感想 おかゆまさき 『撲殺天使ドクロちゃん 9』

撲殺天使ドクロちゃん〈9〉 (電撃文庫)

撲殺天使ドクロちゃん〈9〉 (電撃文庫)

 内容を要約すると「今日も今日とて全死一生」
 あれ? なんだか今回はやけにはずし気味に感じてしまうぞ? あ…? あ…? タイムカプセルの話は結構好きだ。西田がでてきて、それからのことは……? あ…? あ…? それと、帯も、誤植で、あ…? あ…?
 さておき。
 お話を本当に畳み始めたなあ、というのが第一印象。最後の辺りのドクロちゃんの台詞に哀愁を感じてしまうのは私だけでいい。そのせいなのか、妙にシリアス調なところがままあり、ドクロちゃんっぽくないなあ、という感想を抱かされてしまいましたな。ちゃんと笑いどころは残してはあるんだけど、微妙にメインではない疎外感があるような……。
 でも終盤、桜君が消えかけた時に話しかけてきたものどもが、あまりにドクロちゃんドクロちゃんしていたので、これはやっぱりドクロちゃんなんだなあ、と妙な感心もしたり。結局助けてくれるのはそんなのかよお前!
 次の次くらいで終わりなんだろうか? となると、もう五年近く読んでいたことになるんだなあ。なんだか今から感慨深くなってきた。