電撃4コマvol'196徒然に感想

鈴城芹「CLUB ゲーム倶楽部」

  • 家族ゲーム』終了から一カ月、早くも鈴城芹せんせが帰ってきたー! もうついたのか! 早い! きた! 鈴城芹せんせきた! 待ちに待った漫画きた! これで勝つる! と大歓迎状態です。
    • どういう漫画かという話をちゃんとしておくと、不慮の事故、顔面にスパイクが、によってサッカーの夢断たれた遊亀歩が、ゲーマーに、私はなる! という方向を見せつつ、ゲーム倶楽部に集う人達のお話となっていく模様です。そこから幾方向にも道筋がありそうな、融通が効くと言うか定まってないと言うかな状態であり、果たしてどういう漫画になっていくのだろう、というので期待も高らかになろうものです。
      • 今の所見えている方向性は三つ。歩さんがどういうゲーマーになるのか、平口君の行動がどうなるのか、そしてオネショタです。どれもぶっこんできたな! という内容で、この三つ軸だけでも十分展開しそうでもう。特にオネショタ。片方は普通の男の子の走君、もう片方は表情に感情が全く出ないし実際感情面も変という鉄面皮の壱さん。片方である壱さんがそれだけでキャラ立ち過ぎぃ! な上に某くすりの魔女さんに恋愛出来ない体質と、あんたがそれいいますかねー! されてるというのでもうとんでもないのが建築されてるんですが、これホントどうなるんでしょうか。というか鉄面皮の人の表情が出たら、ってネタいつか、遠い未来かもしれんけどやるんだろうなあ。そういうのにとんでもなく弱いから勘弁してくださいよ―! 萌えてまうやろー!
        • それとは対照的に地味ー、なのは歩さんのゲーマー道。しかし、これは重要ですよ。今までの、ゲーム系の漫画というのは、大体開幕からある程度のゲームスキルか知識があるものです。それが、この漫画にはなく、と言うかむしろゲームなんてさっぱらぱーである訳ですよ。このタイプは珍しい。それなりにゲーム系作品読んでる私ですが、恥ずかしながら寡聞にしてこのタイプは川上稔『連射王』とika『かくげいぶ!』しか知りません。しかし、上げた二つはどちらもアーケードメインのゲームで、内容もそういう方向。そして主人公がさっぱらぱーなのは同じでも教えてくれる人がハイスペックであります。この漫画はそこすらない。普通に家庭用のゲームを今から始める。それを特に凄いプレイヤーとかでもない、ただの弟とその友達に教わっていく、という方向性です。本当に、普通にゲームに接していこう、という漫画なのです。これはっきり言って本邦初なのでつまり世界初の方向性ではないでしょうか。
          • これは同時に、ゲーマーなら一度は夢見た事のある、まだ無垢な人を俺色のゲームに染めてやろうという欲望を具現化するような、あるいはどういうゲーマーに育っていくんだろうという暖かい目を持たされるような、そんな漫画になるとも思えます。ゲーム系作品に、まだこんなフロンティアが残っていたとは。それを鈴城芹せんせが開拓するとは。なんという幸せでありましょうか。
名づけて!! ラッキーエロスラブポーション!!
  • 平口君は中二というか単にバカですね。でもこの馬鹿さ加減は嫌いじゃない。おおよそ、ラビと圭介(野月楓『ゲマママ』)と同じタイプのスタンドだからでしょう。バカだけど、気持ちのいいバカです。
    • 地味にラッキースケベでいいんじゃないかな、という店長の言も然りですが、確かに言葉って案外廃れていきやすいから、今の若い人にラッキースケベって通じないのではないか、とも思ったりも。
「おもしろいゲーム教えてくれればいいのに」
「それが一番困るんだよ!」
  • ホントな!
    • 小説や漫画や音楽に比べると、ゲームは基本の単価が高いので当たって砕けなさいというのも難しいし、そもそもその単価とレンタル要素が全くなゆえにたくさん、それこそSFの1000冊読めみたいな事が出来ないし、色んなジャンルのゲームが乱立してその中でまたソフトが乱立していて、それらが色々と違うのでどれが真に面白いかとか言うのが難しいし、なんですよね。だからいきなりお勧めを、って言われてもお前どういうタイプのゲームが嗜めるかわかんねーんだよ! って言いたくなります。
      • とはいえ、全くのずぶの素人がいきなりゲーム屋にたたっこまれてもそりゃわからんしおもしろいゲーム教えてっていいたくなるのもまた分かります。でも、その辺は自分で掴んでいくしかない。それが先人の言葉です。最近は体験版もあるからかなり楽になってるっちゃそうだし。

松ぼっくりツクモケーション」

  • 出没! 謎の通り魔! と言う事で、黒髪ロングを切って回るという悪逆非道の輩を成敗する為に、つくも荘の面子、出動だー! というノリではないんですが、とりあえずこいつ捕まえて退治屋に恩売っとこうという話に。
    • 黒ロン切るというスペクトルオオタワケもとい黒髪切りは許せませんよね、黒ロン好きにとっては。そういう意味ではイチ姉さんと気分が同調して、だからイチ姉さんが痛めつける様をひゃっほう! って見てました。仏敵スッゾコラー! ってどやしてやりたいのをイチ姉さんが変わってやってくれているのだから、そうもなりましょう。
    • にしても、退治屋の兄ちゃんはあれで、化粧してたら美人と間違えて襲ってくるんじゃね? ってやってたけど、本当に元は腕が立ったんでしょうか。昼行燈してただけなのか、実際に力失ってるのか、単にバカなのか。どれもあり得るなあ……。
いや、それはそうなんだけど正直胸まわりの締め付けがね?
  • 犬井さんの胸のふくらみは実際豊満ですからねえ……。
    • しかし、今回の黒ロンが素晴らしく似合っていたのも犬井さんだ。犬井さん黒ロンというだけで七難どころか二十八難くらい隠せそうです。ひょー! 黒ロン犬井さん! 黒ロン犬井さん!! ←落ち着け

ゆとり「ちいさい奥さま」

  • ゆりかちゃんさん来訪、かーらーのー、重大な出来事! ご懐妊? ご懐妊なの?
    • ゆりかちゃんさん、今はあーちゃんさん勢力下にはないのかー、と勢力で考えるダメな私。ノリちゃんさんも塩野さんも、ちょっと勢力下にはいないみたいで、二人して大変なのかなあ、とか、ゆりかちゃんさんの言葉から思ったりも。上手くいってればいいんだけどなあ。
      • ゆりかちゃんさんの、少なくても自分で稼いでるのがいい、というのはとてもよくわかる。心構えが違ってきますからねえ。
    • さて、ご懐妊について。前回で体調不良? と思われたあーちゃんさんですが、今回ゆりかちゃんさんが持ってた、本当に何故か持ってた妊娠検査キットで調べたら、ドンピシャであり、ご懐妊である確率がかなり高いと言う事に。なんというか、めでたい事でありますなあ。
      • 下世話な事を言うと、する事してたんですね、あーちゃんさんと寛二さん。ゲームしたその後、めちゃくちゃあれしてたんですね。してたというんですね! まあ、大人だしな、二人とも。愛してるならそりゃするさね。
        • しかし、ゆりかちゃんさんが丁度来ていて良かったですよ。いつものように自堕落に酒飲んだりしてたら、子供に悪影響ですよ。本当に、分かってる人が来ていて良かった。色々都合も良かった気もしますが、それはそれ、これはこれ!

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ユキノ灰「toysoldiers」

  • 草子さんと胡狼がほんのりだけど、近づくお話。の影に隠れてるけど、ソルジャーがどうして美形なのかとか、そういう話がさらっとされて個人的に得の回でした。
    • 草子さん、未だに胡狼と馴染めてない、だったけどちょっとした事でちょっと仲が良くなって、というのが大変心温まります。一晩の会話で邪険にしてるけど嫌いではない、というのから一歩進めたかな、という雰囲気。いいですね。透弥とセナが変な親交な分、こっちはベタに、という風にも見えるかも知れませんが、だからこその草子さんなんですよ。対極、とは言わないけど対比ではあるなあ、とかなんとか。
    • ソルジャーが美形ばかりだ、というのと人っぽくするの何の為に? という部分が今回開陳されたのは大変僥倖であります。元はゲーム用だったってのも開発のスケールからすると驚き、というかペイ出来る気がしないんですが、どうせなら華やかな方がいいし、人間に近いなら人間っぽくしたい、という欲求によっているのは素直に納得出来ます。まだ何かあるでしょうけども、ひとまず落とし所としてはいい所です。
でしょ!?
 …まぁね!
  • 樹さん、いい友達ですね、って胡狼に言われた時の草子さんの表情が可愛い過ぎるんですが。自分の事よりも友達の事、ってのが草子さんらしいなあ。そしてその笑顔をもっと使えたらいいのになあ。タイミング的に胡狼と二人で、気安い時間帯だったからかもしれないけど、そこだけなんてもったいないですよ。

こもち「我が王に願う」

  • PSPが生産終了!? 急げ、予備購入! という枕から、ちみっこが実はヤバイ将軍だった事が仄めかされつつ、実際にこいつ昔やばかったのかもな、というのも見せられつつ、圃邑君がツンデレのデレ期に突入しかかっておってこの漫画のヒロインって圃邑君だったのかー。と棒読みしたくなる事この上ない展開となりました。
    • PSPはうっとこのはまだ全然動くので買い替え需要は無いですが、昔から使っててそろそろ、という方も多かったんだろうなあ。実際に静さんがその組でダッシュで買いに走ってたのが面白かったです。俺だって使ってるゲーム機が生産終了って言われたら買いに走る。気持ちは分かる。けど!
    • ちみっこは凛華さんをして言葉を濁らせる過去を持っている、というのが明らかにされますが、今は今でゲームにうつつ抜かしまくりんぐなのである意味安全なのかしら、とか。まあ、そっち方面で欲深さを発散してるですが。
    • 圃邑君はどこへ行くの? ちょっと見つめられたからってかああああ、ってお前なんだよ乙女だったのかよ。前の回で乙女だ、ってなってたからそれは知ってたけど、ちょっと進行早すぎませんかねー! そして彬さんはそういうの全く気付いてないから本当にそこ赤面の無駄遣いなんですがねー!
      • というか、彬さん、本当にそっち方面疎いというか全くというかゼロというか。あれだけ分かり易くリアクションしてるのに、それについては全然、って疎いとかいうレベルじゃない。確実に乙女スキル用のポイントをゲームに費やしてる。ゲームスキルへのガン振り、ダメ、ゼッタイ!

野月楓「ゲマママ」

  • 今回も特定ゲーム回。『限界凸記モエロクロニクル』、でいいのかしら。相変わらずゲーム選出センスが自分の欲望に忠実で爽快感すらあります。清々しくてむしろ好感が持てる。
    • そのゲームの面白い所を、ネタ的にもゲーム的にも、きっちりとやってくれるのもやはりセンスあります。面白そう、が最終的に萌え狂う方向に落ちていく基本姿勢も。結局そうなっちまうのかよ! とはいえ、それでも面白そうなゲームには見えるんですよね。ジョブパンツとか普通のゲームとは一味も二味も違う突飛な発想とか見てると、特に。
「適当な情報を流したら逮捕されちゃうし
 風説の流布だっけ?」
「それならとっくに捕まってるだろ」
  • 確かに! と思って腹筋が鍛えられました。モンガのつっこみ的確過ぎィ!
    • 基本的にここが楽しい、しか発信しないから、問題点とかが分からないですからねえ、この漫画だと。そこをカバーすると面白味が減じるというか、楽しいほわーするのが楽しいので、痛し痒しでしょうか。
「はじめて物語じゃねーんだぞ!!」
「一度やってみたかったんだよ!」
  • 見事なやり逃げっぷりに激しく笑わされました。このタイプの漫画してたら一度はやりたいってのはなんか分かる。

ちょね秀「喫茶の源さん」

  • 今明らかにされる、薫さんの飲酒時の凶行! そ、そんな事が許されるんですか―!?
    • と言いつつ、自分も薫さんの凶行、つまりネタ晴らしスキルが高かったので他人事とは思えません。そして今その事を思い出してガクガクブルブルしております。すまなんだ、すまなんだ……。←何故かトラウマに
    • といいつつ、お友達を続けている源さんとてっつあんは大人。てっつあんは口封じの為に濡れタオル用意してたけど。それで黙らせる、って物理的に永遠に黙らせようとしてたけど。ガクガクブルブル……。←自分もああいう目にあって当然だったのかと思って

とげ「となりの特異点

  • ステラが唐突に自分のキャラクター性というのを不思議アイテム出す事で示す回。だからって特別な事は起きない回でしたが、なんか最後が思いっきり最終回アトモスフィアに染められていて、なんだか名残惜しくなりました。が、最終回じゃねえ!
    • ステラの出したアイテムが素敵に危険度高めだけど、あんなの竜っこに渡して大丈夫なのか、と思ったらオカン(違)が管理するみたいなので、なら大丈夫だなー、と思った段階でお母さんスキルというかが高い人ですね。竹中さん。

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