『まんがタイムきららミラク』2013年月12号 感想

今号の巻頭漫画感想

タチ『桜Trick

 しずく&コトネちゃん家に遊びに行く、と言う訳でしずコト回という趣の回となっております。しずコトはちゅっちゅする事がそうないので、ある意味安心して見れるなあ、と思ってたら「私の気持ちって恋とか通りすぎてるから」発言ですよ。ナチュラルに凄い発言しているんですけど! この漫画の恋という言葉に対する、あるいは好きという言葉に対する立ち向かい方はやはりとんがってるなあ。エッジ効いてるなあ。と思わされる事案でありました。恋じゃなきゃ、しずコトの関係性ってなんなんだろう。という見方も立ち上がりますが、それについては愛、と言えばいいのかどうかもねえ。ある意味、春優よりガチで突き進んでいる二人でありmす。
 後、今回はメインじゃないはずなのにやっぱりこの漫画は春優見るのが主体なんだな、とキスシーンを見て思うなどしました。優さんが電話出てるのに構わず、ってよくよく考えるとわりと綱渡りな事してるんですが、こいつら仲がバレる可能性よりチュッチュする方が上回っているというのか……! というか構わずチュッチュするってやたらエロス感が溢れてるよな……。

個別チェック三連撃

川井マコト幸腹グラフィティ

 林間学校! だけど何故か夜にマラソンをするという、聞くだに恐ろしいイベントが待ち構えていたのです……! というか、美術高校なのにやたら体育会系のノリのイベントですね……。報酬がカップ麺だという辺りにも恐ろしさ、高々150円くらいの物がご褒美なんて、大人になって思い出したらなんだあのクソイベ! ってなりそうです。この漫画なのでカップ麺の癖にやたら美味そうに見えてカップ麺食いたい、ガー! となったりしましたけども。でも、ちょっとそれは安い!
 戯言はさておき、今回はきりん抜きでリョウさんと椎名さんがお互いにだけ見せる、きりんに見せる以外の顔もあるんだよ、というので仲がぐっと縮まった感じが素晴らしかったです。ユウジョウ!(イカちゃん声で) 毎度きりんが緩衝材と言うか間に挟まっているから見えない事が分かって、縮まるってのがいいですよね……。その後三人でも、というのになって仲が縮まって、ああ、いい話やわ……。

あfろ『シロクマと不明局』

 就職祝いに焼肉行こう。というお話。焼肉屋織田信長がやってて、そして店名が本能寺。この段で大丈夫なのかと思いましたが、店としては基本的にそんなに問題なかったのでわりと肩透かしされた感が。いや、変な先入観持ったのが悪いんですけども! ソーキバイキングとかは確かにちょっとへんてこ具合が素晴らしかったですよ? ケーキバイキングじゃなくソーキバイキングと知って落ち込むマリーちゃん可愛いでしたしね。そんなに甘い物食いたいのか、マリーちゃん。そんなにパンが無ければケーキを食べればいいじゃない精神なのか。単に子供なんじゃね? とも思いますけども。
 にしても煉獄には歴史的な有名人が数多いようだけど、その辺はやっぱり生き返りたいという想いとかが強いからなんでしょうか。煉獄で何かしたら生き返れる、って訳でもなさそうな雰囲気、織田信長が何年もやっても生き返ってないし、を見るに、熊本さんはこれから長い年月をここで過ごすのか……、と不憫に思わずにはいられません。いや、まあ本人楽しそうだから大丈夫だろうけど。というか、既に煉獄の段階である意味生きているという形にも見れるか。この辺、何かあるのかしらね。

庄司二号『TEI OH−!』

 最終回! 最後までバタバタしてて好感度高めですが、この回で記憶に残っているのが、

  1. 題コマでの葵さんの妙なポーズ
  2. 前回のキスのせいでもじもじする琴音さん
  3. 最後の最後でちゃんと葵さんにパイタッチしてる琴音さん

 と、葵さんか琴音さんかしか出てこない辺り、この漫画の駆動系がどこにあったのか知れようものです。つか、最後まできっちりと己の分を弁えた仕事をする琴音さんには頭が下がりますし、ちゃんと最後のコマでツッコミ入る形になっている辺りのソツのなさも大変好ましいです。庄司二号せんせの次回作に期待したい所ですよ!

今号の巻末漫画感想

めの『まんなかノート』

 みちるとえーりの休日。どちらも各々の友達と、だったけど結局合流する形になって……。
 最終的にみちるさんはえーりさんに自分の嘘をちゃんと告白出来たのか、ノートに書けたのかは未知数ですが、そこはちゃんと出来て、許してもらえるといいなあ、程度の感想しか持ち合わせていないのが正直な所です。三話ゲストとして、三話できっちりまとめた手腕は良い物ですが、このまま連載には発展しないんだろうなあ、とも。綺麗に片付けられてるしなあ。ここで結局書けませんでした、だともにょっちゃうし……。

一応の総評

 今回の重大な案件は、初のゲスト上がりである庄司二号『TEI OH−!』の終了と、次回で終了となるミラク初期からの、所謂古参であるはりかも『夜森の国のソラニ』になりますでしょうが、それはさておいて突然新連載の九韻寺51号『プらモぶ☆』と次回新連載格上げ確定の清瀬赤目『アンネッタの散歩道』を取り上げてみましょう。
 『プらモぶ☆』はどう考えても一話目じゃねえノリ、登場人物紹介などどうでもよかろうなのだァー! で開幕からアーモウドユコト? と錯乱させられるんですが、これ、きららカリノで描かれてたのがミラクにやってきたみたいであります。そうならそういう触れ込みをアオリにですねー! と思ってしまいますが、それはさておき内容面は女子高生部活物として高め安定の内容となっております。女の子可愛いは大正義ですヨネ。そこを魅せつつプラモを軸に色々していくタイプですな。部活物としては案外ガチにプラモ作ってますが、プラモはオタと親和性が高いし、今現在空前の状況にあるので、いいとこ目をつけてるなあ、と思わされます。シジョウチョウサ! これで面子の紹介があれば申し分ないんですが、その辺はこれからと単行本を待ちたまえ! という事でしょうか。待ってられっかあ!
 『アンネッタの散歩道』はファンタジー物且つ旅物という物ではありますが、ノリが陽性+いい話のコンボで安心して見れる漫画ではあります。今回もお互いの仕事に対して敬意を払え! という内容で、ちょっと喧嘩したけどやっぱり仲良し、というのがしっかりあって、且つ妖精さん達の目線は維持されて、採れる物もそれに準じているのが中々。ただ、手紙のやり取りの相手と会ったらどうなっていくのだろうか、というのはやはりあり、そこまで到達してからこそ本番だろうけど、生半にはいかないだろうなあ、とも思わされて、意外と先が気になる作品であります。順調に連載を積み重ねて欲しいですね。
 色々終わるけど、こういう風に作品が増えていくと、また誌面も変わってくるんだろうなあ。そんな心構えが出来るようになったと思います。諦念もありますが、楽しみもあります。どうなるのかなあ。

今回の掲載順変動

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