感想 カヅホ 『キルミーベイベー 3』

キルミーベイベー (3) (まんがタイムKRコミックス)

キルミーベイベー (3) (まんがタイムKRコミックス)

 大体の内容。「ソーニャちゃんの我慢は限界寸前?!」。いや、既に限界突破してますよ? というくらいに、今回もソーニャちゃんはやすなに面倒くさ過ぎるレベルで付きまとわれております。これでやすなに嫌な感じがしないのは、やすなが持つ悪意のやや無い*1底抜けのバカさとわりとすぐに因果応報される事が主原因でしょう。最近の因果応報の速さはマッハ過ぎる気もしますが、ボケたらボケたで、ちゃんとつっこまな! と『すごいよ!マサルさん!』の名言にもあるように、ボケ行動にはすぐさまなレスポンスが必要なのです。ノリツッコミはソーニャちゃんのキャラに合わないしね!
 さておき。
 基本二人な漫画ですが、今回はなんと! やはり二人のままでした。新キャラが増える様子なんて微塵もありゃしません。忍者もたまにしか出ないし、やはり今の萌え4コマ界の際の一つ、最少数キャラ数回しの雄と言っても過言ではありませぬな。とか思っていたりします。これで行き詰らないのは、やはりやすなが底抜け大脱線でバカでなにしてもバカでとにかくバカなので、色んな行動から突っ込み所を製作できる事が大きいのでしょう。バカイズ偉大。
 にしても、ソーニャちゃんはやっぱり嫌いにはなれないんだなあ、でも、そのせいでピンチになることもあるんじゃね? やすな人質とかされたらどうするの? そう考えていた時期が俺にもありました。この巻でそれに似た状況、偽やすなという手で暗殺者がやってきたりしたんですが、それの解決法が、いつも通りに粛清してた、だったのには噴きました。ああそうか、やすなに対抗するには、とっとと片付けるのが一番早い選択肢なんだな。となんだか妙に納得するものが。ほっとくとろくな事が無いのがいつもの展開だもんなあ。そりゃ速攻で片付けるわ。
 他にいい話というと忍者が忍者じゃなくてただの怪しい行動する人になってしまってた、昆虫取ろう回でしょうか。昆虫取ろうの流れも褒め言葉的に酷かったんですが、忍者の行動が何してんだアンタ、というレベル。そも鳥にマイク仕込むとか、その鳥を呼んで助けをとか、一々迂遠で普通に声出せばいいんじゃね? とか思わんでもなかったですが、一番はやっぱり最後の変わり身が本物でした、でしょうか。いやあなた石ぶつけられてますよね? 変わり身でした、じゃないですよね? 無理がある無理がある。でも、そんな忍者、嫌いじゃない。
 とかなんとか。

*1:たまにある。