- 作者: 島本和彦
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2010/11/12
- メディア: コミック
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大体の内容。「そうだ、教習所に行こう!」。免許取れる歳になったら確実にあるイベントである自動車教習所。しかし、この巻のほとんどが自動車教習所編となると、始まった時誰が思ったことでしょうか……。この話自体楽しくないわけじゃないけど、何時まで続くの……。という苦難の時間であります。苦難の時代、助走してはつまづく時代、というのは『アオイホノオ』の基礎の部分であり、それゆえの青さとどうしようもなさが持ち味なのは理解してますが、正直長えよ! と言わなくてはならないのではないでしょうか。とか言いつつも教習所編に入る前のウォークマンの辺りの話や、入った後の教習所あるある、あるいはドラえもんの話、あるいは後の島本節(この漫画だと炎尾節になるのかしら?)への開眼へのとっかかりとか、楽しかった部分は楽しかったので、どうにもこの流れを否定しきれないんですけれども、でも長えよ!
さておき。
ホノオが停滞しすぎて痛々しさを超えて若干面倒になってきたのと対照的に、庵野サイドは着実に名声を勝ち取る方向に進んでいます。自動車教習所編がきつい流れだっただけに、才能が開花する場所をもぎ取るように推移していく流れは大変見ごたえがありますが、その場に立ち会ってないだろうに、“講釈師、見てきたようにモノをいい”状態で山賀の人に勝手な駄目人間属性を付与してるのはいいのだろうか…。実際あった笑い話なのか、単なる推測でモノを描いてるのか判別に苦しみますが、たぶん単なるアクセントな気もする……。。毎度思うけど特に今回のはいいのかなぁ…。