大体の内容「あーん! あかりさん様死んだ!」。ということで今まで頑なに死ななかったあかりさんがコロッと逝ったのがSAN直2巻なのです。
とはいえ、精神的に発狂して、とかじゃなく突発時に囲んで棒で叩かれた感じでやられた辺りがあかりさんというか、そういう事態でないと何故死なない! という感じではあります。精神つえーからなー。
そういう死にざまはありましたが、そこで店長の術で違う人格で蘇ります。が、その人格もころころされた時にあかりさんと対峙し、結局あかりさんは元の人格で生き返るのでありました。今までの蓄積が、ではあるんですが、それが精神の強さに寄るのがもう。・・・・やっぱりメンタル! メンタルは全てを解決する・・・・!
これだけで結構お腹いっぱいという感じですが、ちゃんとこの間の終盤でされるので、丁度いい食後感ではありました。2巻乙を越えたことが分かる、凄いちゃんとしたオチにもなりました。ちゃんとしたというべきか微妙なラインですが、ちゃんとはしているのでちゃんとしたと言いたいです。よしオチた! 終わった! レベルとはいえ、ね。
さておき。
今回のカラーのとこの不穏さは素晴らしかった! 本編とも一応関連はありますが、ほぼ単独の得体のしれない内容、というので本編でしにくい完堕ちネタができてたのが良かったと思います。ちゃんとコズミックホラーできるけど、そこをあかりさんがガチャるのがこの漫画の基本なんだな、というのを思い知らされもします。やっぱりあかりさん強い。
その本編との関係の方も、どちらもコズミックな方達に囚われてしまう、というので深淵を覗き込むと深淵も覗いてくるんよ、というのを感じさせる内容でもありました。やっぱり危うきに近づかずは安定ですな。若干意味違いますが。
さておき。
今回追加された贄、じゃねえバイトのなごみさんがシンプルにツボだった点についても語らねばならない。影のある黒ロン! 体質的に虫を呼び寄せてしまう黒ロン! ちょっとそのせいで卑屈になり過ぎている黒ロン! ということで黒ロン好きな私としては黒ロンというそれだけでドストライクですが、卑屈っ子も好きなのでもう倍満です。それで、満足するしか、ないじゃないか……。
何故か妥協満足はさておき、なごみさんの登場はあんまり意味はなかった気はしたりします。こよちゃんさんだけではあかりさんが今回のようなことになった時にそのまま終わってしまうので、頭数は増えていいだろう、という理解はできるんです。とはいえ、私が黒ロンが好きだから許容できるだけで許容できない方はいるかもなあ、という感じではあります。いまのとこ、虫というアドバンテージがすぐ薄れててなんだったんだ、君の特徴は一体何のために! 虫のことをすぐなかったことにして、カカオビターで済ませるのか! ってなります。意味はあるとこもあるんですが、あんまり必要ない設定だったのでは? ともなります。あるいはベルゼブブ一発ネタキャラだったのかもしれないんだけど、なんか居残ってしまったという見方も可能です。いや、マジであのネタの為だけだったのでは? あ・・・・? あ・・・?
惑乱はさておき。
先述しましたが、この漫画きららの基本打ち切りライン、所謂2巻乙を乗り越えました。同期にヤバイ漫画が大量にあったMAX異常の時代、そんな時代を潜り抜けた唯一の漫画がこれ、というのが大変趣深いです。まだ後輩に『へるしーへありーすけありー』みたいなヤバもいますが、先達としてそれらを率いていってほしい。もっともっとおかしいネタを続けて欲しい。そう思うまる子であった。