『まんがタイムきららミラク』2012年12月号 感想

今号の巻頭漫画感想

柊ゆたか『Good night! Angel』

 三人娘がしっかり友達の雰囲気であり、そういう友達が欲しい! というゆりっぺ。その願いを皆で叶えよう! と意気軒昂する三人娘達でしたが、その為の行動が既に友達っぽくてゆりっぺ愕然! どうするどうなる! と思ったらするっと友達じゃない、と佳奈さんに言われ、そうか。となるゆりっぺなのでした。ゆりっぺが今まで友達と言うのが作れなかったのは、仕事でも見せるある種完璧主義の産物だったのかもなあ、と今回のするっとした友達台詞を見て思ったりも。単にハードルが無駄に高いというべきかもしれませんが、それでも今までが今までだったので、それもやんぬるかな、という事でしょうか。
 にしても三人娘のいい人感と無茶な人感は相反せず同居してるよなあ。仕事が仕事だけに基本物騒になるけど、でもゆりっぺを思っての事であるわけで、仲を破壊したいわけじゃないと言うのもわかると言うか。それで催眠術で洗脳とか言い出すのは流石にどうかだし、玲音さんの作戦では誰かが泥引っかぶらないとなのがあれ、ではありますけれども。思っててもそれではなあ。

個別チェック三連撃

春日歩城下町のダンデライオン

 今回はあまり出てくる事がなかった年少組の特殊能力紹介回。輝君は小学生なのに中二病患ってる辺りが、見ていてハラハラすると言うか、栞ちゃんの危惧に同意せざるを得ないと言うか。実際に力(超パワー)を持っているので、そうなるのは一種の季節病なんでしょうけれども、罹患はえー。
 対する栞ちゃんは、動物から無生物まで話せるという汎用性の高い能力で、今回はそれが見事に生きた展開していたのが特筆点でしょうか。紹介回としては高いレベルでまとまっていたと言えましょう。そして栞ちゃんのぺかー時の顔可愛いってもんじゃなくていいですね。引っ込み系に見えて意外と押しが強いし、なんか可愛いなこの子…。
 可愛いと言うと、茜さんも買い物に行くのが嫌で上ツインテにするという交換条件飲む辺りが可愛らしいというか。そこまで嫌なのか、周りにちやほやされるの。気持ちいいと思うんだけども。それにそんなに出て行くのが嫌だというのに、弟妹の事が気がかりで後をつける辺りがいい人だよなあ、とか。もう普通に買い物出かけてても良かったんじゃね? とか思わんでもないですけれども。まあ、それは別腹なんでしょう。

眉毛『純粋欲求系リビどる』

 VS裏自分! と言う事でどう収拾するかと思ったら、自分の弱点が強みなら、自分の強みが弱点だ! という事に気付いてそれに基づいて裏自分がぶっ倒されるという事に。
 今回は中々のピンチ具合で色々とよきかな、ってなってましたが、しかしルコちゃんとリクちゃんのはまあ妥当というかちゃんと弱点になり得るものだったからいいんですが、レンちゃんの相手の弱点が乳だから乳ビンタで倒す、というのは色々と嬉しいですが色々と納得いきません! 他の二人がちゃんと弱点って感じだから余計に! というか、一番の知性派のはずのルコちゃんがこんな暴虐しか思いつかないってどうなんですか! ありなんですか! 後、俺も乳ビンタされたい!←結局…。

庄司二号『TEI OH-!』

 ただただ夏祭りに女の子のテンションが上がるだけでこんなに見栄えがするなんて…。というか帝王部全然関係ない場面が多くなってるよなあ、とは思いますが、それでも時々思い出したかのようにそういうネタを入れ込みつつだし、基本色んな女の子がグダグダする漫画でもあるので、これでいいのだ。後、葵さんのくしゃみ、「ひくちっ」時の顔がいい感じにへちょくて最っ高でした。満足、したぜ…。←何の満足だよ

今号の巻末漫画感想

あfろ『月曜日の空飛ぶオレンジ。』

 気付いたらまたヤマダの所に来ていたななみん。そこで明らかにされるななみんの紐技の真実! と言うほど肉薄はしてないんですが、何かしら深い意味合いがそこにある、という提示はされる回となりました。
 前回のヤマダ回ではななみんが気付いてなかった点、ヤマダがななみんに似ている点が提示されたのは大きいですね。確かに、ヤマダはななみんにどこか似ている。ちょっと世をひねたななみんって雰囲気です。それが何を意味するのかはやっぱり語られないですが、なんとなく匂いはあるような。ななみんの紐技一回目と、何か関係性が? そしてそれは一体どういう意味合いが? と言う事でこの漫画の着地点を暗に匂わせつつの回、お見事にございます。これがあるからのぶオはたまらんね。油断が出来ないし、予断も出来ない。基本的に一般的な4コマよりズレのある漫画という部分もきっちりしていたし、それでいてストーリー展開というか伏線張りもしっかりしているというのは賞賛に値するかと思います。巻末の番人として、今後も活躍して欲しい所ですな。

一応の総評

 最近の偶数月刊ミラクは隔月連載の谷間と言うのをあまり感じさせないようになってきているかと思います。読みきりあがりが存在感をきっちり持つようになってきていて、穴埋めのゲストもそこそこ楽しめる物が多いのが、その辺の評価に繋がっているのかもしれないですね。
 そんな中で今月でゲスト3回目を迎えた『寄り道ファミリ』が次回からとうとう連載に格上げと相成りました。設定面で突飛な所は学校に住んでるくらいのガチでゆるい漫画ですが、意外とガチでゆるい勢が少ないのがミラクなので、その中にあれば結構異彩を放つのではないか、という気もします。連載でどうなっていくのかは全く不明で、あるいは凄い事になるかもしれませんが、ゆるいままだろうなあ、とも思えたり。頑張っていただきたいものです。
 次回はローテのいい所である奇数月刊なので、出来れば休載の漫画も全部出てミラクの全力が出るのを見たいですね。『メラン・コリー』がどうなるか、ですが。

今回の掲載順変動

 掲載順がどう変動したのかのメモを残しておきたいと思います。作品の並び順は便宜上、第一回を基礎にしています。

作品名 3月号 4月号 5月号 6月号 7月号 8月号 9月号 10月号 11月号 今号 位置±
リリィ 4 - 4 - 1 - 7 - 7 - -
桜Trick 3 3 10 2 5 5 2 4 6 7 -1
純粋欲求系リビドル 2 1 2 3 4 2 4 3 1 8 -7
夜森の国のソラニ 10 2 1 6 7 1 3 1 3 4 -1
メラン・コリー 12 15 16 12 13 - 16 5 - - -
Good night! Angel 1 4 5 1 2 - 1 2 2 1 +1
月曜日の空飛ぶオレンジ。 19 18 19 19 19 19 19 13 9 19 -10
Lisa Step! 16 11 9 10 15 14 9 - 10 13 -3
きしとおひめさま 8 13 14 - 8 15 - 16 - - -
Seed - 17 - 18 - 18 - 18 - 18 ±0
スイート マジック シンドローム 15 5 11 14 3 4 - 15 4 5 -1
となりの魔法少女 6 - 8 - 14 - 12 - 16 - -
くじらジュブナイル 7 6 7 8 6 6 13 14 14 10 +4
幸腹グラフィティ 9 7 6 5 10 3 6 9 5 3 +2
TEI OHー! 5 10 3 4 9 10 10 12 18 12 +6
城下町のダンデライオン - 8 - 7 - 7 5 6 8 2 +6
わたしと姉は正反対 - - - - 11 13 8 8 15 15 ±0

ゲスト枠

作品名 3月号 4月号 5月号 6月号 7月号 8月号 9月号 10月号 11月号 今号 位置±
もも色honey - - - 13 - 11 - 17 - - -
寄り道ファミリ - - - - - - - 7 11 6 +5
アンノウン×アンティー - - - - - - - 10 17 16 +1
飛ぶことを許された迷路 - - - - - - - 11 13 9 +4
エスパー女子高生さえか! - - - - - - - 19 - - -
ゆめおいドミトリー - - - - - 16 - - - 14 +2
柳暗花明 - - - - - - - - - 11
塩味Life! - - - - - - - - - 17
終了枠
  • vol'5
    • 『前から2両目』『にじげんめのうた』『ルンルルコミュニケーション』『るーてぃんルーティン』『びぎなーず9』(全てvol'1から)
  • 2012年4月号
    • 『虹色教室』(2012年3月号からのゲスト)
  • 2012年5月号
    • 『そこにいず』(2012年3月号からのゲスト)
  • 2012年6月号
    • 『アイコト』(2012年4月号からのゲスト)『彼女は彼女だけど彼女じゃない』(2012年3月号からのゲスト)『けーたいろいど☆コミュニケーション』(2012年6月号ゲスト)
  • 2012年7月号
    • 『みかりんバイトデイズ』(2012年7月号ゲスト)
  • 2012年8月号
    • 『なりきりイミテーション』(2012年5月号からのゲスト)『8'sエレジー』(2012年6月号からのゲスト)
  • 2012年9月号
    • 『おきまりラブ』(vol'1から)『プリ魔ドンナ』(2012年7月号からのゲスト)『らくキャス♪』『ナニソレコワイ』(2012年9月号ゲスト)
  • 2012年11月号
    • 『福33三色バンチ』(vol'1から)

不明枠

  • vol'4
    • 『tune!』(vol'3から中断)