感想 長谷川昌史「ひかりのまち nerim's note」

<Nino・電撃文庫・550円・ISBN:484022918X
内容を要約すると「遠大な兄弟喧嘩」
全体として周知の事実を無理に捩れさせて世界観と小道具、そしてストーリーの根本を形作っていて、それを主人公に体験させる事で見せると言う形。 そのねじり方はなかなか確かで、街が暗いという前提の使い方がぞんざいな感もあるけれどそれなりに世界に引き込まれる。
ただ、後半に入って伏線大回収がおっぱじまってから、具合が変な方向に。 正直「いつまで伏線たぐればいいの?」と途方にくれそうになってあわあわしているうちに、あれ、終わりましたか? という感じで終結してしまいます。 その辺でどう感じるかで、好き嫌いのジャッジがされると思います。 私は駄目でした。