色々考える。

 読者と作者の関係について一くさり考えてみたが、結論は出ず。
 その時、ふと浮かんだ言葉。

金払ってるヤツには文句言う権利があるんだよ。

 「らくえん」からの引用ですが。そうだよなあ。金払ってるんだから、言いたいことを言うのは理の当然だよなあ。それがいかに悪い意見だろうと酷い意見だろうとも、言っていけない理由は、ない。それらがあることを保障することが、同時に自分の意見が存在することの保障となるわけだし。
 でも、悪く言ってしまって、落ち込まれたり、書かれなくなっても困る。最近とみに、一つの意見が世をあっという間に席巻してしまう感もあるから、ちょっとした言が作者に悪影響を与える公算はあるのが難である。
 まあ、自分の意見がそうなる、という判断は自意識過剰なものだろうけれど、可能性があるなら排除したいものでもある。一番はやはり、クローズドというか自分オンリーの為に書くのが一番なんだろう。それだとネット上でする意味があるのかという疑問は当然わくが、じゃあお前は誰の為に書いてるんだよ、という声も聞こえる。自分は、主に自分の記憶の為に書いているが、一応他人に見られても困らないようにはしている。これは人によりけりだなあ。
 さておき。
 読み、言う方は思うように言うとして、書く方はどうするべきなのだろうか?
 最近見たいい言葉。

自分にとって一番都合の良い読者に向けて描くな!

 電撃4コマvol'47収録「僕達は電撃4コマ大賞のある星に生まれた」からの引用ですが。実際にH・製作所氏が喰らったダメだしなんだろうなあ、と玄妙な気分にさせられる言葉でもあります。
 しかしなるほど。確かに、自分の都合のいい読者だけに向けてでは、広がりがない。初手から狭まったやり方では、行き詰るのも早くなってしまうわけか。
 でも、それだと想定外の意見や非評やらを喰らう可能性もでかくなる。そのリスクはどうすればいいのだろか? やっぱり気にしないのが一番なのかもしれない。見なけりゃ無いに等しいし。でもでも、それだとせっかく書いた/描いたのがどう反応されたのかがわからない。創作物は誰かに見られて読まれて一つの完成するのだから、この反応が分からないというのは、ある意味完成形が見えてないということでもあろう。となると、見ないわけにはいかないわけだ。
 じゃあ、どうすればいいのだろう?
 と、なって思考がぐるぐる。
 そんな一日。