『シャドウバース』で最近CPUを殴っているデッキについて 第十四

ヒーローズも終わり

 そろそろ最後の花火が上がりそうなアトモスフィアのある『シャドウバース』。こんなときに遊びで変なデッキ作ってなんになる。
 ですが、こんなとき、だからこそだろうがっ。ってコミックマスターJさんも言ってた(その文脈の意味では言ってない)。
 ということで、偶に頭にふと浮かぶデッキ案を形にして、とりあえずプラクティス上級2くらいは楽に倒せるように、ということでやっているこの項です。が、今回は昔ちょっとの期間ですがブイブイ言わせていたのに、特にナーフされなかった〈魔道具専門店〉を、現行のカードプールで作り直す、というリノベーション企画です。
 今ならどうできるか? というので、まだパーフェクトとはいえないですが、目標であるプラクティス上級2安定はするようになったので、暫定版としつつどういうデッキか、というのをやっていきたいと思います。
 ということで、それではいってみましょう。

第十四回 〈新装開店!魔道具専門店〉

デッキの全体像はこのようになっているわ。(『ヴァルキリープロファイル』のフレイ声で)


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デッキコードは上記リンク先にあります。
 デッキとしては1コストとスペルブーストでコストが減るのを軸にしつつ、上手く〈魔道具専門店〉を設置して、一気に詰める、というタイプのデッキです。

 その〈魔道具専門店〉は7コストアミュレット。効果は色々ありますが、肝はカードプレイ時に相手リーダーか相手フォロワーか、ランダムに2点ダメージと、デッキにフォロワーがいないならカードをプレイするたびにPPを1回復する、というものです。
 7コスト時にこれを置くのは隙デカすぎね? こんなのが通ってた時代あんの? ですが、そうは問屋がいかんざき。このデッキがウィッチな点にご注意ください。
 そう、スペルブーストで0コストにしたスペルなら、7コスト払った後も行動ができるのです。なので、この着地に向けて、0コストスペルを量産するのが、このデッキの基本の動きになります。
 そして、〈魔道具専門店〉のPP回復効果の為にスペル専にしているので、スペルブーストがすぐ回る。そういうデッキ構築となっています。
 この辺の匙加減が色々できるのが〈魔道具専門店〉の味わい深いところですが、それについては後述することにして、今回のデッキのカードについて言及していきたいと思います。

まずは1コストスペル群

 1コストスペルはこのデッキでは生命線です。スペルブーストを気軽に且つ軽量でするには、1コストスペルの存在は欠かせないものです。ないと困る。
 その1コストスペルは色々ありますが、今回はその中から4つをピックアップだ!

 どこに行っていたんだチャンピオン! 〈知恵の光〉の登場だー!
 ということで知恵ピカこと〈知恵の光〉です。ウィッチ1コストスペルの正道。王者の風格すらある一枚です。単純に1ドローするスペルですが、基本2コスト1ドローが多い中で、1コスト1ドローは貴重であります。このデッキなら、スペルブーストを回すし、〈魔道具専門店〉を開店していれば2点ダメージも飛ばせる。それも相手がフォロワー置いてなくても、なので地味にこのデッキには有用な一枚です。

 〈エンジェルスナイプ〉、グレートですよこいつは……。相手フォロワーのみならず、相手リーダーにも1点! と聞くとそれでグレートなの? ですが、場にフォロワーがいなくても打てるのは地味に使えます。相手の場にフォロワーがいないなら、相手リーダーの顔に直ダメージになるのです。
 この相手のリーダーに狙えるのがミソで、相手フォロワーがいない時に普通の除去では当たらないですが、リーダーにも出来るのでどのタイミングでも狙えるのがデカいのです。そしてこれ単体では1点と安いですが、でもこつこつ減らすのが重要なのです。

 〈ナイフトリック〉は大体〈エンジェルスナイプ〉です。規定数スペルブーストしていればもう1枚打てる、というやつですが、〈エンジェルスナイプ〉はなんぼあっても困らんですからね。
 このデッキで再度〈ナイフトリック〉を手に入れることはなく、普通にスペルブーストの為にぶっ放したり、〈魔道具専門店〉を置いてぶっ放すのが使い方ですね。

 〈陰陽の秘法〉はスペルブーストを1つのカードに一回行い、その後スペルゆえにスペルブーストが発生する、という、スペルブーストの専門家です。たぶん俺はスペルブースト界の権威とか思ってます。(濡れ衣)
 これも自分に対して使うことが出来るので、相手フォロワーが存在しなくても使えるのが利点です。この利点は意外とデカい。
 で。
 1コストの選択肢は当然他にもあります。〈マナリアの知識〉は1コスト2コストで使えるので序盤から動き易くなるので、他と入れ替えてもいいくらいですが、リーダー1点を強くとって、とりあえず今回はこの形です。

0コストにするぞ! というやつら

 次に7コストから動く為に活用する、スペルブーストでコストが減る奴らの紹介です。

 ベタな〈運命の導き〉。5コストから下げて使います。
 基本的には0コストまで下げていくのですが、手札の引きが良くないなど、状況によっては3コストくらいで使う場合もあります。そういう最低限の動きもできるのが有能です。
 〈魔道具専門店〉以後で0コストで使う場合も、手札に関係するので相手フォロワーは関係なく使えるのでよい。0コストにするタイプは大体相手フォロワーがいないと使えないので、この利点はデカいところです。
 これに対しては替えは存在しないレベルなので、〈魔道具専門店〉では必携の一枚です。

 〈ブレイズボム〉。5コストから下げていく一枚。フォロワーに6点ダメージと打点も高くフォロワーを倒しやすい=相手リーダーに直接しやすい。また5から下げていけばいいので0コストまでもっていくのも容易。7PPなら相手のフォロワーの体力も多いので、これくらいは丁度欲しいところです。相手フォロワーがいないと使えない点はありますが。
 入れ替え要員としては〈炎の握撃〉があります。8コストと0コストまでが長いですが、確定除去なのでデカいフォロワーでも一撃なのが利点。今回はやっぱりコスト重すぎるという理由で却下しております。

 〈クラッシュレイン〉は6コストのスペル。相手フォロワーにランダム選択で2点と、相手リーダーに2点。相手リーダー2点が優秀です。0コストにできてリーダーにもダメージ出せるのは他にはない利点なのです。おかげで相手フォロワーがいなくても使えるので、ダメージは低いにしても唯一無二の力があります。
 コスト0にするのはこの辺り。もうちょっと増やした方がいいか? というのはありますが、増やし過ぎると詰まりやすいので、これくらいかな、という感じです。高コストを入れ過ぎると、手札が事故るからね。
 ああ、もう一つコスト減するスペルがあります。

 コスト20の〈次元の超越〉の、登場だ! 一応ネタ枠ですが、基本スペルしかないデッキなのでスペブ死ぬほど回るんじゃね? という理屈でいれています。狙いとしては5コスト辺りで使いたいので、実質15回のスペブが必要、と考えるとネタの域を出ない一枚と言えるかもしれません。というか、抜いても問題ないです。

このデッキの、その背後関係の人達!

 単純な〈魔道具専門店〉用のパーツは上記辺り。後はスペルを基点にして色々と組み込んでCPU戦をやれるようにとした感じです。一つずつ見ていきましょう。

 2コスト5点ダメージの〈天よりの剣閃〉。地味に2コストがこれ唯一でした。1コストを多く入れているので問題ないのだ!
 普通に2コストで5点で使えますが、エンハンス6で相手リーダーにも5点ダメージが入ります。相手にフォロワーがいないと効果を出せないですが、地味に5点ダメージは欲しい。そういう訳でいれています。基本、5点でフォロワーを除去するのが仕事ばかりですが。

 3コストで確定除去とリーダー2点の〈串刺しの罠〉。コスト比で性能が良すぎるのと、低めのコストで打てるスペルが欲しいというのが合わさって、いれています。
 〈死の舞踏〉が好きだった勢なので、それの完全上位互換は入れたいと思うのです。シャドバも変化したなあ。

 6コストの〈エタニティオーダー〉は場のフォロワー全てを破壊、そしてその数の分回復、という〈テミスの審判〉の上位互換。ほいつの間に! という感じでニュートラルにいつの間にかあったスペルですね。
 このデッキでは回復は稀有なのですが、コストが6なので全力で頼るかというと微妙なライン。なのでピン挿しです。全体除去は他にある。

 その全体除去が〈魔導の暴走〉。4コストですが火力があり、スペブで火力が伸び、そして1ドローもできるとあって、結構重要な一枚となります。
 競合相手はスペルブーストでコスト減の〈アイスストーム〉がありますが、あちらはダメージが3点固定で、同じ回数スペブしたら大体〈魔導の暴走〉のが火力があるし、8コストなので0コストにするのが大変。なので〈魔導の暴走〉を選択しております。

 〈バッテリー〉は守護フォロワー〈マジカルルーク〉を2体出すだけのスペル。とはいえ、守護を二枚張れるのが有難かったり、地味に進化すると回復したりとこのデッキの足りない部分を補う役目があります。
 一応、エンハンス7でスタッツが攻6の体7に育つというのもありますが、それは余技という感じ。超越が3コストなら強く使えますが、まあ余技余技。

 3コストが基本のスペル〈双華の結束〉。アンかグレアを出すスペルですが、エンハンス5で両方出して進化、エンハンス8でそれに疾走付与。それがあるのでこのデッキのフィニッシャーです。8コストで12点!
 これが〈魔道具専門店〉を置いた後のターンでできる。君だから出来る! という感じですね。

まとめ。あるいは構築についての悩み方

 基本的に〈魔道具専門店〉をメインしながら、他にフィニッシャーがいる、という構成で作ってみました。スペルだから〈魔道具専門店〉と干渉しないのだ! 0コストにしても相手フォロワーがいない時にあぶれた〈ブレイズボム〉とかを、アンとグレアの露払いにできる、というのもあり、意外と決まると面白いデッキになっています。
 〈魔道具専門店〉が来なくてもなんとかしよう、がコンセプトにありますが、基本あった方が強いのは言うまでもありません。とはいえ、〈魔道具専門店〉アミュレットを確定で引く術がないので、初手で来ていたら持っておくのは正しいです。運が悪いと手札3枚が〈魔道具専門店〉とかもありますが、そんな可能性は考えてもしょうがない。なったらリタイアだ!
 さておき。
 〈魔道具専門店〉デッキ、基本的に1コストとコスト減でコストが0になるスペルを軸にしまうが、PP回復を考えないなら、0コストになるフォロワーを入れる、という手もあります。こっち方面で考えるのも面白いかもしれません。即効性が少ない点が難点ですが、展開しつつダメージ置けるのは強いかもしれない。というのでこの辺考えて派生版を作ってみたいところです。
 という流れを作って、今回はこの辺りで。