『シャドウバース』で最近CPUを殴っているデッキについて 第十五

ネタがまだまだ思いつくから困る

 シャドバWBまでそう遠くなくなりつつ昨今、いかがお過ごしでしょうか。たぶんカード資産等は引き継がないアトモスフィアを勝手に感じているので、今ある赤液は上手く使っちゃいましょうねー、というので必要カードを刷り刷りしております。
 さておき。
 今回も当然のようにアンリミテッドルールのネタデッキを作ったのです。コンボデッキ系として昔作っていたやつを、今のカードを組み込むことで更なる完成度を見せるのでは? ということで昔作ったデッキを改訂したのが今回のデッキとなります。
 こういうアップデートはカードプールのビンテージが芳醇の時を迎えるからこそできるやつですが、本当に今作ると結構いけるのでは? まであるデッキになって楽しいです。基本、対戦はしないので、CPUさえ倒せればいいのだ! という割り切りです。
 そもそも、色々度外視してやりたいネタをして、CPU戦くらいはこなせる形にするのがこの遊びの骨子なのです。対戦できるわきゃねーだろぉ! というネタも多いですが、それでもCPU戦こなせるなら問題ないのです。
 前置きが長くなりましたが、そろそろ今回もいってみましょう。

第十五 <不殺白白:arasiエディション>

 今回のデッキはエルフのデッキとなります。名前は上記通り<不殺白白:arasiエディション>。どういうデッキなのか分かるようで分からない絶妙に謎なデッキ名ですが、実際デッキ名通りのデッキなので、何も、問題は、ない。
 さておきそれでは内容を見ていきましょう。

今回のデッキはこのようになっているわ(『ヴァルキリープロファイル』のフレイ声で)


 これが<不殺白白:arasiエディション>の全体像です。基本的に何をするデッキかというと、〈古き森の白狼〉で〈不殺の絶傑・エズディア〉を0コストにして、9ターン目に0コスト〈不殺の絶傑・エズディア〉から〈白銀の矢〉を使うことによって一撃で終わらせる、というコンボをするコンボデッキとなっています。
 そのキーカードから見ていきましょう。

デッキのキーカード


 まず〈不殺の絶傑・エズディア〉。10コストフォロワーで、攻6の体6。10コストと重いですが、〈古き森の白狼〉の効果を使えば0コストにできるので、それを基本として狙うのがこのデッキの基本です。
 効果としては相手リーダーの体力を強制的に6にする、というもので、強いのか弱いのか微妙なラインにある能力です。
 とはいえ、強引に相手リーダーに6点当てる手段があれば有力な行動なので、その為のリーダー打撃要員があれば光るところがあります。
 なので、次のカードが浮上してきます。

 9コストスペル〈白銀の矢〉です。使用時にカードを1枚ドローして、その後の手札の数だけ分のダメージを出せるカードです。
 つまり、〈不殺の絶傑・エズディア〉でリーダー体力を6まで下げて、6枚以上の手札をもってこれを使えば一撃で倒せる、という訳です。
 しかし、どちらも高コスト。普通に考えると10ターン目にエズディア、11ターン目に白銀、という流れであり、やや悠長です。
 なので、そこを解決する方法を用意した! とナイフを手にしてドヤのDIO顔で出すのが次の、ちまちま名前を出していたカードです。

 8コストフォロワー〈古き森の白狼〉ですね。攻4の体4の突進持ち。これはやられた時に発動するラストワード能力で、デッキの最もコストの高いエルフカードを次のターンに手札に持ってきて、それを0コストにする、というカードです。
 これにより、〈不殺の絶傑・エズディア〉を0コストにしていくことで9ターン目でエズディア→白銀の流れで確殺を可能にする、というデッキとしてこのデッキはあります。
 不殺と白銀と白狼。なので不殺白白なのです。デッキ名は体を表しているのです。
 ではarasiエディションとは? ですね。それはこのカードからきています。

 3コストスペルの〈アローレイン〉です。レインじゃねえか? 
 まあ落ち着け。
 このカードは基本は相手フォロワー全体に3点で、プレイ数で性能が変わりますが、それ以上に融合変身するのが特徴です。
 その融合変身してなるのが、8コストスペル〈アローストーム〉。つまりarasiなのです。
 まず、手札のカードを1つのカードに重ねる、という感じなのが融合で、それで性能が違うカードになるのが融合変身です。
 で、〈アローストーム〉は1度で6枚以上融合することで〈アローレイン〉から変身します。
 そして、使うと手札を7枚になるまでドローし、そのドロー数分のダメージを相手フォロワー全てと相手リーダーに当てることができます。
 つまり、〈アローストーム〉にする為に手札全てをぶち込んで、それで〈アローストーム〉の最大ダメージ7点を出せれば、〈不殺の絶傑・エズディア〉後なら倒せる。
 という訳でarasiエディションなのです。
 とはいえ、これが簡単ではない。何故ならコントロール寄りな点と、決め技ルートに入るには手札が6枚以上もっていないといけないという点があるからです。
 その辺をどうするか、というのがこのデッキの肝になるのです。

手札の量と場の慣らしと

 とりあえず、メインの確殺の為には二つのことを実行しないといけない訳です。
 つまり、確殺最短ルートでも9ターン目までかかるのを、何とか凌ぐことと、手札を9ターン目でも6枚以上保持していることです。
 その為の思索の結実、取り敢えずの解がこのデッキの形になります。
 8ターン目は〈古き森の白狼〉があるので、とりあえず7ターン目までの動きで場を均しておくのは、突進を多めに入れたり、守護をかましたりと色々な方法でなんとかします。
 手札肥やしの方はエルフの特有の〈フェアリー〉を手札に入れる能力だったり、単にドロー要素だったりでなんとかしていきます。
 それではカードを見ていきましょう。

 1コストフォロワー〈アクアフェアリー〉。〈ウォーターフェアリー〉のバージョンアップ版ですが、〈ウォーターフェアリー〉がやられた時に出る能力、ラストワードで〈フェアリー〉を手札に入れますが、これは場に出た時に出る能力であるファンファーレで、〈フェアリー〉を手札に、なので1枚で2枚の〈フェアリー〉が手に入る、というので手札を肥やしたいこのデッキにはうってつけのカードです。1コストフォロワーなので相手がわざわざ消滅使ってくることはまずないので、2枚〈フェアリー〉は安定して手に入ります。

 1コストスペルの〈フェアリーサークル〉は〈フェアリー〉2枚を手札に、というシンプルな〈フェアリー〉獲得要素です。
 〈アクアフェアリー〉よりダイレクトに2枚手に入る要素なのが利点。
 フォロワーとして場に出るものがないのが難点。
 しかし、2枚を速攻で入るのはデカく、9ターン目に〈アローストーム〉用にするにもあと1枚足りない! という時などに使えるのは結構でかいです。

 3コストフォロワー〈ツインシスター・アカリ&シオリ〉。2枚ドローするフォロワー、というので結構入れられることが多い一枚です。フォロワーとしての性能は低めながら、2枚ドローはやはり大きい。
 また、大体後攻にしか使えないものの進化権、EP参照の能力で体力とPPの回復があるのもポイント。後攻4ターン目になら、もう一回3コストを使えるのはポイント高いです。

 3コストスペル〈森の調薬〉。2枚ドローと1枚の〈フェアリー〉を手札に。つまり3枚カードが入る計算になります。それだけでもこのデッキでは貴重なカードです。3コスト3枚はやはりデカい。〈フェアリー〉が〈フェアリーウィスプ〉になる要素はそこまで気にしなくていいです。

 1コストスペル〈対空射撃〉。場に出たフォロワーをバウンス、手札に戻すと一緒に3点ダメージを出せるスペル。1コストで出せるダメージとしては今でもそこそこなのと、手札に戻すので手札の減りも少し遅くなる点がこのデッキの除去スペルとしては優秀です。〈フェアリー〉を戻すのは基本で、〈ツインシスター・アカリ&シオリ〉みたいなドロー効果持ちをもう一回使えるドン! することもできます。

 2コストフォロワー〈妖精の貴公子〉。攻3で体1の突進持ち。それだけで結構使えるという判断でいれています。
 進化数で疾走持ちになりますが、そこはこのデッキでは全く使うことはないので、気にしなくていいです。3点除去と考えるべきです。そして進化すれば5点除去な訳で、わりと使いやすい一枚といえます。ある意味では基本的な突進フォロワーですが、2コスト3点はやはり有難いところです。

 2コストフォロワー〈カッティングキャット〉。攻2の体2で突進持ち。〈妖精の貴公子〉より使いにくそうに見えるし、実際2点は微妙な場合もあります。
 ですが、このカードにはその部分以外にも使い道があります。
 それが融合することで性能が変わる点と、2コスト以上のフォロワーカードを融合するとそれと同じカードがデッキに追加される点です。
 <不殺白白:arasiエディション>においてもっとももにょるのは、手札に普通に〈不殺の絶傑・エズディア〉が来てしまうことです。この問題を軽減するのがこの融合能力の使い方で、手札に来てもなんとかなるようになりました。これは本当に有難い。助かる。

 3コストフォロワー〈ブリーズエルフ〉。攻3の体2の突進持ち。3コストで攻3では〈妖精の貴公子〉より重いから微妙では? ですが、これには〈フェアリー〉を1枚手札に追加して、それに出た時に進化するのとターン終了時に手札に戻る能力を追加します。
 つまり、1コストの3点除去が可能になるカードが手に入る、という形になります。このデッキ、4コストと5コストの空きがあるという問題点はあるデッキなのですが、4コストをこの〈ブリーズエルフ〉と能力付加された〈フェアリー〉で埋めることが可能です。同じフォロワーを殴ってもいいし、別々のフォロワーを殴るとかできるので、この辺の応用度の高さが有難いのです。

 6コストフォロワー〈クリスタリア・エリン〉。攻4の体6の守護持ち。体力3点回復もあり、中盤の防衛に高い能力を持っています。またコスト払うことで効果を高めるエンハンスの8コストでEP、進化権を回復するので、自身を進化して出してすぐ相手フォロワーを殴ることもできる。
 結構昔のカードですが、まだ使える……! と使っています。このデッキで回復はマジありがたいですからね……。

 7コストフォロワー〈フォレストイーター〉。攻5の体5の守護持ちで、ファンファーレで自身をもう1体出して、更に相手フォロワー全体に5点ダメージ。防衛という面では〈古き森の白狼〉の前に盤面整理できるので、かなり役に立つ一枚。
 スペル代わりのアクセラレートで1ドローもあるよ!

デッキの繰り方

 このデッキの戦い方は、最短である9ターン目までに必要カードを集め、且つ手札を6枚以上にしておくことです。
 基本的に必要なのは〈古き森の白狼〉と〈白銀の矢〉、それか〈アローレイン〉があればいい、んですがあんまり序盤で持っていても何もできないというのがあり、そういう意味では初手の引き直しはかなり運が必要です。
 ドローソースとして〈ツインシスター・アカリ&シオリ〉と〈森の調薬〉が入っていればそれでいい、くらいまであります。
 なので、手札に欲しいカードが確定で来るのは〈古き森の白狼〉からの〈不殺の絶傑・エズディア〉のルートだけ、となっており、他のカードを手札に入れるのは、やはり運です。なのでドローソースは手札を増やすのと同時に引き込む要素でもあります。正直〈フォレストイーター〉の1ドローすら欲しいくらいなのです。もうちょいドロソ積むか? まであります。
 〈白銀の矢〉の代替として〈アローレイン〉というか〈アローストーム〉を入れているのもジェネリック〈白銀の矢〉として、つまり更に3枚入れて出る確率を上げる為でもあります。それくらい、手札に来る運が求められるデッキであります。
 また9ターン目まで生き残るのを求めるデッキでもあるので、相手の場のフォロワーをきっちり処理していくのが基本となります。リーダーを殴る必要がないので、相手のフォロワーをどん欲に殴って減らしていくといいです。
 ただ、先述ですが4コストと5コストがないので、そこをどうするか、というのもあります。あまり手札を減らしたくないけど2枚使ったりするとこなので、マジでこの辺りでの正解がなく、難所です。4コストはまだなんとかなるんですが……。
 という感じで繰っていく感じですね。

まとめ

 9ターン目に確殺、というコンボデッキですが、ネタとしてはよしとしてもデッキとしてもう一歩考える必要があるかな、というところはあります。とはいえ、これでもなんとかCPU戦はできるので、満足しております。
 とはいえ、もう一練りしていつか完全版としてきっちり作り上げたいところです。もうちょいいい感じになりそうだから、なんとかね。
 という感じで今回はここまで。