『シャドウバース』で最近CPUを殴っているデッキについて 第十一

人のデッキを見てネタを思いつくなど

 皆さん、シャドバももうそろそろ一区切りの時期が近づいています。それに向けて色々な施策も始まりましたね。マジ一区切りなんだなあ。
 で、今回もCPU殴るのが主な使用用途なデッキをアンリミテッドルールので作りましたが、『シャドウバース』のデッキを作る画面で、実績デッキがあるじゃないですか。あれで面白そうなネタのデッキがあったので、それをもとにしつつ、デッキをいじっていたら変なデッキができるという恰好になりました。
 変な奇襲性のあるデッキで、ハマると一気に決まって面白い、というデッキです。これが実戦でなんとかなるかというと相当微妙なラインなのも含めて、CPU殴って遊ぶなら楽しいものとなっています。
 それではデッキを見ていきましょう。

第十一 ロイヤルデッキ<ディオネ、抜刀>

今回のデッキはこのようになっているわ(VPのフレイ声で)


デッキ詳細|Shadowverse Portal|シャドウバースポータル|Shadowverseのカード一覧&デッキシミュレータ
 デッキコードはリンク先に。
 今回のデッキはロイヤルで、名前は<ディオネ、抜刀>としました。ネタとしては〈舞い踊る刃・ディオネ〉を上手く使う、というものです。そのディオネをどう育てるか、というのがこのデッキの肝となってきます。
 それでは、まず狙いについて深堀骨していきましょう。

このデッキのメインギミック


 まず〈舞い踊る刃・ディオネ〉です。10コストかかってしまうわりに3点疾走で二回攻撃なので、今一強くはないレジェンドです。
 アクセラレートで3点除去や3点全体ができるのが強みですが、それでも今になると微妙なラインです。
 ですが、疾走と二回攻撃自体は弱い訳ではない。そこを上手く活用できる方法さえあれば、というので導入するのが、次のカード。

 5コストスペルの〈抜刀術〉です。自分の手札のロイヤル・フォロワーを場に出して突進とターン終了時に手札に戻す効果を付けます。
 通常では5コスト以上のフォロワーを出して場を均すくらいしかできないカードですが、逆に言うと10コストでも5コストで出せる、ということです。つまり、ディオネを5コストで出すことが可能な訳です。
 このディオネをバフすることで、ワンショットするのが、このデッキの狙いとなります。6、7ターン目に抜刀術して、バフして10点の2回攻撃をしたいところです。

バフ要員とドロー要員


 〈祝祭の饗宴〉は1コストニュートラルスペル。+1の+1とラストワードで1ドロー付加。デッキの構成上、ラストワードを使うことはほぼないので、バフがメインの一枚と言えます。
 1コストバフは結構レアなのでいれております。2回攻撃のディオネなら1点バフでも2点上がる訳なので、結構重要。なので入れておきたいところです。

 1コストスペル〈師の教え〉は、攻+1のバフと1ドロー。攻+1は重要なのは先述通りですが、実はこれの1ドローも地味に使います。それについては詳細は後にしますが、これの1ドローは相手フォロワーに使っても1ドローできるので、必要なカードを得る為に活用する場合があるのです。そういう意味では意外と使い道が多いスペルです。

 1コストスパル〈戦場の記録〉は1コスト1ドロースペル。アミュレットがあると性能が上がりますが、このデッキにはあんまりアミュレットが入ってない形になったので、ちょっと宝の持ち腐れ。
 これは結構入れていいか悩みどころなのですが、1ドローは地味に欲しいので、いれています。あるいはもっとアミュレットを入れた方がいいか? まであります。

 2コストスペル〈思わぬ躓き〉。2コスト1ドローでフォロワーを引けば〈ヘヴィーナイト〉を、それ以外なら相手フォロワーに選択ランダムで3点。このデッキではフォロワーが少ないので、基本除去しつつ手札が増やせる、という形になります。
 しかし、狙いとしてはコスト増やして性能を変える、エンハンス5では3枚引けてその後の効果も3回するので、除去スペル的な使い道をします。手札を増やすのはこのデッキでは重要なので、それで除去もできるって嬉しいところ。

 2コストスペル〈老練なる教鞭〉は兵士・フォロワーをデッキから引きつつ、それに+2の+2のバフをつけるスペル。このバフが重要です。そして兵士・フォロワーはディオネしかいないので、確実にディオネを引きつつ、その火力を上げるのです。このデッキでは一、二を争う重要カード。これを引き込む為にもドローソースは重要です。

 2コストスペル〈戦果のオークション〉は1ドローしつつ、兵士なら3点除去、指揮官なら更に1ドロー、それ以外で相手リーダーに2点ダメージで、こちらの2点回復。基本的に兵士が一種類しかなく、指揮官もいないので、相手の顔にダメージを与えるカード、という感じです。
 このデッキはリーダーにダメージを持っていけるものが少ないので、そこが貴重です。相手の体力を少しでも削っておけば、当然メインの狙いの必要打点が低くなるので、地味に結構重要なスペルになっています。そして1ドローもやっぱり重要です。

 〈ワイルドリザード〉は3コストニュートラルフォロワーで。このデッキの数少ないフォロワーですが、基本的にはバフ要員。ラストワードで攻+2の効果がある〈機動二輪車〉が出るのもデカいですし、ファンファーレで+1の+1バフの〈従順な駿馬〉が手札にはいるのも地味にありがたい。あまり場にフォロワーを出さないデッキなので、これらはわりと残ります。なので適当に置いておいてもほぼ問題がないです。

 〈マジカルグロッサー〉は4コストニュートラルフォロワー。手札フォロワーに+2の+2バフをするフォロワー。普段そんなに使われないカードですが、このデッキでは当然バフが欲しいので組み込んでいます。フォロワーを出しつつバフもできるよ! 地味にこのデッキでは6、7PP帯までドローする以外はわりとやることがないので、バフができるならそれはそれで美味しい、という判断です。

 〈分身の術〉は2コストスペル。場にいるフォロワーをもう一体出す、という効果ですが、このデッキでは〈抜刀術〉で出したディオネをもう一体出す、という使い方をします。
 7PP時でやるムーブですが、実質6点のダメージが追加なので、他のバフより効果は高いことになります。また出したディオネで守護をどけたりも可能になるので、実質バフ効果です。

除去など


 1コストスペル〈戦技斬刀〉はランダム1体3点除去。進化後フォロワーがいればランダム2体になり、またエンハンス3でダメージが6点になります。1コスト3点なので場を均すのによく使うことに。進化後フォロワーがあんまりいない状態になるので、2体除去は狙えませんが、それでも十分って言えば十分。決着ターンまでダメージを減らせればいいので、割り切っていくところです。

 2コストスペル〈手裏剣術〉は2コストで相手フォロワーを破壊できる破格のスペル。潜伏フォロワーがいれば消滅に、とか全然普通にどうでもいいレベル。2コストで確定除去! 普通に入れられるな? です。だいぶ色々高速化したのが、こういうところではっきり確認できるスペルと言えます。

 3コストスペル〈快進撃〉はランダム1体4点除去と〈ヘヴィーナイト〉を2体置ける、というこれも結構無茶を感じるスペル。昔のスペルが全く色あせるのを感じます。連携でもっと違う能力もありますが、そこが出ることはまずないです。

デッキの使い方

 このデッキは、詰まるところ〈舞い踊る刃・ディオネ〉をバフして〈抜刀術〉でコスト踏み倒していく、というのが主眼である、というのは先述通り。
 動かし方としては、基本はディオネを〈老練なる教鞭〉で引っ張ってきて、その後に〈抜刀術〉で出してからバフしたり、その前に〈マジカルグロッサー〉でバフしておいたり、〈ワイルドリザード〉で置いたアミュレット群でバフしたり、そもそも進化権残しておいて進化で攻を上げたりと、手練手管で火力を上げていきます。これで基本的に攻10にしたら後は殴るだけ、というそういう意味ではシンプルな狙いです。
 基本的に決着ターンは7ターンと設定しています。〈抜刀術〉に〈分身の術〉を絡めれば、事前バフが少なくても意外と何とかなるので、7ターン目が肝と言えます。
 ただ、このデッキには大変な点が一つあります。それが〈抜刀術〉を素引きしないといけないという点。ディオネは確定サーチできるんですが、スペルの確定サーチというのはほぼスペルで構築されたこのデッキではできないので、どうしても素引きを求められます。
 なので、ドローソースが重要になります。〈抜刀術〉を確定で引けないなら、ドローを多くするしかないのです。ということで、ちょくちょくドローソースが入っていた訳です。
 なので、初手のカードは、除去カード、〈老練なる教鞭〉、〈抜刀術〉が最高です。初手から〈抜刀術〉はマジ神所謂GOD機関。ディオネは先にあっても困るので、初手であれば戻す方がいいです。一応、2枚目があっても除去として使える点が有益ですが。
 で、とりあえず6か7ターンまでに〈抜刀術〉を素引きしてたり、ディオネをバフしておけば勝ち確、という無茶な狙いですが、それまではどうにか除去をして場を持たせるというのが求められます。相手がアグロだと大体通じないレベルですが。

さてもさても

 ということで、アンリミのロイヤルデッキ<ディオネ、抜刀>でした。アンリミルールの実績デッキの変化版でしたが、十分ネタにできるデッキにしあがりました。デッキ的にアグロに超弱いので、対戦で使えるかというと微妙なラインですが、CPU殴る程度ならツボにさえ入れてしまえばなんとでもなるデッキとなっております。
 元から、抜刀ディオネは考えていた時期があったんですが、その頃のカードプールではワンショットとはいかないので、ずっと蓋してました。それが、今なら出来るのか!? となって作ったのがこのデッキ。積年の想いが形になって超嬉しいです。
 となったとこで今回はここまで。