感想 鈴木鈴『吸血鬼のお仕事 6』『吸血鬼のお仕事 7』

片瀬優電撃文庫 (6・630円・ISBN:48402251525)(7・570円・ISBN:4840227802)>
内容を要約すると「さようなら」
極論すると、やんちゃ君がやんちゃしすぎて消されました、という身もふたも無い話になってます。
はっきり言って一巻からこうなるとは思いもよらなかった!  と言う位、当初の予想からは全く外れたダークファンタジーとして綺麗に完結いたしました。 というか2巻の段階でこうならざるを得なかったという気もいたします。 そういう意味では納得のエンディングでございました。 その上これを読むときに聞いていたのが、分かる人にしか分かっていただけないでしょうが、「鬼哭街」のサントラから「Acid rain」辺りのくらーい曲ばっかりだったので、もう雰囲気ぴったりで気分をずんどこまで下げてくれました。 戦闘中でもひたすら暗い音が似合って似合って。 特に6巻ラスト辺りと7巻の山場はあのどす暗い曲が見事にマッチして総毛立つものがありました。
今は、やってくれたな鈴木サドめ! という気分です。 今月出る短編みたいなのははっきり蛇足とも思えますが、それでどこまで気分をずんどこまで落としてくれるか勝負してみたいと思います。