38話。それはこの試合の転換点。などとのたまう住吉九『サンキューピッチ』感想

いや、ルーレット話に乗るのは予想できなかったけど

 住吉九『サンキューピッチ』の感想ですが、今回は決まるかと思われた試合が一転、振出し近くに戻る形に。それは伊能のストライクゾーンルーレット理論に相手が追いついてきたからです。いやそこ追いつくの? ってはなりましたが、一読者としては一回提示された話がちゃんと続いてくれるのはむしろ歓迎なので、これはこれでホスピタリティ、おもてなしとして受け取ることにします。幻覚みたいな話を共有しだしているという点は流石に看過できないところではあるんですが、分かりやすいしそれゆえの駆け引きも出てきたし、で無碍にできねえ……!
 さておき。
 急造に次ぐ急造、新規バッテリーに左投げとなっていて得点取れてるからいけるのか? このまま三馬存在しないまま終わってしまうのか? などと、その気になっていた俺の姿はお笑いだったぜ。流石に相手も対応してくるし、それでもルーレット理論でやっていくけど、それでもどうにもならん強者に打たれてしまう! というので事態が混迷を極めてきます。野球の試合に混迷っていうのも業腹なんだけど現状混迷するとしかいえない状態です。広瀬もまだやつれているし、やっぱり三馬・・・・! 三馬が全てを解決する・・・・!
 しかし、三馬がどう現れるのか。ここがかなり難問です。ちょっと入っていきにくいでしょう、この状況。そもそもビビりの三馬がこのタイミングで来てやったぜ! できるのか? というのが謎としてあります。調子乗りの面もあるからすっと来る可能性もありますが、チームメイトに三馬より桐山が、ってなってたのをどう収。めるのか。ちゃんと収まるのか。絶対悶着あるだろうし、簡単にできない気がします。とはいえこのままだと広瀬のメンタルがよくねーので、早く来てくれ、三馬!
 さておき。
 今回のことで、広瀬がプロにいけないだろうといってたのに信憑性というか、結構メンタルが三馬に直結しているので三馬がいないチームにいって仕事ができるか、と言われると確かに無理かもしれない。となります、まだ高校生だからメンタル面が弱くてもしようがないっちゃそうなんですが、広瀬がプロは無理って言ってたのは実際のところは三馬がいないと無理、ということなのかもしれない、というのがこの試合での広瀬の状態でにわかに感得いたしました。
 いままでその如才ない人当り、高い野球スキル、鋭い思考でこれでプロいけないってこの漫画世界のプロどんだけなのよ!? ってなってましたが、それが三馬がいないと駄目になる、というので一気に納得したのです。プロにいって三馬がいないんじゃあ成り立たないんだ、広瀬。そういう意味ではちゃんと高校生しているなあ、って感じです。好きなあいつと一緒に居たい。青春じゃねえか……。
 とはいえ、本当に三馬がどう帰ってくるかがこの回の肝になっています。最後に桐山が相手の主将とやって終わり、という流れは朧気ながら見えるんですが、そこに現状のルーレット理論の破綻とかガチャガチャしていて本当にどうなるんだこれ。ってなります。すげえ楽しい!
 とかなんとか。