作家を軍師にたとえると。

鎌池和馬がどういうタイプの作家かを考えているうちに「軍師にたとえる」という方法を思いつきました。(参考:インターネット殺人事件「イン殺おおい許斐剛を語る」
で、幾人か思いついたので書き残しておきます。

  • 秋山瑞人
    • 大きな軍事力を背景にしながらも、小策で相手の足腰をボロボロにする、大軍略家。 たまに大きくなりすぎて身動きが取れない時がある。
  • 川上稔
    • 常に逆落とししかしない。 全ての戦略戦術が逆落としの為だけに存在して、中には「その場に坂をつくって逆落とし」とかいう大奇策もあったりするが、後世の歴史には「逆落としにて勝つ」としか書かれない。
  • 賀東招二
    • 基本的に正道な攻めをするが実は奇策にも長けている。 ただし正道で攻めれる所は正道で攻め続けるタイプ。 そのくせ奇策を使う所を間違えないのでかなりの曲者。
  • 成田良悟
    • 猪突猛進タイプなのだがどこで突進するか分からない。 たまに地中にもぐったりする。 そのため常に奇策を取っているように見られる。 その代わり後世の歴史家からは「この動きは成田良悟以外の何者でもない」といわれる。
  • 野村美月
    • 攻めの端緒が変だが、それ以外はドまっすぐに攻める。 あまりにまっすぐすぎて奇策を疑う隙すらない。 そのせいでちょっとした奇策が異常に効果をあげる。
  • 古橋秀之
    • 一大奇策を創り、実行出来る天才。 ただ普通の攻めもきちんとできる事が災いして、なかなか奇策を創らせてもらえない。
  • 小林めぐみ
    • 一時期戦線から離脱していたが、最近になって復帰した古豪。 昔の地力に幻惑的な方策を身につけ、相手を煙に巻く戦術を取るようになった。
  • 上遠野浩平
    • 多方面に戦線を張る攻め方を得意とする戦略家。 あまりに多方面過ぎて、逆に中心の防御が怪しくなるため味方を困らせる。
  • 冴木忍
    • しっかりした主軸戦力を中心に一大布陣をはる。 たまに大きくなりすぎて布陣がぼやけるのが難点。
  • 新城カズマ
    • あちこちに策を張り巡らせてつつ、最後にはきれいにしとめる戦術家。 ただ、まれに味方が付いていけなくて孤立する。
  • うえお久光
    • 確かな知識に裏打ちされた攻め方をする。 状況に対応した補正案も組める。 ただたまに「そこでジャンプしろ」とかいう奇矯な行動に走る癖がある。
  • 六塚光
    • 確かな知識があるにもかかわらず、かなり間違った攻め方をして相手を混乱させる。 その混乱に乗じて正道で仕掛けてきたりするトリックスター
  • 川崎康宏
    • 策はしっかりしているがその説明が異常にまわりくどい。 かなりばかばかしい策であっても言う時は常に真顔。
  • 浅井ラボ
    • ぱっと見では奇策に見えるが実は教本通りの普通の攻めをする。 ハッタリと勢いをかせに攻め立てる。 たまに残虐行為にはしり味方を困惑させる。
  • 鎌池和馬
    • 基本的には最初に立てた策を必死に守ろうとする小策士。 その場その場の計算がすばやい代わりに常に微妙なずれを残す為、ずっとその処理に追われてしまい気が付くと最初の策から外れてしまう。 でもその方が良い結果が出る。

というわけで、鎌池和馬は結構、その場しのぎを繰り返して話を作っているんじゃないかと思っていますが、それゆえに勢いはすこぶるある。 それが今の所は良いように作用しているんだと思います。