- 作者: 結城心一
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2006/11/09
- メディア: コミック
- 購入: 3人 クリック: 35回
- この商品を含むブログ (87件) を見る
見所。
これいじょうはイレイザーのせいしんがもたないので
いやいや。
『ちろちゃん』と比べると自由度が高いと言うか、調子ぶっこき過ぎた結果と言うか、これが何故、かの有名な「わたおに」に収録されたのか疑念すら覚える不思議作品。とにかくまとちゃんのキャラが立っているというか、その虫一本だけで話が進む力技がどんどん加速して、いつしか亜空へと旅立っていく様は読んでいてSAN値がもりもり下がりました。『ちろちゃん』のちろちゃんように虐げられる役であるやちほ先生が登場してからが、特に加速が凄く、虫が駄目な人だとかなりの精神的痛手を喰らうだろう事が目に見えて、余計にこの作品がどこに向かって投げられた球なのか不審に思ってしまいます。なんでしょうか、誌面に異端がいないといけない理由でもあるんですか、日本の出版業界には。
後、『ちろちゃん』ではちろちゃん&媛田の陰に隠れがちな、りきちゃん(男)が変な性癖を与えられまくっているのにも、正直好感。困惑もありますが好感。でも、普通は困惑の方が強いんだろうなあ、とも。なんでこんな目にあっちゃってるんでしょうか、りきちゃん(男)。
さておき。
まとちゃんが虫好き、ということで当然のように『スケッチブック』の栗原との対比を用いて見ていましたが、これはなかなか甲乙つけがたい好勝負になりました。若干、まとちゃんが年齢も考えると、いずれどうしようもない位な事になりそうなので、様子見というジャッジでしたが。なんといってもまだ小学生ですからね、まとちゃん。それだけに末恐ろしいというか、栗原もこういう時期があったのかと逆に怖くなってしまう、と言う時点でまとちゃんの勝利かもしれません。とかなんとか。