かされません。気になります。
 さておき、この話でもっとも不運だったのはよりにもよってヨンスだったのが個人的にツボです。再起ヨンス! 再起のヨンスじゃないか! ってなりましたが、未だに厘さんに気持ちを持ち続け、そのせいで先の策略の一部に組み込まれていたヨンス。厘さんと付き合うことはないとナレーションベースで否定されるヨンス。ヨンスー!!
 とはいえ、それでもメンタルを回復してまだワンチャンある! とするヨンスの力強さは特筆ものです。一度折れて再起したとはいえ、厘さんがなびく可能性は0どころか虚数に入っていて、絶対ないの極限になっています。
 それなのに、ワンチャンある! とするヨンスは素晴らしい。馬鹿だけど、そのひたむきな姿は心を打ちます。厘さんにとっては完全に都合のいい手駒扱いでしたが! なんか下剋上してほしいなあ。ナレーションベースでないって否定されているけど、ナレーションベースなんてぶっ飛ばしてほしい。それくらいのパワーを、ヨンスには感じます。
 さておき、後夜祭に向かうはとっちは、鉄火場に突入する形に。さて、はとっちは厘さんが何かが起きると巫女的に予感した後夜祭に辿り着くことができるのか? となって5巻へ! どうなるのやら、ですが話ではたまき先輩の話が入ってくるらしく、それが厘さんの神託ではとっちの未来に何か影響するっぽいので、マジどうなるんだ……。
 さておき、今回はここまで。