感想 井上堅二 『バカとテストと召喚獣 2』

バカとテストと召喚獣 2 (ファミ通文庫)

バカとテストと召喚獣 2 (ファミ通文庫)

 内容を要約すると「バカとテストと学園祭」
 相変わらず頭のバカ悪い展開ながら、つい口につくのは「ちょっとミッターマイヤー早いーーーっ!!」。
 なにせ今回は学園もの三大イベントの一つ「学園祭」。それだけで既に早い感が漂うわけですが、話の内容も「駆け足!」と体育教師に怒鳴られでもしたのかという早さで進みます。
 なにせ前巻の事は「前巻知ってるからいいですよね」とでも言わんばかりのノー説明なの上に話も沈滞なくスコスコ進む為、これがもう早いったら。その早さに、ついつい「これ『乃木坂春香の秘密』だと2、3冊位掛けてじっくり描きそうな展開だなぁ」と脳内で叫びが聞こえました。乃木坂は連載短編だから単純比較出来ないわけですが。でも、Ifを言うなら坊主ブラジャーはもう少しじっくりした方がよかったなあ、とも。
 しかし、それでも大会最終戦は早足ながら妙に熱い展開で、これはこれでいいのかもしれなかったり。
 とはいえ、大体が下策で突き進むのは変わりませんがね!
 キャラの関連は全体的に早さのせいか「この人どんなだっけ」と思う事はあったものの、前回色々惜しかったラスボス(?)霧島翔子のキャラ立ちに成功してたのは良い所。どんだけぞっこんですかあなた、とついツッコミ入れてしまう位でした。今後が楽しみだなやー。
 後、細かい点といえば今回もテスト解答が載ってますが話の内容に即してアンケートになったりもする辺り芸細でした。特に本当にありがとうございます。