予告先発

金原瑞人「大人になれないまま成熟するために」*1の感想から発展して「ライトノベルと文学 あるいはオタク教養に対する一助」を計画、というか頭の中に素地が完成。 いっつも素地とは違う形になるというのは内緒だぜ!(親指をぶっ立てつつ)
さておき。
後者がどうしても長くなる予定なので感想を先に書いておく。
いい本である。 なにせ今まで考えていた事の完成形がこれによって見えてきたのだから、主観的には良作といえよう。 新書ではあるが。
内容的には「なんか俺達、変な大人じゃねえ?」という出発点から若者文化の起こりと日本での受容の流れ、そして日本におけるサブ・カルチュアへのまなざし、この三点で構成されております。 その時期に生きていた者としての自分語り、時代語りとしては「若者文化」という良い視点をもって語られており、単なるおっさんの繰言ではなく、大変良いものでした。
いやあ、この本、かなりの部分、自分の考えている事とかぶるというか、欲しいけど誰もしないだろうと思っていた視点で書かれていて非常に驚くことしきり。 だってこういう事を言う大人が出てくるなんて思わないもんよ! というわけで予告文章へ存分に参考とさせていただく所存。 
まあ、面倒くさがって書かない可能性もありますけどね!(親指をぶっ立てつつ)