感想 久正人 『ノブナガン』2巻

ノブナガン(2) (アース・スターコミックス)

ノブナガン(2) (アース・スターコミックス)

 大体の内容「戦闘激化!侵略者を叩け、ノブナガン!」。後手後手だったDOGOO側がようやく怪獣側の情報伝達に気付き、その素体生成工場について調べがつき、一転攻勢に出るも相手の方が上手! どうする!? という展開でありますが、ノブナガである所のしおの策が、一体どういうのもなのか!? という所で次巻に続くってやられてもう、辛抱たまらん! であります。実際問題、ここで叩かないとまずい訳ですが、それがするっと行くのかどうか。その辺の手際がどうなるか。とても見物なので早く続刊出してくださいお願いしますなんでもしますから!
 さておき。
 キャラ的な話を展開すると、しおさんが敵の戦略を見切ったけど、それを伝達出来なくて苦肉の策に出る辺りが個人的にとてもツボでした。元々対人間関係スキルがぼっちレベルだった分、ちょっとした事で出来たわだかまりが残ってしまって上手く伝えられず、というのがいいですね。そこ要改善ですが、簡単に改善されても面白くない所。気になる作戦の殿、最重要ポイントを一人でやる、というのもまたその辺があるのかなあ、とか感じたりも。作戦的に人員割けないのも勿論だけど、見切った時のように迷う要素があっても困るという判断に見えるんですよね。この辺が変わっていけるか、あるいは変わらなくても立ち回れるのか。その試金石が次の巻になりそうな雰囲気。
 その面で一つ懸念されそうなのが、ヴィドックさんが嫉妬心持って嫉妬の炎がメラメラとー!しそうな伏線めいた物がこっそりあったりする辺り。元とはいえぼっちが政治的な話とかになってしまったらどうなってしまうやら。そういう確執が起きる可能性は、ともすれば組織の危機ですが、そっちも果たしてどうなるやら。
 それともまた違う面で、切り裂きジャックの人に妙な恋心もっちゃったしおさんの明日はどっちだ。ガンジーの人もモーション掛けてくるし、ニュートンの人は素は博愛主義者で誰彼構わずだし、とそっちの面も大変な状況であります。ジャックの人がちょっと色男の風情があって、ちょっと所ではなく悪い男に引っかかってる感じに見えるしおさんの明日はどっちだ。一応、無茶を見切って乗ってみようっていう方向性のが強いんだろうけど、意外としおさんの気持ちに気付いていて弄んでるようにも見えるんだよなあ。ホント、どうなるやら。