オオカミさんとスピンオフ―地蔵さんとちょっと変わった日本恋話 (電撃文庫)
- 作者: 沖田雅,うなじ
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2009/09/10
- メディア: 文庫
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内容を要約すると、「めでたしめでたし」。便利な言葉だよ「めでたしめでたし」って! でも、終わり方がまさしく「めでたしめでたし」だったので、そう言うのが人間として正しい姿だと思います。はい、言いすぎです。にしても、作中の未来オオカミさんが可愛くなりすぎだろ……。なにこの分かりやすいデレデレ。出番ちょっとなのに印象的に過ぎる。そして、あいつ。お前はキャラ変わりすぎだろ……。誰? と思った瞬間に気付いて笑いまくりんぐでした。
ということで(?)、今回はスピンオフとして地蔵さんこと地蔵亜美メインでお話が進む事になりますが、それでもこれは「オオカミさん」なので天の声がいい意味でも悪い意味でも鬱陶しいのは変わりません。まあ、スーパー童話大戦なので天の声が喋るのは基本のキだよなー。
さておき。
それでは、お話の四話あるのを、一つずつ徒然て行きましょう。
地蔵さん花咲さんと出会いうきゅーとか言いながら恩返しする
「オオカミさん」3巻収録分の地蔵さん回の地蔵さん視点。ということでダイジェスト版みたいなところがありますが、それでも「うきゅー」とデートで普通にテンパる地蔵さんは可愛いですね?
ここで、地蔵さん家の家庭の痴情もとい事情が判明し、なんで地蔵さんがあんなにヘンテコ貞淑なのかがはっきりするわけですが、その原因である姉ズの中では久美姉がなんとなく可哀想で可愛いです。嫁に欲しいと思うのも私だが卿らはどうか。どうでもいいですね?
地蔵さん現れたライバルにあわあわして変な風にがんばる
HADAKAエプロン。
実際には違いますが。
この辺りから地蔵さんの流され体質、というよりは周りの流し性能の高さのせいで、地蔵さんがえらい目を見るけど、それはそれで可愛いから困る。
それにしても、宇佐美さんがいい人で、あんなに黒ロリさんなのに、いつの間にか親友ポジとしてこのスピンオフでの立ち位置を確かなものにしておられます。こうしてみると本当にいい人に見えるから困る。いい人なんだけど。
地蔵さん花咲さんにくっついたかわいいこぶに母性全開になる
花咲さんに隠し子が! という話ではありません。当然ですね、おっさん顔でも高校生ですから。
この話はりんごさん大活躍。こういう証拠固めでは強さを発揮するのがりんごさんです。
しかし、裸Tシャツってこうもエロいのか……。というのをイラストで味あわされます。うん、エロい。後「子供欲しい(意訳)」発言もエロい。もう、何もかもエロくみえる、俺の駄目脳。
地蔵さん大きい器と小さい器のどちらを選ぶかの選択を迫られることになる
花咲さんから距離を置こう発言が。その時、地蔵さんはどうする! という話。最後はまあ大団円で、めでたしめでたし。じゃないと、この本買ってる層によって暴動が起きるレベルのことだよなー。
色々と感情的アップダウンのある話ですが、中でも地蔵さんが走るシーンはなんともぐっときます。普段走ったりしない地蔵さんが走ってる、っていうのは本当にわき目もふらんのだなあ。本気なんだなーとかなんとか。
そして、宇佐美さんとすずめさんとりんごさんの暗黒トリニティ。おそらく、御伽学園のこの代では最強の布陣ではないだろうか……。それに目をつけられた花咲さん、自業自得の部分が多いとは言え哀れ。
総じると地蔵さんスキーならその行く末を見守る為に読むといいと思うよ! そうじゃないひとなんていいないだろうけど。