今回のまんがタイムきららキャラット三作取り上げ(2017年2月号)

承前

 まんがタイムきららキャラットから三作を取り上げて、それぞれについて感想を書くという試みです。たまに数が増えたり減ったりする予定ですが、まあそれはそれという事で。
 選ぶのは好きな作品。その定点観測としたい所ですが、それでもほぼ自分の趣味が全開になってしまうでしょう。これ、と言う作品のが最終的に出来る場合も考えられますが、それならそれでいいかなあ、程度のゆるい縛りで行こうかと思います。
 それではいってみましょう。

カヅホ『キルミーベイベー

 久しぶりの刺客シリーズ。導入の指人形(割と怖い)から殺し屋の使用武器としての人形への話の流れが全くスムーズじゃない辺りがさすがの『キルミーベイベー』です。大体、殺し屋が人形を囮にしていきなり釘バットで殴りかかってくる辺りからして、人形である必要があんまりない感じ。どういう選択肢からそういう回答にたどり着いたの、あの殺し屋。その後、火炎放射器にしてた辺りでも本当もうキルミーは! ……好きぃ。

伊藤いづも『まちカドまぞく』

 シャミ子、ネットデビュー! でも全然わからんちんで困っているシャミ子が良かったです。アプリケーションを秋の味覚か!? って言ってたのが今回の最大のゲインでしたね。アプリコットとかからの連想でしょうか。なんとなく分かる。
 でも、桃さんは相変わらず甘いというか優しいですヨネ。ちょっとどころではなく大げさだけど、ネットの怖さを教える辺りとか。なんであんなホラー字体を選んだのかとか、死にますとか言い出す辺りとか。まあシャミ子家の財政ではネットの詐欺くらったら一撃でしょうけれど、もう少しマイルドでも良かったのでは、とか。言って分からぬシャミ子でもあるまい。

神無月羽兎『リトル・リトル・アリス』

 アリスの占いが的中し過ぎてやばさがマッハなんだが、と言う回。金に目のくらみまくったライムが打った手で、事態がどんどん悪化して、最終的に街はまた世紀末ヒャッハー! 状態に。言いたくないけど民度とかがひどくないかこの街。どこにもロリコンいるし。そしてここ荒廃するの早いけど元に戻るのも早いよな……。次回でなんの理屈もなく元に戻ってるんだろうなあ……。