感想 内藤泰弘 『血界戦線 1』

血界戦線 1 ―魔封街結社― (ジャンプコミックス)

血界戦線 1 ―魔封街結社― (ジャンプコミックス)

 大体の内容。オドロしき内藤伝奇が、今始まる!(じゃららーん) SF伝奇だそうですが、SF伝奇的な部分ってあったっけ、って思い返せばわりとオーバーテクノロジーっぺれえ装備してた軍の人がいたっけ。納得。
 内容については簡単に言うと、異界出ちゃった系。『足洗邸』とかに近しいものですが、あっちが完全に共生変化し始めた話なら、こっちはまだほころびを取り繕う段階。そのほころびを繕う組織にほぼパンピーが混ざりこむ所から話が始まって、とりあえずほぼ一巻で一話が終わっておりますが、……次の巻、来年とかに出るかなー。不定期連載だからなあ。思いっきり定期連載して欲しいよなあ。
 さておき。
 久しぶりの内藤せんせの漫画、ということで、陰鬱なのがくるか、まさかかのサムライスピリッツ並のがくるか、と、そのクリーチャースキー度前面にでまくりやがりのクリーチャー描写がいきなりでびびりはいりまーすしながらほぼ前情報無しで突撃してみたわけですが、なんだ、わりとグロいけど、黒いけど、陰惨まで行くところもあるけど、いいじゃないか。と上から目線。わりとすっきりとする部分とかが所々にきちんとあるのがいいのだろうなあ。
 で、ボスの人ことクラウスさん(表紙の人)がまだその全貌を明らかにしてなくて、大体ワンパンで状況打開しちゃうんだけど、この人のメイン回まだー。そうしたらパワーバランス的に相手の敵が無茶強そうになりそうだけど。そうすると他の人あっさり、ってことにもなりそうだよなぁ。
 面白い面白くないで言う、非常に個人的な指標を口にすると、ベラボーマン面白かったです。顔見世としてはグロく正しく美しく、っていう所はありますけど、ベター。普通人がどう絡むか、っていうのもいいし、その『普通』がキーになりそうな所もいい。ファン的贔屓目抜きでもいい。それだけに不定期なのが悔やまれる。年ニ冊欲しい。あるいは毎月読みたい。なのに不定期。ままならねー。