“売るッ!”そう考えたときッ!

 販促活動は既に始まっているんだね、兄ぃッ!
 さておき。
 少年少女科学倶楽部さん12/27の日記を読んでぐるぐる。
 「現代魔法」ですが、唐沢俊一さんの日記によるとどうやら編集の人が書店を走り回ったのは事実らしいです。(裏モノ日記12/25参照のこと。感想というか解体もあります)
 スーパーダッシュ編集部は心底本気なようです。
 さて。
 今年のライトノベル関連を思い起こすと、今回の一連の事など重要な出来事は全て、
 「売る」
 の二文字が関係してきます。
 今年はレーベルごとにあの手この手の販促活動を行ってきました。
 そしてその中でもっとも上手くいった例が、角川スニーカー文庫涼宮ハルヒの憂鬱」になるわけです。
 まあ、それはまた別の話しとして。
 「売る」という事から見るなら、今年の集英社スーパーダッシュ文庫の新人売り込みは、今回の件や「銀盤カレイドスコープ」二巻同時発売*1等、相当に気合いを入れているのが分かります。
 何故に新人にそこまで賭けるかというと、スーパーダッシュ文庫がはっきりいって駒不足だからです。
 試しに、スーパーダッシュ文庫の中で「ROD」「銀カレ」以外で思いつくものを、三つ上げてみてください。
 かなりの数の人が思い浮かばないのではないでしょうか。*2
 ゆえに、新人賞の人を大々的に売っていかなくてはならないのです。
 しかし、第一回(神代明)そして第二回(海原零)大賞の作品は共にライトノベル読みの中ではそこそこに読まれたものの、「ハルヒ」や「撲殺天使ドクロちゃん」の時のように、通常はそんなに読まないオタク層をも取り込むほどのうねりとはならず、レーベル本来の知名度の低さもあいまって“知っている人は知っている”レベル以上にしかならなかった。
 その反省と「ハルヒ」「ドクロ」の売れ方、売り方を参考にして発生したのが今回の一連の件、という事になるでしょう。
 是非はともかくとして、ライノベ売るのも大変なんやなー、というのは間違いないですね。

*1:ライノベの中では、一応前例が一回(橋本紡「猫目狩り」)だけあるが珍しい

*2:思い浮かんだ人は、ライノベスキーまたは予備軍です