この項について
シャドウバースの2021年1月26日調整で性能アップしたマイザーのデッキに、今から入門するという方向けに、どういうもんなの? という話をカカッとしていくという、完全に意味不明の項。それがここです。なんかマイザー強いらしいじゃん? というシャドバやっててもマイザーに注目したことがない方向けのところもありますので、わりと用語は解説せずにカカッとやっていきます。それでもなんとか話から振り落とさないようにしますが、それでも分からなかったら自分で調べてください。そして、これを読んであなたもマイザー使いだ!
と放り投げつつ、それではいってみましょう。
マイザーって?
マイザーとはウィッチのレジェンドレア、<アクセルヒーロー・マイザー>(以下マイザー)のことです。1コスト攻1体2のフォロワーです。などという基礎情報は当然釈迦に説法なので、それ以上の情報は飛ばします。必要なとこなのにね! まあシャドウバースポータルですぐさま調べられる良い世の中なので、活用してくれなさい。
で、このマイザーがカード調整でアッパー調整された訳です。どこがか、という情報はもうシャドバポータルでは上書きされて分からないので、それはここに記しますと、
- 元は無かったファンファーレで<従順な駿馬>を手札に持ってこれるように
- 能力で手札に加えられる<ラピッドファイア>が2コスト3点除去から1コスト2点除去に
前者は分かり易い強化ですが、後者はそれ強化? ってなる方もおられるでしょうが、それについてはまたこの項にて追々語って行きます。お楽しみに!(政宗ナレーションぽく)
マイザーデッキの概要
マイザーデッキ基礎知識
マイザーデッキは、基本的にマイザーの能力発動のキーを組み込む形になります。
そのキーは、アミュレット。場から離れた時に、手札に<ラピッドファイア>(以下ラピッド)を加えます。これはマイザーが追加された<レヴィ―ルの旋風>の所謂乗り物系と大層相性がいい。マイザーを強化しながら、ラピッドを回収する、というのが基礎ムーブですが、マイザーが置いてあれば、他のフォロワーが乗り物バフされてもいいので、応用の範囲は広く取られています。
このラピッド回収を積極的にやっていくのが、マイザーデッキの基本、と言えるでしょう。ラピッドは4発目以降から相手の顔に2点を与えられるので、沢山持っていたい、という欲望が出てくるのですが、それは中々面倒だ、というのはこれもまた後で。とりあえず、ラピッド回収狙うというのだけ覚えておいていただければいいです。
なので、乗り物を出す系統のフォロワーを組み込む、というのもマイザーデッキ構築の基礎です。皆様の心当たりがある辺りは大体入れることになるでしょう。ただ、それだけではデッキが埋まりきらないので、色々とお化粧していく、というかお化粧の方が本体まである。それもまたマイザーデッキなのです。
コスト比で優秀な除去<ラピッドファイア>
<ラピッドファイア>は1コスト2点除去なので、コスト比で中々いい除去スペルです。しかし、それだけで終わらないからこそ、ラピッドを回収することが基本なのです。先述の顔2点もですが、マイザー自体の能力で、進化時に手札の<ラピッドファイア>全てをコストマイナス1する、というのがあるのです。つまり、0コスト2点除去が爆誕するのです。
以前のマイザーでも、0コス<ラピッドファイア>つまりゼロコスファイアは可能と言えば可能でした。しかし、それはマイザーが二枚進化しなくてはならず、そこまでする価値があるか? というとかなり悩むレベルでもありました。
しかし、今回の調整で1コストになった、ということは進化1回でコスト0に。これにより、PP消費せずにラピッドを乱射できるようになったのです。今回の施策による1コスト化でもかなり使いやすくなったのですが、それを更にもう一段推し進めるゼロコスファイアによって、格段に使えるスペルとして、<ラピッドファイア>が立ち上がってきたのです。
とはいえ、利点ばかりでないからこそ、マイザーデッキは今まで日の目を見ていなかったのです。その話もしましょう。
弱点としての手札管理問題
大変使いやすくなったマイザーとラピッドですが、弱点も当然存在します。それは手札がパンパンになりやすい、というものです。
アミュレットが場から離れると、能力が発動してラピッドが手札に。つまり実質アミュレットにラストワードで1ドローつくようなものです。普通に貯めていては手札がマッハで埋まるので、上手くラピッドを消費していかないといけないというのが、マイザーデッキには問題として付きまとうのです。
この点で、今までラピッドがコスト2だったからひいひいしてたんですが、はれて1コストになり、以前よりはかなり消費しやすくなっています。とはいえ、ゼロコスファイアにしないとやはりコストはかかるので、まだまだ問題として残っている、というのは頭に入れておいてください。
それでは、次の段落からはマイザーデッキのお化粧例を見ていきたいと思います。デッキをサンプル程度の感じで載せてみますが、全然完成に至っていないので、各々で改良していいデッキを教えて下さると助かります。他力本願、していくぞ……!
マイザーデッキ用例集
秘術マイザー
マイザーデッキでは一番やりやすい
いくつかのお化粧例のあるマイザーデッキの中でも、様々な意味でやりやすいのが秘術マイザーです。マイザーがラピッドを出す条件がアミュレットが場を離れる時、なのでそれは土の印でも問題ない。そういう理由で秘術寄せで作るのが、秘術マイザーとなります。秘術の効果を得つつ、ラピッド回収、ということですね。
やりやすいのはもう一面あり、土の印を貼る為に手札を結構使う事が多いのが秘術なので、他と比べれば手札がパンパンになりにくいのです。まあ、それでも比較的、ではありますが。
除去力と防衛力に長けるデッキに
秘術は今は除去力や防衛力が高めです。結晶持ち<エーテルゴーレム>とか<エクステンドマジック>、<真理の魔鏡>からの<真理の術式>、<アダマンタイトゴーレム>での0コスト<魔術の一撃>に、<欲望の観察者・ファウスト>や<ドワーフの工房長>まで、とかく除去面は豊富です。ここにラピッドも加わる、と考えるとかなりの除去性能になるのはご理解頂けると思います。
防衛力の方は、<ガーディアンゴーレム>を出せる<バイオレンスゴーレム>の結晶や<アダマンタイトゴーレム>とか<ドワーフの工場長>とか<魔道の君臨者>などがあり、そこそこ硬いと言えるでしょう。
なのでわりとじっくり戦うデッキ、という側面もあるのが秘術マイザーです。その意味でもやりやすいデッキと言えるでしょう。
だが、決め手に欠ける
秘術マイザーは比較的やりやすいデッキなのですが、問題点も当然あります。それはどうしても決め手に欠けるきらいがある、という点です。安定した防衛力の代わりに、爆発的な打撃に乏しいのが、悩み所。
一応、<禁約の黒魔術師>のバーンと自バフというのが一番デカいのですが、それには土の印の破壊が必須であるのが悩ましい所。純粋な秘術と違って、もりもりと土の印を貼って破壊とはならないのです。ここは乗り物系を貼るのがネックとなるところになるわけですね。
他にバーンダメージとして<アダマンタイトゴーレム>がありますが、こちらはランダムで、なので確実性に欠けます。ファウストやイフリートを入れる、という手管もありますが、決め手としてはやや弱いのが現実です。
それでも、粘り強く戦っていく、という方向にするなら、案外いける気もします。その辺はプレイング次第かもしれません。
式神マイザー
ゼロコスファイアの真骨頂
0コストならスぺブ軸で使えねえか? ということで式神ウィッチに雑にマイザーを混ぜるデッキが、式神マイザーです。上手く回れば6ターンに撃ちまくった後にひょっこりクオンを設置可能となるのが面白い所です。0コストに固執せず、1コストのをバシバシ撃つのも効果が高いのも良い点。手札を適切に使って強い盤面、はやはり使えると言えるでしょう。
地味に除去弱めの式神ウィッチへの福音
式神ウィッチのウィークポイントとして、手軽な除去が少ない点があります。スぺブしないといけない<ウィンドブラスト>や<炎の握撃>以外では<ブレイズブラスト>くらいしかないので、結構除去は大変だったりします。
その弱点に対してラピッドが良い感じにカバーしてくる、というのが式神にマイザーを入れる点で考慮したい所です。ラピッドが1コスト除去ですからね。それにもうちょっと、な時の顔詰めにも使える場合もあるので、その点も評価しやすいかと思います。
構成とプレイングがピーキー
式神マイザーにある弱点としては、どうしてもデッキ構成とプレイングがピーキーになるところです。式神ウィッチには基本アミュレットは入らないので、そうなるとラピッドの入手は乗り物系に限定されます。そうなると当然ですがスペルの入れる場所が少なくなり、スぺブが大変になっていきます。実際ここのスペル量は苦慮させられました。
一応、最終的にはラピッドで回すという形に落ち着くわけですが、そうなるとプレイングが大変になってきます。ラピッドを回収しつつ、使いつつ、場を持たせる。面倒か?
これでクオンからクオンの形が出来る状態になれば苦労は報われますが、それは中々難しい、というのが実際かと思います。
ヴィンセントマイザー
ヴィンセントさんの能力とマイザーの能力が噛み合いやすい
ヴィンセントさんの3枚お暗示スペルを使ったら全体攻撃、を活用するタイプのデッキに、モリモリ貯めたラピッドを使ええねえか? というデッキです。性能的に乗り物系と相性がいい二種のカードを、その相性の良さでやっていく、というデッキ構築になっています。と言いつつ、キャルリンクルの要素も入れています。ヴィンセントさんとマイザーの噛み合いがいいので、お互いで同じパイを共有できるからこそ出来るネタです。
方向性が似ているのでデッキ構築がしやすい
片方はアミュレットの場離れ、片方はバフ。その両方の要素があるのが乗り物系なので、自然、お互いで必要なカードが被る。なので、デッキ構築自体は結構楽な方です。色々と余剰があるお化粧なので、今回はキャルリンクル要素をいれるという手段に出ています。キャルリンクルは要素として独立性が高く、且つ数が少ないので入れやすいのですよ。逆にヴィンセントさんを他のマイザーデッキに入れる、と言う手もなくもないですが、それはちょっと、という点があります。
手札が爆速でパンパンになる問題
ヴィンセントさんとマイザーの能力が噛み合う、という話をしましたが、それは逆に言うとラピッドとヴィンセントさんの能力で手に入るようになる<ジャッジメントワード>が、同じタイミングで量産される場合がある、ということでもあります。ヴィンセントさんが進化した後だと、乗り物系バフでラピッドとジャッジワが同時に手に入る形になるのですが、それは乗り物を多数使ったら一気に手札が満ちてしまう、という事態を招きます。なので、その辺りをどうするかというのがヴィンセントマイザー最大の問題点だったりします。ヴィンセントさん進化後は乗り物を多く使わない、というので乗り切る方法はありますが、それでも若干やりにくい感じは否めません。
どれも一長一短なんですヨネ
ざっとマイザーデッキについて語りましたが、アンリミでは更に自然マイザーとか冥府マイザーとかも可能です。強いかどうかと言うとどうかなあ、ではありますが、一応ネタとしてはある、としておきます。
さておき、マイザーデッキを作るなら上三つのどれか、あるいはまだ未知数のデッキもあると思います。その辺は研究が待たれますが、とりあえずマイザーデッキを触ってみたいなら上記三種が入りやすいかなあ、と思って、この項を書いた次第です。
どれも一長一短ですが、組みやすさというか、ローテの事を考えるとヴィンセントマイザーが一番末永いかもしれません。後は状況次第でコロコロ変わってくるところですので、状況に応じる必要があります。その辺がドンとこい、なら秘術や式神でもいいと思います。
さておき、今回の項はこの辺で終わろうかと思います。それでは。