先に総評
今月号は『あっちこっち』復帰、『三者三葉』復帰が合わさって、久しぶりにフルメンバー感が如実な号となりました。
前衛も巻頭カラーの『あっちこっち』から始まり、『けいおん！』から『スマイル・スタイル』までバラエティに富みつつみっちりとしておりました。この前衛の詰まり具合は、自分が買い始めた頃から比べても、最高潮ではなかったかと思います。
中盤も『チェリーブロッサム！』からゲストを挟みながらも『ましゅまろ×タイフーンッ』まで完熟の勢い。いつも中盤の一部としていた『少女公団アパートメント』が前衛にまで上がっている、というのを感じさせない熟れっぷりでありました。
後衛では『かたつむりちゃん』の抜けたラス位置は『まーぶるインスパイア』が完全な形で埋めているので、最後に非常な安心感を与えてくれます。こうなると最初から最後まで、徹頭徹尾きらら味が成立しており、なんだかいつも以上に満足感のある誌面となっていました。
しかし、次の号で『≒ ニアイコール』が最終回というアナウンス。派手さより手堅さのあった、中盤の要の一つだった連載だけに、その最終回予告は切ないものがありますが、是非次回で見事大団円を迎えていただきたい。それだけのポテンシャルを持ってた漫画だよなあ。そう思うのでありました。
個別チェック三連弾
- 『しかくいシカク』
- 最近の部活立ち上げ物からすると、非常に初手から丁寧に描いている、という印象を受ける、部活動場所探し話でした。ここまでみっちりじっくりやる、というのは、長期連載を目論むゴルゴムの仕業ですな！ それはさておき、この漫画、ざら漫画としては変に小ネタを連打する癖が少なくなってるのが印象的ではありますが、それでも開幕マインクラフトネタを飛ばしてくる辺りのソツのなさは流石の一言。これは完全に戦い方を変えてきているな！ と戦慄もするのでありました。
- 『箱入りドロップス』
- 細かく新登場キャラが増えているのは、この漫画の振れ幅が大きくなる傾向にある、という事でしょうが、やはりある程度人がいる方が面白いのかも。いじりの方向性が多岐にわたる方が、ネタにしやすいだろうし、と嫌な勘繰りをしましたが、とはいえ増えたのがいいキャラではあるので全く問題ありません！
- 『かみさまのいうとおり！』
- マリアが死にかけただなんて嘘だそんなことー！ 毎度あれだけ鼻血失血してるのに、今更献血ぐらいでー！ と思ったけどマジで死にかけてるので、噴いていいのか戦いた方がいいのか、というフシギ空間に叩き込まれました。何この漫画むちゃくちゃ。
