ネタバレ感想 jin『残念女幹部ブラックジェネラルさん』13巻

残念女幹部ブラックジェネラルさん(13) (ドラゴンコミックスエイジ)
残念女幹部ブラックジェネラルさん(13) (ドラゴンコミックスエイジ)

 大体の内容「結婚したー!!」
 今回はネタバレ感想します。久しぶりに漫画感想ですが、ちょっと疎遠だったのはいろいろあったのです。
 ですが、今回はネタバレ全開にしてでも感想を書かねば、無作法というもの……。というデカい覚悟が発露したのです。
 というかですね、我々は(無闇な全体化)、ブラジェネさんがブレイブマンと結婚するのを見たかった。色々あっても結局割れ鍋に綴じ蓋、ブラジェネさんを抑えられるのは色んな意味でブレイブマンしかいない! というのはありましたし、この恋路が成立しないで終わったら「んー! 許るさんー!!」って言いたくなるのでどういう風になるのか超待ちガイルして最重要ファネッフーしておりました。
 そこで突っ込んできたのがこの最終巻です。この巻で、ブラジェネさんとブレイブマンは結婚します。もうこの段階でわしは高みに達しました。ほぼ逝きかけました。生きているのが不思議です。正気なのも不思議。
 でも、その結婚に向かっていく流れが、流石の真面目なjin先生です。そこに至るまでをこれでもかー! ブルータス、お前もかー!(CV宮ちゃん)というくらいにド真面目且つド丁寧に積み重ねていきます。もう次のページで結婚しててもいいんだよ!? というくらいにねっちり下準備をします。ブラジェネさんの両親にご挨拶にもいきます。
 ブラジェネさんの親御さん!
 その親御さんにもブラジェネさんはボンクラ扱いなので解釈がド一致でした。流石にやってることあれだからなあ。世界征服しようというのが市井の家庭でボンクラしている、というのはこの漫画らしいというか、こんなのでいいの? みたいな言い方されてて流石ブラジェネさん! と一周半くらい回って腑に落ちまくりました。ですよねー!
 さておき。
 わしはブラジェネさんがブレイブマンと結婚できるのか、というのをずっと見てきました。いろいろ過程がありましたが、そもそも他のユニバースのブラジェネさんとブレイブマンが恋仲以上になっている、という提示があって、ではここはどうなるのか。一生すれ違うのか。どうなる!
 と思っていたらここにきて一気に外堀が埋まって、ブレイブマンの覚悟も決まって、結婚!
 ほぼ逝きかけました。(史上2度目)
 でもね、あなたね。私は読み切りの頃からこの漫画を追いかけていたんですよ? そして連載を10年近く、単行本派ですが追いかけてきたんですよ? それが最終的に結実したんですよ? 逝かない訳がない。むしろ正常な意識をまだ保っているのが不可思議なラインです。その道々でjin先生が真面目だからこの二人の仲をどう結ぶのか、というのがどんどん未明になっていく展開だった訳ですよ? なんかサイドストーリーをちゃんとし始めて、でもブラジェネさんとブレイブマンの仲がミリも進んでねえ! という状況で懊悩、OH!NO! してたんですよ。
 それがいきなり急稼働して、車体を崖にこすりつけながら丁寧に過程を踏み始めて、これは、マジで結婚するんか!? ってなったところで本当に結婚式に突入します。
 アイエエエイエエエ! ニンジャナンデ!? とNRS状態になってしまいました。ニンジャ出てないですが、それと同じくらい衝撃だったのです。堀を埋めて、しっかり形を整えて結婚式、というお膳バリバリに乗せてきます。事ここに至って、歴戦の読者の覚悟を確認するようにきっちり結婚式になりました。波乱要素もありましたが、それが逆にきっちり雨降って地固まる。見事な采配でした。
 いつかは見られる、という予断はありましたが、実際見せられると思った以上に結婚式は動揺しました。文章が無茶苦茶なので察せられると思いますが、まだきっちり終わりにきっちりしているのできっちり本当に終わったんだな、というのがちょっと受け入れ切っていません。もうブラジェネさんとブレイブマンの話は妄想する以外に後はないのですが、それでもきっちり終わりとなったというのがなんだかとっても、イナフじゃねえか……。と稲田徹声が出ます。
 というかですね、最終回でブラジェネさんとブレイブマンの娘が出てくる訳ですが、つまり、や、やった! とジョジョで一番知られたモブ顔になりました。キャー! jinさんのカールゴッチー!!
 というか、やったんだよな、ブラジェネさんとブレイブマン。ブラジェネさんのところめを取ったんですよね、ブレイブマン。
 すいません、ちょっとエロい妄想が頭を駆け巡っているので話を変えます。
 そこの結婚話の比重が大きいので侵略者の話がすっかり脳から抜けていますが、色々な愛が、地球人にはある、という愛こそすべてな展開は非常に納得できるのでやられましたね。ただ一人しかいなかった侵略者は、愛を知らなかった。しかしここには愛がある! というのがこの漫画の全てだったんだなあ、という感じでした。最後にテーゼを提示してきたのは大変よき。なんかきっちりまとまった感じになっていました。その後が結婚へのドタバタなので忘れそうでしたが。
 愛をアガベーの発露として色んな愛の在り方、自身への愛も含めて、という感じで仕上げていたのは大変良かったと思うんですよ。いろんな形がある、という目くばせがしっかりあって、素晴らしい。結局ブラジェネさんとブレイブマンの愛の話がこの漫画の根底なんだ、というのでまとめとしてよきでした。
 だがしかし!
 まるで全然!
 結婚話の踏み固めの尺が長すぎたんだよねえ!
 というので脳みそから内容引っ張り出すのに苦労しました。愛の話だったというのが理解できたくらいしか思い出せねえよ。あそこ凄い納得したから……。
 さておき。
 最後にこの漫画の総評ですが、大好きです。それ以外に言葉が見つからない。登場キャラクター皆好きだし、最後まで真面目なjin先生も大好きです。というかもうこれ以後は妄想する以外に道がないんですが、それでもいい妄想ができる最後を残してくれて、本気感謝(マジあざっす)。全ての人にいい漫画か、と言われるといい漫画だろうが! と強面になるくらいに好きなので正常な判断はもとより望み薄です。諦めてください。
 それくらい好きな人がいる漫画だった、ということを記すことでまとめとしておきたいと思います。jin先生の次回作も楽しみです。結構手綱きっちり扱わないと真面目すぎる話になる人だから、上手く操縦できる誰かをもってもらいたい。
 というか、ぶっちゃけこの巻の結婚式までの地ならしをか全くなくてもそういうもの、ってなるんですよ。そこをきっちりするからjin先生はいい人だな、なんですが枷になるかもなので、本当に次回作はいい人と作ってもらいたいです。
 とか、余談だらけでしたが感想として締めたいと思います。ご査読、ありがとうございました。