ネタバレ?感想 ヨシアキ 『雷雷雷』1巻

雷雷雷(1) (裏少年サンデーコミックス)
雷雷雷(1) (裏少年サンデーコミックス)

 大体の内容「アブダクションされたら驚いた」。スミレさんは親の借金の為に中卒で働く苦労人。仕事もくそったれで苦労が絶えない。そんな彼女がアブダクションされたことから話は展開するのが、『雷雷雷』なのです。
 話の舞台は宇宙人との半世紀に渡る戦いに勝利したものの、宇宙人が持ち込んだ生物に悩まされている、そんな状態の世界。
 そこでスミレさんがアブダクションされ、そしてある朝目覚めると、右手が怪物化していて、と話がローリングクレイドルしていく漫画となっています。

 だがしかし! まるで全然! この俺を倒すには程遠いんだよねえ!

 という4声出るくらい、私の興味はスミレさんにありません。悪い子じゃないですし、際立っていいとこもあるんですが、それを上回ってあまりあるくらいに性癖にぶっ刺さる人がいるのです。
雷雷雷(2) (裏少年サンデーコミックス)
 それがこの2巻表紙を飾るハヅキさんで、宇宙人の置き土産の生物駆除の仕事をしている人なんですが、それが見ての通りのポニテポン刀強スー女子なのです。
 先日にも性癖展開ィー! とハヅキさんがツボだと日記を書きましたが、改めてこの漫画をハヅキさん目当てでしか読んでないのが再読して判明したので、それについて更に突き詰めて考えていきたいと思います。(傍迷惑)
 そもそもポニテポン刀強スーはなんの呪文だよ、となるでしょうから、そこから紐解いていきましょう。
 まずポニテは、当然ですがポニーテールです。私、黒髪ロング、黒ロンが基本の好みの要素としてあります。その延長線上で、ポニーテールも好みに入ります。黒ロンがまとまったのがポニテですからね。
 とはいえ、黒ロンではアクションの時髪がバタバタしちゃいます。動きを考えると頭痛が痛い。そこでアクションをさせつつも黒ロンの意匠を残すアイコンが、ポニーテールと言えるでしょう。
 黒ロンはいい。リリンの生み出した文化の極みだよ。と石田彰声の使徒も言っていましたが(前半言ってない)、先述通り動きが入ると黒ロンは処理が面倒です。無茶な動きしますからね。なので動くキャラなだけでコストがかかる。『ブルーアーカイブ』のアニメで某ツルギさんとかどうなるのか、と今から勝手に戦々恐々しております。出ない可能性すらある。
 でも、好きな属性の黒ロンが、バトルヒロインでもあってほしい、というアレな願望が紆余曲折してポニテバトルヒロインがあるのでは? そう考えると人の業を感じずにはいられません。
 次にポン刀は、日本刀のことです。
 バトルヒロインは色々な武器を持たされますが、その中でも日本刀を使うバトルヒロインが私には著しくツボなのです。
 ポン刀バトルヒロインは様々います。『灼眼のシャナ』とか『BLOOD-C』とかに。

だがしかし! まるで全然! この俺を倒すには程遠いんだよねえ!

 と何故か4声がでますが、さておきポン刀ヒロインはやはり氷川へきる『CANDY POP NIGHTMARE』の姫川真希奈さんにトドメを打ちます。
 真希奈さんは色んな様相があるキャラですが、ポン刀ヒロインだった時は黒ロンに黒セーラーだったので、もう性癖にド級のストライク、ドストライクだ! でした。おそらく、このドストライクがあって、ポン刀ヒロインがツボになったと個人的な分析をしています。あそこまでツボった意匠はないですよ。
 そもそも論として、日本刀は現在では戦闘に使うというものでは基本ありません。遠ければ銃でいいし、近ければナイフの方が取り回ししやすい。日本刀の間合いなんて崩そうと思えばあっさり崩れます。『悪魔のミカタ』で誰かが言ってた。
 しかし、そこをあえて日本刀を使う、という我、こだわりによって生まれるキャラクター性がよいのです。
 あえて使うにはどういう能力がいるか、というのを考えることで生み出される作劇がよいのです。
 銃の方がええやろ、とか小賢しい意見を漫画としてのハッタリで踏み潰すのがよいのです。
 つまり、無理を通せば道理が引っ込む、そのあわいにこそ、ポン刀の価値があり、それが私の癖にビンゴビンゴくるのです。漫画らしいのがいいのだ!
 最後に強スー。これは強化スーツです。パイスー、パイロットスーツでも構わないんですが、さておきその辺の系譜はかなり昔まで遡れるでしょう。
 行き着くとこは『宇宙戦艦ヤマト』辺りまで。あの一体化した服にフェティッシュがあるのは明確です。あれはエロス!(©️佐天涙子)です。
 その流れは脈々と繋がって、『新世紀エヴァンゲリオン』を経由して様々な表象を生み出しますが、個人的には強スーの系譜には着用物以外に防具の要素があると考えています。
 『アイアンマン』の強化スーツがそれの最もたるものです。強化には防御力の要素もある、というのは『アイアンマン』映画1作目の最初のスーツが防御が主な要素だった点を鑑みるに、妥当な考えだと言えます。
 そういう意味で、強化スーツの系譜は、防具の系譜という部分もある、と勝手に放談します。
 防具と考えると、強スーとアトモスフィアが近いのはビキニアーマーなのでは、と先日の日記でアホ電球が点灯しました。大体の場合、女の人がビキニアーマー装備で強くなりますしね。
 そう書きつつももしかしたら、『ドラゴンクエスト3』の僧侶の絵というのが、一番強スーと性質が似ているのかもしれない、とは書いてても思っています。あれ、実は素肌タイツだからな……。
 さておき。
 強ス―のよいところは、やはりエロス!(©佐天涙子)なとこですが、そのエロス!(©佐天涙子)は露出があることで、ではないところに強スーの業の深さがあります。ある意味では、『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』のマァムのアムド形態のフェティッシュ、というのが一番しっくりきそうです。新アニメ版なら黒タイツだから露出はないと言っていいよ!
 という点はさておき。
 強スーは基本露出はありません。むしろ肌色成分は極小といっていいでしょう。

だがしかし! まるでぜ(略)

 と三度目なので4声は省略しますが、露出はないんだけど、体にフィットする形で作られる所以ゆえに、体のラインがありありと浮かんでしまうのが強スーです。肌色をだしてはいない、だからこそだろうがっ。なのです。このダイレクトエロじゃないけどエロス!(©佐天涙子)が強スーの素晴らしさなのです。体のライン、というのは男女関わらずエロいものがありますからね。
 このような要素を、ハヅキさんがどうもっているか、というのは上掲の2巻表紙でカカッと理解可能かと思います。
 ポニテはほどほどですがちょんまげみたいな感じではなく、ほどけば結構な黒ロンになるのは確定的に明らか。黒ロン可能性含有力高し。
 ポン刀は、色々仕掛けがありそうに見えるものですが、それ以上に黒い刀身なのが特別なポン刀力高いです。特別な刀身、特に黒というのは映えというか、強い武器アトモスフィアがあります。
 強スーは色々ありそうですが、とりあえず露出は少なくフォルムは美しく。際立ってスタイルに起伏があり過ぎないのがむしろエサクタ(正解)! なのが堪らないものがあります。
 そういう訳で、ハヅキさんの良さが堪らな過ぎて、この漫画を終わるまで追いかけることが命題になりました。一生どこへでも、ついていきます! と女の心変わりは恐ろしいのー!状態になってます。
 他にもリョナラーとしての視点もありますが、それをすると更に長くなるし自分の内面に深く潜らないといけないから疲れるので、また別に日記で書いてみたいと思います。
 さておき、ハヅキさんが素晴らしすぎる点に目が行って、この漫画の良さが完全に分からなくなっていますが、性癖に刺さるという見方もあってもいい。自由とはそういうものだ。ってロジャー・スミスも言ってた。(後半はな)
 ということでハヅキさんがどうなるのかが今後この漫画を読む原動力になった、ということを書いて、今回はこの辺りで。