今月のまんがタイムきららチェックポイント(2016年1月号)

先に総評

 今回はゲスト少なめで、きゆづきさとこ棺担ぎのクロ』以外はほぼオールメンバーでお送りされます、きらら2016年1月号であります。ゲストという流動性が少ない分、今のきららの状態を見るには最良の号であったのではないかと推察します。そのことから考えると、今のきらら誌は、思ったよりも高値安定であったのか、と気付かされます。それだけ、連載の粒が揃っているのです。前、中、後、と収まるべき形にきっちりと収まって、全体が引き締まっている。これが、きららの力だったのか。そう感じたりします。
 とはいえ、この総合力は来月号でのあまー『ヴぁるばいと!』とだいせ『しゅばりえーる』終了で脆くも崩れ去るかもしれません。同時に始まった作品二つが同時に最終回、というのはなんというか、切ないものもあります。一つのピースとしてはきちりとした存在感もあった作品二つです。それが、というのがね。この辺、実は案外きらら誌はレベルが高いということの証左なのかもしれません。この二作が抜けた穴をどういう連載が埋めるのか、という部分で、更にレベルの高さが見られるかもしれませんが、それはともかく、上記二作の最終回がどうなるのか、克目して待ちたいと思います。

個別チェック三連弾

  • 三上小又ゆゆ式
    • 既にきらら不動のエースとしてエース格をエースしている『ゆゆ式』ですが、最近はその『ゆゆ式』たる所以を全開にしていて、慣れているきらら民には全然許容範囲内だけど、ニュービーにはなにがなんだかな回が続いていました。そこにきて、今回はわりと分かりやすい回だったのではないかと思います。それでも難度は高めかもしれないんですが、それでもとっつきやすい内容だったと思うんですよ。フックとして分かりやすい「おはおう」がありましたし、そこを押し気味に攻めてみたりしてましたし、唯ちゃんが分かり易く「これ掘り下げないのか?」というのもありましたし。この辺の提示が分かり易さ、という時点で『ゆゆ式』の難度が高いと言われるのかもしれませんが。それはさておき、最近ふみおか見てない気がするんですけど気のせいですかねー!←気のせい
  • 茶菓山しん太『チェリーブロッサム!』
    • おみっちゃんのことは置いておくとして、とうとうラスボスではないかと勝手に思っていた火文さんと大咲が相対することになった訳ですよ。このお膳立てが清火さんが、というのが読めなんだ、このリハクの目をもってしても! というイコール節穴な私ですが、でも実際問題のラスボスは清火と言われるとなんか納得出来るので、この配役は良かったのかしら、とも。清火さんが夫とどういうことがあったのか、それと大咲と火文の仲がどういう関係があるのか。その辺は次の回に持ち越しでしょうが、しかしいきなり落とし穴とか尋常じゃないので、何かしらあるのだろうなあ、と、とりあえず心の準備はしておきましょう。
  • 篤見唯子スロウスタート
    • 仲良くなったんだ、という話を二話掲載の二話にまたいできっちりやる篤見先生は中々やり手であるなあ、というのと、一話目からの繋ぎを二話目できっちり落としきる形も見事でした。二線あって、それがいい具合に絡んでいるのが特に。後、栄依子ちゃんはもう先生と結婚すればいいんじゃないかなッ!(せがさん感)

今月のワンワード

  • 津留崎優『箱入りドロップス』から。

俺はお前のそういうダメな所が好きなんだよ・・・

  • 相ノ木……。
    • でもなんのかんのでラブラブしてるこの二人は末永く爆発して欲しいですね。ほんとね。