感想 渡辺まさき 『月の娘』1&2

月の娘 1 (HJ文庫)

月の娘 1 (HJ文庫)

月の娘 2 (HJ文庫)

月の娘 2 (HJ文庫)

 一巻と二巻の間にどのような葛藤があったら、こうも表紙絵の印象が変わりますか。というか二巻目の絵は誰だ! わかってるくせに言ってみる。
 さておき。内容を要約すると「彼方から此方から彼方へ」あるいは「月の娘は強制送還」。
 意外と綺麗にまとまっていて、設定的に2巻で終わらせる気だったのかなぁ、と邪推。広げようと思ったら広げられそう、なのはやっぱり続けて欲しかった欲目かしら。
 それにしても、なんというか、派手さというのがまったくない、地味という言葉がここまで似合う本も珍しい位地味。でも、そこがいいとも言えるのがなんとも痛し痒し。でも、もうちょっと派手に展開しても良かったのになぁ、とつぶやく自分を押さえられなくもあり。
 キャラ的には安房さん&五十鈴がもう少し出張ったら、きっと違う流れも有り得たんだろうなぁ、とは思うものの、2巻でまとめるならこれが妥当か、とも。もったいないといえばもったいないですなっ。
 でも、十分に堪能させてもらったので、次の作品も期待して待ちましょうか。