感想  『アルドノア・ゼロ アンソロジーコミック』vol'1

 大体の内容もなんにもアンソロジーだよ! という事で、アニメ作品自体は全く見たことが無いというか、そういえばあったっけ、レベルなのに、作家陣がドストライクだったので買ったアンソロジーなので、作品とどう対応しているのかが全く不明でしたが、その辺は全然安心して、ああ、これネタやってるなあ、って分かるアンソロジーとなっております。皆さん流石にプロなので手練手管ですね?
 そう言う訳で、ネタ具合で個々の作品を見ているので、どうしてもインパクトの強い作品に記憶容量が割かれてしまいます。とはいえ、全員の手練手管が素晴らしく、そこかしこで記憶にぶっ刺さると言うとんでもないアンソロになっています。全部書くと量が多くなるのでここでは特に記憶に鮮烈な部分、ピックアップ!

津留崎優『晴れときどきあるどのあ』

 このアンソロジーの最初を飾る一作。主人公君がゆるっと何かが起こるのを予知してたり、車の操作指示が異常に的確過ぎておかしくなったりとか、全体的にこいつどうして……、と思わされます。一話の流れをきっちり崩して見せる様は流石に色んなアンソロで仕事をしているだけはある手管でありますことよ。基本的に女の子が可愛い、特に姫様が可愛いのがいいです。特にボケてないけど可愛いのって貴重ですよね。そして一年後、鳥人間コンテストに出て優勝したというテロップオチも綺麗に決まって、えーと君たちもうちょいシリアスな方向に行くんじゃないんですか? と思わされますが、平和な方がいいじゃん。ですね。

kashimir『アルドノアカガワ』

 謎の熱いうどん推し。本当に謎。作品知ってたら理由分かるんでしょうか、という謎具合。香川に何か恨みでもあるのか、あるいは何かあるのか、というかやっぱり何故うどんなんです! 訳が分からないよ! 本当にずっとうどんネタが突き通しされて、流石のkashimirせんせです。
 そして何故優男感ある少年の人は鞭打ち拷問受けてるんです! 津留崎せんせのもだったのでそういうタイプのキャラと言う事か。原作でそういうシーンがあったのか。あったんだろうなあ。

あfろ『軌道騎士の嗜み』

 クルーテオ? さんの趣味の時間。あfろせんせの漫画なので展開がヘンテコで、基本的に一ページ一ネタでやってます。特にプラモデルネタがとんでもない、組みたてずにそのままの姿が美しい、って言いだすというネタで噴出してしまいました。その前の絵を描くで酷いのがでて、でもふつくしい……してたので美意識が……とは思わされてましたが、あれはあ。意味不明過ぎる行動でありました。それに比べるとドミノの方がまだ訳が分かるというか予定調和でしたからねえ。まあ、だからこそドミノ倒しはオチだったんだろうけど。

筋肉☆太郎『アルドノア美術館で会いましょう』

 百合好きだなあ。というのが素直に出る漫画。具体的には百合を彷彿とさせる物をいやいやいや、するのが好きだなあ、と。その前のネタフリからの突如として百合物雰囲気を出してくるのと、友達がそれを見て寄ってくる感じが妙なリアリティでありました。ついでに美少年責めネタもありあり。それでロボで戦うまで行くと意味不明ですが。文化の力で争いが、とかいい話になってたのに! というかその話の彼はそういう属性なんですか!?

鈴城芹『ただ僕らは恋?がしたい』

 カップリングをガンガン考える! という話。誰も彼もカップリング考えてて、これがオタの基本思考……ッ! って気持ちに。男女、どちらもどちらで相手の事が分かってないからこそ出来るんだよ! って感じなのが、知り合いじゃないのにやるという段で業が深い感じでした。少年二人を執事にして侍らせたい、とか業とかいうレベルじゃないでありました。