ネタバレ?感想 フクダイクミ:カルロ・ゼン 『明日の敵と今日の握手を』6巻 

明日の敵と今日の握手を【電子単行本】 6 (ヤングチャンピオン・コミックス)
明日の敵と今日の握手を【電子単行本】 6 (ヤングチャンピオン・コミックス)

 大体の内容「一つの爆発で、あちこち大炎上!」。宛城、炎上! くらいに舌禍はないのに大炎上が巻き起こるのが、『明日の敵と今日の握手を』6巻の大まかなとこです。
 色々と収容していたカンカキー艦で起きた爆発により、どうなるか! と思ったら速攻でその場は片付いた、というか片付いた後から6巻はスタートします。当然、ハラルドは素早い行動で事後を取り仕切ります。そして責任者だから進退伺しますよ、とやりだします。これも当然、ハラルドが進退しだした! と沸き立つところもありましたが、その理屈が分かっている人にははらわた煮えくりかえるテク。責任者とはいえ、その責任者だけを吊るし上げる訳にはいかない、特にハラルドがしたのは上手く両軍皇同協商の死者の受け渡しをする状況を作ること、ついでに密貿易もしてるけど、で、実際それをしたのは海軍だし実際矢面はノルマン少将だし、というのでハラルドだけが進退伺? あれれ? おかしいぞお?
 そしてこの進退伺が波乱を巻き起こします。この流れで、あっちでわちゃわちゃこっちでわちゃわちゃ。あちこちでハラルドのコネ(婉曲表現)が強固になる中、色々あってアメリアさんは人物模様が火薬庫状態となった艦隊についていくことに。という流れで6巻は終わります。
 ということで、アメリアさん、大丈夫か? 危険ではないのか? という状況です。ノルマン少将に詰め腹きれやあ! という強硬派もいたりするし、そもそもその艦隊が話の上では戦闘をしない護衛艦である。でもちょっと鉄火場を通りますよ……。というので、内憂外患とはまさにこのこと。素直に行って帰ることが出来るのか? というかノルマン少将はここでやっぱり詰め腹切らされるのか? そしてアメリアさんの胃は持つのか? 第三胃くらいまでやられないか? と難事が山積みです。本当に胃が四つくらいないとやってられないだろ……。
 さておき。
 個人的にノルマン少将はそこまで無能ではないのでは? という考えがあります。いやまあ、ハラルドの視点からノルマン少将を見ると駄目なムーブをしているんですが、こと自分の属すところの体面に対してはきっちり仕事しているとはいえるかと思います。そこがあまりに近視眼、狭い見解なのは確かですが、そこを突いたらちょっと海軍のメンツとかがさあ! というのは理解できます。そういうのがハラルドとしてはイラつくとこなので、辛辣になるのもまた分かりますし、詰め腹せい! する奴がでてくるのも分かります。とはいえ、一応最低限の仕事はできるので、ガチ無能ではなく、覚悟が足りない、というくらいではないかなあ。とかなんとか。
 さておき。
 5巻で何を言っている!? だったハラルド平和主義者発言ですが、今回はハラルドが平和主義者なのが良く分る場面がありました。他人に亡き妻に当てこすりされて、これはめちゃゆるせんよなー! とぶち切れ一歩手前だったのが、上記にでた詰め腹せい! の人を見ていけね!(テヘペロ) ってなって矛を収める方向に向かったのです。平和主義者ですね?(威圧)
 いや本当に、自分から話を喧嘩しようとはしていない、やや喧嘩方向だけどそこに相手はいかないよう動くのを見切って動いている。実際そっちの方が平和的ではあるから相手としても変に手を変えようとしない、というのでだいぶ力業で平和主義者ムーブしている気がします。今回の亡き妻あてこすりのとこでぶちるのは、日本人だとむしろよく最後までぶちらなかったな!? の案件です。そこへ至る脳内スキームも見せられるので、それだけ詰めても、一瞬気持ちが落ち着いたら矛を収めることができる。だから平和主義者と言って差し支えは……。
 とかなんとか。