本読みながらに、一つ思うこと

 徒然と。
 ライトノベルにテーマはいるのだろうか、とふと思う。これについては諸説紛々だろうが、個人的な言い分としては、あればあれ、なければなけれ、である。
 確かに、それとないテーマがあった方がお得感はあるだろう。高尚な雰囲気も出るだろう。ないのは、少し物足りないかもしれない。
 だけれども、テーマを与えられるのをただ待つのは、少し受身が過ぎないだろうか、と自分などは思う。
 金払っているのだから、相手からテーマの提示をするのが当然、というのは分からないでもない。
 だが、それでいいのか? そんなに、おんぶにだっこされるだけでいいのか?
 もっと自ら攻めていく事だって、できるんじゃないか?
 つまり、俺テーマを勝手に読み取っても、いいんじゃないだろうか。その結果、たとえ誤読だと言われるとしても、そも作者のテーマを読むのだって、もしかすると誤読かもしれない可能性は捨てきれない以上、そういう攻める読みをしてもいいはずではなかろうか。
 作者のテーマをなぞって読むのは、畢竟、作者の手の内で踊るということだ。同じ踊るなら、自ら踊る方法だってありだろう、と思うのである。
 要約すると、「テーマだって自分で設定してしまいましょう」という話。