『まんがタイムきららミラク』2015年11月号 感想

今号の巻頭漫画感想

はりかも『うらら迷路帖

 紺さんのお母様が持ってきた事実。それはノノさんに災いが降りかかると言うもの。それに千矢達が立ち向かう! と思ったけど、それは実は九番占への試験でござったの巻。基本的に皆で立ち向かうタイプの試験でありましたが、下の方でこれ、ということはうららというのは結構相互で補い合っている部分があるのかしら。今回の紺母とニナさんも仲がよろしいようだし、上に向かっていく過程でもそんなに蹴落とし合いしてないのかしら。それは次に行われる九番占本試験の方でつまびらかになるのかもしれませんが。そう言う意味では、かなりここは正念場なのかもしれませんね。でもまあ、この四人なら何時でも仲良くやっていけそうだ、とは今回感じましたよ。皆、ノノさんの為に動いてあげていましたし、今までの積み重ねもありますからね。でも、別の意味で一つの正念場なのかも、とも。連載、続いて欲しいなあ。

個別チェック三連撃

川井マコト幸腹グラフィティ

 今回もユキアキ姉妹のお話。お互いのことが分からない、というユキさんに、分かるようになればいいのよ、観察してね? という案件をぶっこむおばさま素晴らしい。この漫画らしい部分ですね。今までもリョウさんがきりんや椎名さんの様子が、というのを見たり、逆にきりんや椎名さんがリョウさんの様子が、というのを見たりというのがあっただけに、この話はやはり『幸腹グラフィティ』なんだなあ、としっくりする回でありました。そして食。今回は蕎麦屋さんでいつものフライ定食、でありましたが、それを食べながら色々とアキさんのことが分かることがあるなあ、しているユキさんと、その後でいつも通り若干険悪で別れたか? と思ったらなんか楽しかったってアキさんが心中で思ってたりするのが良かったですね。まだ通じ合ってないけど、何時か通じ合ってくれたらな、と思いました。

PAPA『ミソニノミコト』

 しかし、日本の神としては結構年長なはずの月読さんが、ああも人見知りでどうするんだと思いますヨネ。というか、そう言う部分がかなりクレーバー、は違うかこれはフランク、ですよね、神様達。師匠筋とかはあるけど、明確に上下というのが薄いのかしら。あるいいは単にミソニノミコトがフランク過ぎるだけなのか。それや。

クマノイ『リメインズ・JC』

 とうとうつまびらかにされる、桐嶋さん達の置かれた状況! 理由は不明ながら人だけがいなくなっていたんですな。その後も何度かそういう事態というか、桐嶋さん達以外がいなくなるというのがあったのでしょうか。あるいは、その現象の時だけ? その辺はわからなくなっております。これに対する桐嶋さんの推測はいまいち事実っぽくない、どっちかというと中二病的な発案ですが、でもならなんであの四人しか人がいないのか。あるいは他の土地、あるいは外国に人はいるのか。とりあえず、日本の他の所にも人はいなさそうなのは報道とかが映らない点から、かなり高い確度でそうでありそうですが、外国となるとどうなのか。ネットも繋がらないのは日本側に問題があるなら、だしなあ。その辺がどういう風に展開して行くのか。というか、これもう連載締めにかかってますよねー!?

今号の巻末漫画感想

ちろり『箱庭ひなたぼっこ』

 開幕の「ひえぇ」、食物連鎖を垣間見た瞬間とそこでの蘭さんのいい顔、が全てを持っていくかと思ったら、球根消失事件勃発。人は私たちしかいないから、というので推理した内容が人間の出来る事を越えていると言うか純粋に手が伸びている! だったのでゲラゲラ。それは絶対ないっていうかそもそも案の一つとしてもあがらないだろ! 気付け! と言いたくなりもしました。そしてオチは安定の猫との和解しないオチ。そりゃ、猫は人間の言葉とか分かんないもんね。というのが前のヤサボッコ日向の猫スルーの時で分かっていてもよさそうなのにするっとしてくる辺り、この子達……。

一応の総評

 まさかのタチ『桜Trick』休載! というのが衝撃的衝撃としてぶち当たってくるのはミラクっこなら当然ですね? これかなりレアケースですよ、本当に。それはさておき、総評としては、ここ最近の新連載格上げ組がそこそこいい打撃を繰り出している点が挙げられましょう。特に『音無さんは破壊神!』は神様を駆使しなくても駆動できるのがみえてきたので、今後どういう安打を量産してくれるか、期待値が高いです。ホームランもいいけど、細かい安打も重要ですよ!塁に出てる分だけ、ホームランで得点になりますからね!
 とかなんとか。