感想ー。

内容を要約すると、「りんりんりんりりりりりんりりんりり」
すげい寸止め。 これは多くの「マリみて」ファンを地獄のずんどこにまでおとしいれた、いわゆる「レイニー止め」を意識してのことに違いありません。 副題も英語だと「クラウディー&レイニー」である事から見ても狙ってやった事がうかがえます。 とうとう「マリみて」ファン層を狙いだしましたか。 恐るべし成田良悟



ごめんなさい。
(謝るくらいなら言うな)
それはともかく、今回は100分映画だとすると40分目にすさまじいヒキがきて、そこで映写機が止まる、というくらいの寸止め感であります。 続きがどうなるかさっぱり分かりません。 映画自体がまだそこまでしか出来てなくて、今必死で編集とかしてるんじゃないでしょうか。 手塚治虫の伝説の一つみたい、といえばかっこいいですが、ようはラク自転車操業なわけで水の上では優雅な白鳥も水面下で必死にバタ足をしているっていうあれなのです。 おそらく、まだ今の段階では成田良悟さん本人にも終わり方が見えてないんじゃないでしょうか。 違うなら違うって言ってください。あやまります。 私もオノコです。 間違ってたら「あー、こら、まっことすいまへんなあ〜(へこへこ)」ともみ手で謝ります。 「ゴマヲスリマショ ヨウキニゴマヲネ」
その辺はさておき。
今回は完全に「バッカーノ応用編」とでもいうか、キャラ紹介と口絵の説明*1があってもかなり大量に人が出てくるので、なんとも難易度が高い。 何人くるねんな勢いでがたがたがたがた人が出てくる、ギャグになりかねない――というかロニーが出てくるまでそのつもりで書いてたと思われる――線を見事に落ち着けた手腕はさすがですが。
さすがといえば、バカップルの「空気読めてないんじゃなくてそもそも“場の空気”という概念がわかってない」所は、もうさすがというかすごいというか。
すごいといえば、フィーロの視野きょうさくっぷりもすごいですね。 おそらく「エニス」の三文字だけでぶっ飛んでいきましたね。 大丈夫だよ、ありえないからって一言かけてやりたいですよ。 二重の意味でありえないからなあ。 まあ、こういうやつだよなーって意味では久しぶりの登場なのでこれでいいか。
いいか、といえば読んでいて私がついつい「お前、出てくんな!」と突っ込んでしまった「無茶苦茶だよこの人!?」が出てきたのは、いいのかわるいのか・・・。 なんだかすごい頂上決戦が見れそうで、面白すぎるというか、あれですね「妄想の余地がありすぎる」んですね、これは。 そうなると一番の問題は著者自身がその妄想に取り付かれて、次の巻が下巻ではなく中巻になるんじゃないかという一点ですね。 ………書いててあながち冗談じゃないような気がしてきた。
まあその辺はお祈りするくらいしかないですね。 ではやってみましょう。
11月にちゃんとでますように。

*1:どちらも秀逸でした。