感想一乃勢マヤ「ISON Ⅱ」

<pako;富士見ファンタジア文庫:580円:ISBN:4829116463
内容を要約すると「国家レベルの陰謀があっさりつぶれる」
奇病の対策のために施された処理により、超人的な能力を手に入れた「ISON」の二人、トーヤとティファの活躍にただひたすらスポットを当てまくるという、わかりやすいアクション作品。
青臭さ成分と血なまぐささ成分が不思議な配合率で振りまかれていて、その割には結構万人受けするタイプに安定して仕上がっている、というのが全体からの印象。
個人的には、安定しすぎてむしろ尖がっている感じだと思うのだけれども、それは自分が常日頃エッジなものばかり愛でるからだろうか? 内容からは及びも付かないくらい普通というのは、むしろ変だと思うんだけどなぁ。
ただし、キャラクターの立ちっぷりはなかなか厚みがあるので、キャラが気に入れば結構好きになれるかも。 ちなみに自分もその口です。
できればもう少し大掛かりで報われないラストになって欲しいと思う私は、浅井ラボに毒されすぎですかそうですか。