今月のまんがタイムきららチェックポイント(2014年10月号)

先に総評

 今号は比較的誌面が安定していたと言う印象があります。最近の入れ替え戦で新連載や最終回が多かったですが、今号はどちらも一つと言う事もありますし、連載経験者のゲストや何度もやってるゲストも多かったですし、異識『あっちこっち』と茶菓山しん太『チェリーブロッサム』もいた為に、見慣れた感じだったのがその要因と言えましょう。そんな中での新連載と最終回について一言ずつ。
 新連載である、文月ふうろ『オリーブ! Belive,"Olieve"?』は端的に言うと女生徒部活物、なんですが、それだけでは補えきれないあわいとして、マジックなのか魔法なのか、というのがぶっこまれます。実際浮いてるとか、色々生物出してるとか、やっているので魔法なのだろうけど、ではどうなるのか? という状態であります。最近のきらら本誌の不思議な、ある種ファンタジー要素推しと、以前からの部活物という基本をどっちも合わせた作品として、今後どうなっていくのか楽しみであります。
 最終回である、あそか『リリウムあんさんぶる』は、個人的には惜しい気持ちが強い作品です。さくいとの気持ちの行き交いとか、まななうるるんかりんの気持ちの行き交いとかが可愛らしい漫画でしたし、今回も綺麗に気持ちが伝わって、は美しかったのです。でも、やっぱり休載の多さはこの漫画の首をじりじり絞めていたのかなあ、とも。きらら本誌的には百合枠は貴重だっただけに、やはり惜しいとは思うんですが。2巻も出ないのかなあ、というのもあって、切ないものを感じたりもします。

個別チェック三連弾

  • 異識『あっちこっち』
    • いおさん倒れる! と言う事で風邪でダウンする伊御さんを絡めたバタバタと、それを家に連れて帰って一緒にいるつみきさんの甲斐甲斐しさが大爆発する回となりました。そして地味に伊御さんがつみきさんを意識しているのが見て取れる場面もあり、この漫画も落ち着く先が見えてきたか、という印象を持ちました。これで連載が安定してくれれば、いいんだけども。そろそろ締め時だろうし、きっちりと終わるまでしっかり連載してくれれば嬉しいです。
  • 荒井チェリー三者三葉
    • バイトしようかな?→大食いして賞金奪えばいいじゃない! といういつもの展開といえばその通りなんですが、そこで筋肉を鍛えるという発想が生まれて、しかしそれは食い物で鍛える、と言う辺りが双葉さんの非凡な所です。ガムよりも歯ごたえを、という事でスルメ食いだす双葉さん……。明らかに女子高生の行動ではありません。それで鍛えたけど筋肉痛だったから失敗! ってのも。どれだけ食ったら筋肉痛になるくらい顎使うんだよ……。でもやっぱり双葉さんの大食いネタはぶれないので安定してますね(重複表現)。
  • シュガー『さつきコンプレックス』
    • お母堂のズシャアアアが凄いインパクトで凄い(小並感)。しかし、さつきちゃんさんの周りはいい人ばかりだなあ。だから許される部分もあるんだけど。でもやっぱりお母堂のズシャアアアが印象に残り過ぎて困る。

今月のワンワード

日吉アンタ大倉山先輩の事好きなの?

  • わりとこの漫画においてクリティカルな部分ですヨネ。日吉がどういう選択をするか、と言うかその前に気づくかで状況が一気に展開しそうです。その流れで大きな亀裂とか入りそうだよなあ。つばきさんと大倉山先輩の間が特に。鬱い展開とかなりそうな雰囲気がある。

2014年09月19日のツイート