先に総評
今回は入れ替わり無しで、穴はゲストで埋める構成となりました。そのゲストも最近柔い雰囲気を醸している中盤に集中する運びとなり、そのせいで色々が前に固まって堅調を通り越して鉄板となってきた前衛、腕のある作品が固まる事により堅調となった後衛に比べると、柔い印象が結局付いてしまうという良く分からない現象が起きてしまっておりました。今回のゲストはどれも微妙に微妙だったのが、その主原因なわけですが、次回はアニメ化！のカヅホ『キルミーベイベー』が特別ゲストなので、ゲスト攻勢も堅調に推移する、かもしれません。ホント、中盤の柔さは何時になったら…。
さておき。
中盤は軟調ではありますが、先にも書いたように前衛、後衛はかなりの堅さ。特に前衛は安牌であるはずの、かきふらい『けいおん！』が大学編に入ってやる事が幅広くなりすぎてしまったからか、今日までやや軟調だったのが今回やれる事を見切ったかのようにかなり復調し、他の連載陣も揃って己の独自性的な意味で流儀を貫いて堅い、と言うまさしく鉄板の様相を呈しているのが印象的でした。中でもざら『しかくいシカク』はまだ連載初期にも関わらず、いやだからなのか、とにかく大変丁寧で、これはざらせんせ、長期連載＆アニメ化！を狙っておられる…。と戦々恐々。と言うよりは、ここまでやってるのにアニメ化！しないなんて言いませんよね芳文社さんよー！ と読者側から発するのが正しい作法なんじゃないか。そんな気さえしてきます。とりあえず、単行本一巻目も出てない段階でそれは勇み足のも程があるので、皆々様におかれましては何卒焦る事無く付き合って頂たいと存じ上げます。←何様？
個別チェック三連弾
- 『ゆゆ式』
- 今回の前衛にとって画竜点睛だったのは復調してきた『けいおん！』でもなく、石橋を叩いて叩いて叩いて渡っている『しかくいシカク』でもなく、この漫画、『ゆゆ式』ではないだろうか。そんな戯言だけどねをしてしまう位に今回の、いや今回も『ゆゆ式』は冴え冴えでした。JKが可愛いだけで全てがカワイイヤッター！ というのがこの漫画の基礎ですが、それに対してどうしようもないくらいにズレがあるようで、でもどうしようもないくらい只の日常、と言うテーゼを貫く事によって更にカワイイヤッター！ を獲得しているのだなあ、というのが今回の感想です。ただ騒いだり、お母さん先生がラムネ食べたり、分かったりするだけでなんか絵が持つというのは、この漫画の凄みを感じるに足りますよ。
- 『うちのざしきわらしが』
- 『かみさまのいうとおり！』
- 合宿免許！ そういうのもあるのか。教習所とは違う環境で、なかなか楽しそうではありますが、それはそれで大変な事もある、という話でありました。高校が終わったらこの漫画も終わり、とか勝手に思ってたんですが、なんか地味に長く続きそうな雰囲気が。大学編とかに入るのか、この漫画も。なんだか、日常系と言われる部類の強さ、というのが今年に入ってじっくり出てきて、その一端がこの漫画にあるような、そんな錯覚。
